「ギンポ」と「ダイナンギンポ」は「科」が違う

特に寒くなってくると、海水は冷たすぎる・・・

10月のタイドプール(潮溜り)は夏と比べると魚種が少ないです。

ハゼ類の幼魚

さて、昨年写真が無かったので寒いながらも採って観察しました。

必ず、タイドプールにいるハゼ類の幼魚です。

大抵はアゴハゼかドロメですが、実は奥が深い魚。

この二種類の区別は難しく「体の模様」「胸ビレの上部の軟骨が分かれている」「尾ビレに黒いスポットがある」など似た特徴を持ちます。

よく観察するとアゴハゼには「胸ビレに模様」があり、「尾ビレに白い縁どりがない」のがわかります。

因みに、この魚は「アゴハゼ」です。

タイドプールのハゼ類の見分け方は次の通りです。

アゴハゼ ドロメと比べると胸鰭に点列があり、尾鰭にも明瞭な点列がある
ドロメ アゴハゼと比べると胸ビレに模様がなく、尾ビレに白い縁どりがある
クモハゼ 2〜4本の黒っぽい帯が見える。アゴハゼと比較すると、クモハゼの方が頭が大きく見える
イソハゼ 頭に多数の黒色斑がある、胸鰭基底に2つの明瞭な黒色斑がある

ハゼやヨシノボリ類は本当に難しい・・・。

ダイナンギンポの幼魚

捕まえた時には黄土色でしたが、ストレスを与えすぎて、真っ黒になってしまいました。

ハゼ類より長いので、ダイナンギンポ類の幼魚だと思います。

「ギンポ」と「ダイナンギンポ」は「科」が違っており全く別の魚です。

多くの「ギンポ釣り」サイトや動画サイトも間違っています。

学問上「科」が違うと言うことは、「猫」と「犬」ほどの違いであり、

学問上「目」が違うと言うことは、「猫」と「コウモリ」ほどの違いがある。

過去の日記(2004/05/14 「シリヤケイカ釣り」)より

科名 和名 特徴
スズキ目
ニシキギンポ科
ニシキギンポ属
ギンポ 尾びれが独立して、魚の尾ビレのようになっている
スズキ目
タウエガジ科
ダイナンギンポ属
ダイナンギンポ 輪切りにされたような模様が入っている。ギンポと比べると背ビレや尻ビレとつながっている
ベニツケギンポ 鰓蓋に小さく赤い点がある
モヨウダイナンギンポ 2015年に追加された新種

ちなみに正真正銘の「ギンポ」は漢字で「銀宝」と書き江戸前の一流天ぷらたねです。

また、ダイナンギンポはA型、B型があるそうです。

番外編:ウミネコ

魚類や昆虫、山菜は好きで調べるものの、鳥類はよく分かりません。

捕まえることもできないし、遠くから眺めることしかできないので、そもそも興味がありません。

ただし、海鳥ぐらいは区別できるようになっておくか・・。

今回は「ウミネコ」と「カモメ」の違いです。

「カモメ」も「ウミネコ」もどちらもチドリ目カモメ科の鳥です。

名前 くちばし
ウミネコ 黄色の先に赤黒の模様 黒い帯
カモメ 黄色 白い

カッパえびせんをあげているタイミングで写真をパチリしました。

これは、ウミネコのようです。

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