protraを使ったバックテストのソースコードばかり公開してますが、グラフ表示も自由に拡張可能です。
たとえば、トレードで重要な指標に「RCI」があります。
RCI(順位相関指数)とは?
RCI(Rank Correlation Index)は、価格そのものを計算対象とせずに「時間」と「価格」それぞれに順位をつけ、両者にどれだけの相関関係があるのかを指標化したものです。
RCIの値は、-100~+100の間を推移し価格が上昇を続ければ+100%に近づいていき高値圏と判断し、下落を続ければ-100%に近づいていき安値圏と判断します。
RCIが上向きのとき、あるいは+80以上の天井圏にあるときは上昇トレンド、下向きだったり-80以下の大底圏にあるときは下降トレンドと言われます。
この指標は3本表示すると、より有効だということです。
ただし、RCIを3本表示できるチャートは少ないそうです。
エントリーの考え方は上図の通り。そんなに難しくない。難点があるとしたら、RCI3本の表示方法。メタトレーダー(MT4)でも、初期状態だとRCIは表示できないし、RCIを搭載しているツールでも1本表示が通常。RCIを3本表示できるチャートって、意外と少ないのだ。
今回はバックテストではなく、Protra上で実装できるチャート表示に挑戦します。
ソースコード
短期(9)、中期(26)、長期(52)の3本を表示します。この3本の動きからトレンドの方向と強さを測れるそうです。
「Protra\chart\Momentum Indicators\RCI」に「RCI(9-26-52).pt」というファイルを作成します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 |
require "Color" require "TIlib" $Names[0] = "RCI(9)" $Colors[0] = $Red $Names[1] = "RCI(26)" $Colors[1] = $Green $Names[2] = "RCI(52)" $Colors[2] = $Yellow if !$RCI9 $RCI9 = RCI_new(9) else RCI_next($RCI9) RCI_draw($RCI9, $Colors[0]) end Indicator(0, $RCI9[1]) if !$RCI26 $RCI26 = RCI_new(26) else RCI_next($RCI26) RCI_draw($RCI26, $Colors[1]) end Indicator(1, $RCI26[1]) if !$RCI52 $RCI52 = RCI_new(52) else RCI_next($RCI52) RCI_draw($RCI52, $Colors[2]) end Indicator(2, $RCI52[1]) |
表示結果
背景を黒にして、少し自分好みなチャートにして利用しています。
短期(9)、中期(26)、長期(52)の3本が表示できました(上図)。
下の図は移動平均線を6本表示した例です。こちらも独自拡張です。
まとめ
グラフ表示は難しくなさそうです。
最終的には自動売買が目的なので、グラフ表示はあまり重要とは思ってないですが。