「へい、いらっしゃい。よっ!そこの奥さん!」
って、正月そうそう何をやっているのだろう…?
知人に唆されて、始めての客商売中。
金銭トラブルが嫌いなのと給料安いので、
日雇いは販売には手を出さなかったのだが…
なぜか浅草雷門の「雷おこし」売ってる~!
最初はラーメン屋のウェイターだったのに~、
人事移動ってやつですか?
指示を受けた方向はイヤーな店が並んでいる方向では…
いや、昨日はこの会場準備したもんですから。
そこにある「垂れ幕」も、アッシが打ちつけたモンですわ。
いや~な、店ってのは「老舗」の客が別に買って行きそうも無い店
あれでも「生もの」や「アイスクリーム」なんかは売れるのだけどねェ。
指示を受けた店は浅草の「雷おこし」を売っている店
いや~、「定食」と「釜飯」も扱っていたから良かったぁ!
って、客が入ってきているのに準備はまだかい(怒)!
何?主人が来ていない?何を考えているんだ!って…ブッ!
小太りの相方…あんた、
ダチョウ倶楽部の「上島竜兵」だろう!!
声も仕草もそっくり!って狙っていないか!オイ!
っと、横の老舗の女将…
ブッ、「研ナオコ」だろう!あんた!
悔い惜しいや…「意識していますか?」って聞けば良かった…
そうこうしていて、やっと主人登場!
仕事は、まあそこの「雷おこし」と「五家宝」を売りゃあ良い訳だ。
な~んも店の良さや、自慢も教えてくれないので、勝手に呼びこみ…
「浅草雷門名物!『雷おこし』と『五家宝』!美味いよ~
この『雷おこし』1つで買ったら400円のところを3つ買えば1000円ポッキリ!
『五家宝』だって負けちゃーいない。
1つ600円の所を2つ買ったなら1000円にまけちゃう!」
客:「あの~『五家宝』は横浜名物とは違うのかぇ??」
いるんだよねぇ。こう言う客。俺が知るかっての。
客:「『粟おこし』とは何が違うのかのォ…?」
…だから、老舗の茶菓子系等は五月蝿い年寄りばかりで
イヤだって言うんだ~!!
「ちょっと、マスタ~!バトンタッチして下さいよォ~」
ってオイ
この店の主人、若いねーちゃんと、商品売らず
油売ってる~!!
その後、マスターの知り合いのような女性が店に来た。
女性「あー、久しぶり!これ買っていくよ?いくら?」
マスター「いいって、いいって金なんて、持って行き〜!」
女性が手に持っていたのは、シラウオがたんまり乗った陶器の小さな釜に入った釜飯だった。
女性「えー、それじゃ悪いって(汗」
女性「とりあえず、あなたお金受け取って。」
えっ?私?マスターどっか行っちゃったし・・・。
私「マスター、さっきの女性から500円受け取りました。」
マスター「あの釜飯、1200円なんだけどな・・・」
知らねーよ。
お前が無料って言ったんだろ!
そして女性は500円の価値しかないと思ったんだろ!
結局今日1日の売上「6000円…」
あんたら、ホントに生活
出来ているのか!?