ある知り合いの先輩は、ベンチャー企業に転職し上場させ、ストックオプションで7億円の利益を得た。
ナニソレ……羨ましい。
と思ってら、そもそも上場済の企業でもストックオプション制度があるっぽい。
さらに、最近では1,000以上の企業で、
RSU(譲渡制限付株式ユニット)
を報酬条件に組み込んでいるケースが存在するらしい。
因みに外資企業では当たり前の制度。日本は遅れてる。
私のイメージでは日本企業は入社時に「給与=キャッシュ」のみを報酬条件として提示することが一般的……なんだけど時代は変わったね。
調べてみると企業が提供する株の制度って沢山あるっぽい。何も知らなかった。
| 制度名 | 概要 | 付与されるもの | 課税タイミング |
|---|---|---|---|
| RS(制限付き株式) | 条件付きで株式を付与。名義は従業員に移るが売却制限あり | 実株(制限付き) | 付与時または制限解除時 |
| RSU(譲渡制限付株式ユニット) | 条件達成後に株式が発行される約束 | 株式をもらえる権利 | 権利確定時 |
| ストックオプション(時価型) | 将来、決められた価格で株式を買える権利 | 株式購入権 | 権利行使時 |
| 給付型ESOP | 企業が株式を信託に積み立て、従業員に給付 | 株式(信託経由) | 給付時 |
| 持株会型ESOP | 従業員が給与から拠出して株式を購入。企業が奨励金を付与 | 株式(自分で購入) | 拠出時・売却時 |
そして、日本で一般社員を対象としたRSU(譲渡制限付株式ユニット)を初めて導入したのは、メルカリ。
2018年12月18日。メルカリはインセンティブ制度を刷新し、譲渡制限株式ユニット、通称「RSU(Restricted Stock Units)」の導入を発表
ストックオプションSOとは何か?
将来、決められた価格で株式を
買える権利
上場前ならまだしも老舗大企業では多くのメリットはない(行使価額が1%割引など)。
RSU(譲渡制限付株式ユニット)とは何か?
条件を満たせば、株式が
そのまま もらえる
こっちはイイね。
貰い方は、例えば「3年間勤務すれば、毎年66株ずつもらえる」といった形。
株価がどうであれ、権利確定すれば株式が付与される。
受取期間に会社を辞めたら権利は失う。社員を繋ぎ止める良い制度。
RSUはGrant(付与)・Vest(制限解除=権利確定)・Sell(売却)の3フェーズに分かれる。
注意点として
課税は権利確定時点の株価ベース。売却しなくても税金がかかる
RSUで自社株を受け取った際の確定申告の方法
ググったら「RSU貰った」というブログは少ないけど、税理士が「RSUの確定申告」について書いてる記事は目に付く。
毎月の給与やボーナスは源泉徴収で税金の支払いが終了するが、RSUで受け取った自社株に関しては源泉徴収されないケースが多くみられる。との事。
- 権利確定時(Vest時):給与課税
- 株式への配当時:配当課税
- 株式売却時(Sell時):譲渡課税
※権利付与時(Grant時)には、金銭的価値が発生していないので課税されません。
源泉徴収されない場合は、自分で確定申告をおこなって納税しなければなりません。

おわりに
投資に関わる知識は学んできたと思ったけど、まだまだ奥が深い。
因みに、どれくらい株貰えるのだろう?
上場企業は、譲渡制限付株式ユニット(RSU)の付与に関する情報を、一定の条件を満たす場合に適時開示(TDnet経由の発表)および有価証券報告書等への記載の義務を負う。
調べてみると、次のように書かれている企業があった。
3.第 15 回 RSU の概要
(1) 対象者及びその人数ならびに付与する RSU の数 当社の従業員
1 名 (計最大 16,330 株に相当する RSU) 当社子会社の取締役及びその他の役員
23 名 (計最大 153,013 株に相当する RSU) 当社子会社の従業員
358 名 (計最大 1,478,396 株に相当する RSU)
計 382 名 (合計して最大 1,647,739 株に相当する RSU)
これ平均すると一人4,000株ってこと?だとすると凄すぎる。
まぁ末端は100株未満だったりするかもしれないが。









