初心者向け投資信託のススメ(2023年版eMAXIS Slimの商品別リターンとリスク)

Z世代中心に投資信託(インデックス投資)が空前絶後の大人気。

以前は

購入時に3%相当の販売手数料+年3%の運用管理費用

のような高コストの投資信託がざらにあった。
 

今では市場競争が働き

販売手数料ゼロ(ノーロード)+年0.2%以下の運用管理費用

という良心的な商品もある。

個人株、不動産、金……

など投資信託以下の利益になりうる商品を質問してくるX世代、Y世代は未だ多い。

が、インデックス投資で夫婦の新NISA枠を満額(3600万円)まで使い切った上で、余剰資金で個別株の勝負を始めたら良いと思う。

順序が違う。

因みに、経済学者「バートン・ゴードン・マルキール」は研究を通じて、長期的にインデックスに勝てる投資家はほぼいないことを発見した。

世界一の投資家「ウォーレン・バフェット」もインデックス投資の有効性を認めている。

投資信託を選んだ時に筆頭に上がるのが

 

三菱UFJ国際-eMAXIS Slimシリーズ

 

信託報酬が0.2%以下と低く、多くのYouTuberが紹介する事でZ世代中心に絶大な人気商品となっている。

 

Z世代はeMAXIS Slimシリーズを積立し、

 

核爆弾が落ちても、天変地異が起きても、再度パンデミックになって決して売却しない(耐え続ける)

 

© 賭博黙示録カイジ/福本伸行/講談社

 

と互いにX(Twitter)で励まし合い、推しを作り自身を洗脳してる人が多い。

僕らはZ世代から長期投資の心構えを学ぶべきだ。

 

そんな時代でも、未だに証券会社が「おすすめ」の投資先を勧めてくる。

営業マンは手数料で儲ける必要があるから、自分を信用させて顧客の資産の回転売買(何度も書い直し)を繰り返し、手数料収入につなげる事を目的としている。

 
 

僕は、以前ビックカメラで接客販売をしてた時、

「おすすめ商品」

を積極的に売るように指示された。

 

「おすすめ」の意味は、店が儲かる商品だから

 

との事。

それ以来、店員のセールストークは一切聞かないようにしている。

 
 

そもそも投資家「レイ・ダリオ」が「手数料が0.5%より上ならゴミ。売人の贅沢のために払ってる」って言ってた。

2023年版投資信託商品別の「リターン」と「リスク」

昨年2022年度版の投資信託商品別の「リターン(平均利回り)」と「リスク(標準偏差)」を表と図示化した。

各投資商品の10年間の年利まとめ(オルカン、S&P500、レバレッジ)
サラリーマン時代に金融資産1億円を保有して、 1億円以上の富裕層の方が集まる完全会員制のプレミアム・プライベートクラブ「YUCASEE(ゆかし)」に入るのが夢でした。ゆかしの方が先に廃れてしまったけどね。...

 

2023年版(2022年まで)も作成したので公開しておく。

投資先 標準偏差(リスク) 平均利回り(リターン)
S&P500 21.38% 18.81%
全世界(オルカン) 17.59% 14.67%
全世界株式(除く日本) 17.89% 14.80%
NASDAQ100 25.39% 23.73%
日本株(日経平均) 18.92% 12.74%
8資産均等型 11.03% 7.68%
先進国債券 8.97% 4.43%
日本債券 2.43% 0.66%
新興国株式 12.24% 4.52%
先進国REIT 21.52% 8.61%
国内REIT 7.78% 16.98%
【参考値】銀行預金 0.01% 0.01%
投資リスクの計算方法

資産運用の世界ではリスクを測る指標として、統計学の「標準偏差」を一般的に用いています。要は「収益が上下にどれだけ変動するかを数値化したもの」です。

注意として、利回りが-20%となることもありえるということ。

 

例えばオルカンだと1,000万円投資すると翌年には1,147万円になるかもしれないが、逆に824万円になるかもしれない。

 

このように株価は下がる事は勿論ある。

ただし長年(10年)保有しているとプラスになる(事が多い)。

※ 想定リターン(年率)14.67%、想定リスク(年率) 17.59%、投資期間10年
※ 10,000,000円が「14,615,757円~75,531,586円」になる可能性がある(年利4%~25倍)

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落ち込む事もあるけれど、私、この待ちが好きです。

 

と言える精神力を持てれば一人前だ。

 

© 魔女の宅急便/角野栄子/スタジオジブリ

 

若い人は「S&P 500 or オルカンに愚直に30年以上積立てられるものだけが財を成す」と考えたら良い。

唯一注意したいのは円建てによる為替リスク。140円のドルが70円になると資産は50%に減る。

おわりに

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は2023年7月末に基準価額が初めて2万円に到達した。

つまり設定日の2018年10月末から5年足らずで2倍になった。

加えて信託報酬も2023年9月8日に業界最安値に改変された。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の手数料もニッセイ・S米国株式500の登場で近いうちに安くなると思われる。

信託報酬率 before 信託報酬率 after
eMAXIS Slim全世界株式(オルカン) 0.1133% 0.05775%
楽天・オールカントリー 0.05775% 0.0561%
信託報酬率 before 信託報酬率 after
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0968% 0.09372%
ニッセイ・S米国株式500 0.05775%
楽天・S&P500 0.09372% 0.077%

 

周囲に騙されず、浮気せず、強靭な握力を持ってインデックスを保有し続けるのがよい。

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