アメリカでは「投資を学校で学ぶ」と聞くけど、どんな内容か?

貴重な休日にシステムトレードの自動化を進めようとすると、なぜかSBI証券がエラーを返した。

サイトを訪問して納得。

 
 

 
 

本日、何もできなーい・・・・。

 
 

私の周りで裁量トレードを諦め、インデックス運用に切り替えるひとをチラホラ見かける。

自動システムトレード開発ができないので、インデックス運用の利回りでも見てみよう。

昨晩日記を公開していたが、浅すぎたので全面的に内容を書き直した・・・これで丸2日。

S&P500を買うとどうなっていたのか?

S&P500が年間通して右肩上がりなのは知ってる。

例えば、10年間前からS&Pに投資をしていれば、年間10%近い成績を残せることができるとは聞く。

因みに、過去50年間まで遡って運用成績をみると9.73%だった。

アメリカでは「他の多くの投資ファンドよりもS&Pの方が優秀である」と言われるが、その理由がわかる。

 
 

S&P500は、年利12%

 
 

驚異の数字に唖然・・・・・。

これ一本買うだけで良いじゃないの。

因みに、日経平均買うとどうなった?

過去20年間の価格と年利をグラフ化してみた。

 
 

なんだかんだ言って、右肩上がりだった・・・・。

 
 

日経平均は、年利6%

 
 

これ、銀行に預けるより断然お得だよね。

株式投資で勝てない・・・とか言ってる場合じゃないな・・・。

「年利56%」のタイミングだってあるじゃん。

アメリカで子供時代からどんな投資の勉強をするの?

今回の本題です。

アメリカでは幼稚園から高校まで金融教育がさかん・・・らしい。

でも、どうせ「モノポリー」などのゲームをしたり、一般的な知識で終わんじゃないの?

日本はどん感じ?

「お金は、汚いからさわっちゃだめ!」

「お金の話ばかりする人は、心が貧しい」

 

これに尽きる。

社会人になっても、そのように言う人が沢山いた。

そのような人とは、それ以降は話もしないし付き合わない。

とりあえず、投資をしてない社会人とは価値観が違いすぎる。

ましてや「投資をギャンブル」と未だに語る人と会話をするのは、
 
 

 
 

道端の石の数を数えるより時間の無駄だ

 
 
 
 

さすがに社会人になったら、付き合う人を選んだほうが良い。誰もが友達の時代は終わった。

理由は日本教育や家庭環境にあるんだけどね・・・・。。

  • お金に執着するのは「はしたない」ことだから。自分の子供にはそうなってもらいたくない
  • お金は諸悪の根源だからあまり子供をお金に近づけたくない。お金がなくても幸せだと教えたい
  • 親自身もお金について理解していないので、子供のあらゆる質問に答えられない

 
 

おかげで、何が答えか分からずに多くの時間を無駄にした。

 
 

また、成人してから、日本で多くの投資セミナーに足を運んだが、8割程度は、
 
 

セミナー登壇者が儲かり、行動した人が損をする

 
 

というのようなものばかりだった。
 

そもそも、セミナーや本を書いている著者の大半が、

 

  • 資産運用コンサルタント
  • ファイナンシャルアドバイザー
  • 証券マン

 

なのだ。

彼らは金融商品販売のプロであり、投資で成功した人々じゃない。

日本の糞っぷりは、今まで何度も語っているので、これ以上は語らない。

一生、貧民であれ!!

アメリカはどん感じ?

州によって取り組む内容・時期は異なるが、ニューヨーク州の場合、金融教育については、社会科の中の経済科目に小学校からのカリキュラムが採り入れられている。

[引用] The University of the State of new York・The State Education Department, “Economics the Enterprise System, and Finance”(2002.2)

 
 

中身を少し見てみる。

NEFE, “High School Financial Planning Program”」というものがある。

 
 

HSFPP は、生徒用のテキスト、高校教師用の授業計画、評価ツールの他、教師向けの研修やオンラインフォーラム等によって構成される包括的な金融教育プログラム。

教材は 6 つのテーマで構成されている。

  • ① お金の管理(Money Management):あなたのキャッシュフローをコントロールしよう
  • ② 借りる(Borrowing):乱用しないこと
  • ③ 稼ぐ力(Earning Power):給与以上に(お金を増やす)
  • 投資(Investing):あなたの為に働くお金
  • ⑤ 金融サービス(Financial Services):お金に気を使おう
  • ⑥ 保険(Insurance):あなたの持ち物を守ろう

 

更に、「投資」の授業の中身を見てみる。
 

  • 4-1 貯蓄の活用(Put Savings to Work)
  • 4-2 投資のしくみ(How Investing Works)
  • 4-3 投資の選択(Choosing Investments)
  • 4-4 投資戦略(Investment Strategy)

 

このカリキュラムは、教材一式が無料で閲覧できるのが凄い。

4-3、4-4は深堀ってみる。

 
 

HSFPP の提供している投資に関する教材の「4-3 投資の選択」から練習課題を抜粋する。

 

早期に投資を始​​めた人に関する事例を読んで、彼は良い決断をしたと思いますか?
ジャスティンの「ビジネスの立ち上げの失敗」について、あなたは彼のビジネスに投資したいと思うか?なぜそう思ったか?
投資の方法と、投資のリスクとリターンを調査しなさい。あなたが学んだ「投資スタイル」について共有しなさい。
リスク許容度を評価しなさい。許容範囲があなたの投資選択にどのように影響するかを探りなさい。
ポートフォリオを分散化することにより、投資のリスクを軽減する方法について学びなさい。分散投資のメリットを例を上げて示しなさい。
あなた自身の投資方針を作成してください

 

まず最初に「分散投資の重要性」や「投資スタイル」について過去事例を参考に学ぶようだ。

 

 
 

更に、「4-4 投資戦略」の練習問題はつぎのとおり。

資産形成について知っている事を確認しなさい。
富豪が資産形成で使用する「投資の習慣」を見つけてください。あなたが今試すことができる1、2個の習慣を上げなさい。
富を得るために今すぐ開始できる方法を掘り下げなさい。投資で十分な金を稼ぐ方法をブレインストーミングし、投資目標のアイデアを生み出しなさい。
少額投資から潜在的に利益を得る戦略を発見すること。なぜ選択したかの説明準備をしてください。
あなたの投資目標を書け。

 

成功者の「資産形成方法や日頃の習慣」を学び、クラスのメンバーとブレストを行い投資のアイデアを考える。

投資に向けたStep説明も実に理にかなっている。

 
 

こんな授業が受けたかった!!!

 
 

いや、、今はさすがに不要だけど、高校でこの知識を得られるだけでも、将来の生き方の選択肢が広がるのでは・・・・?

そして日本の証券会社が実施しているセミナーのレベルが、アメリカの高校レベルというのは、情けない。

日本人は戦う前から負けている。なぜアメリカと戦争をしたのか・・・・。

 
 

教材の中身をチラッと紹介。

アン・シェイバー(Anne Scheiber)はIRS(アメリカ合衆国内国歳入庁)の監査を辞任したとき、47歳でした。
年金は毎年3150ドルしかなく、退職後に彼女はお金を稼いでいませんでした。
しかし、支出を切り詰めることで、彼女は投資のために5000ドルを節約しました。

彼女は、コカ・コーラやブリストル・マイヤーズなど、ブランド力のある製品を作る会社の株を購入し、決して手放しませんでした。
(省略)

 

アン・シェイバーとはアメリカでは有名な投資家です。

彼女は、1944年〜1995年の50年間で年率平均リターンが17.5%でした。

 
 

前述のとおり、S&P500にリターンで勝つのは難しいですが、彼女はS&P500を5%も上回りウォーレン・バフェットに匹敵するほどの成績でした。
 

このような実際の成功者の投資スタイル・考え方を高校時代から学んで議論させる・・・・良い授業だなぁ。

日本は倹約を美徳とするような「二宮尊徳」の考えだからなぁ・・・・。

 
 

一方で、アメリカはレモネードスタンドで自分で物を売って、子供時代から起業家精神を学ぶ。

そう言えば、お祭りでクッキーとか売ってる子供が沢山いたね。

まとめ

アメリカ赴任中に、同僚に投資の話をしたけど、あまり乗り切りじゃなかった。

でも移民達ばかりだったし、今考えると小学校から高校までをアメリカ教育受けた人とコミュニケーション取った事は無かったなぁ・・・・。

唯一投資話をした際には、全額アップルの株を買い、その後 利益をマイホームの頭金にした後に、テスラの株を買ったようだ。

うーん、投資に対する考え方がそもそも違う。

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