有事の金投資のメリット・デメリット&金/ドル/日経平均の相関

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アメリカのゴールドマンサックス(GS)とモルガン・スタンレー(MS)がロシア株を買い進めている。

しかも慎重な投資をしなければならないはずの「アメリカの年金基金」までがロシア株を買い漁っている。

彼らは、ロシア経済への制裁が緩和されれば、底値で買ったロシア株が暴騰して莫大な利益を得ることができるという予測の元に動いている。

 

今回の話題は、

有事の金

非常の事態が起こった時でも、金(Gold)なら安心という考え。

それは裏を返せば、景気が良くなると金の価値は下がるということ。

 

 

つまり、金はリスク回避目的の投資商品。

 

 

今回は金に対する投資について調べてみる。

結論をいえば、金投資を検討する場合……

純金積立よりもずっと手数料が低いETFや投資信託などの商品を選択する。

ドルや株価が下がるから金にする……という事は相関がないから考える必要がない。

リスク分散の価値は多少あるかもしれない。

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金にまつわる商品選択

具体的に、個人投資家が金に投資できる方法を見てみよう。

主には次のようなものがある(ETFも投資信託もどちらも投資信託だが、上場しているか上場していないかの違い)

方法 メリット デメリット
①金貨・金地金 ①金の現物を手元で保有できる ①盗難リスクあり
②保管コストが掛かる
③手数料が高め
②純金積立 ①少額から始められる
②株式に比べてリスクは低い
③自動積立ができる
④盗難リスクなし
⑤金の現物に交換できる
①手数料が高い
②利息や配当が出ない
③購入価格と買取価格の差がある
④相対的に価値が決まるため投資に向いていない
⑤業者の破綻リスクあり
③投資信託 ①少額から始められる
②自動積立ができる
③証券口座で一元管理ができる
④業者の破綻リスク・盗難リスクなし
①金現物の保有が出来ない
②管理費用が金ETFと比較して高め
④金ETF ①管理コストがかからない
②金現物の保有が可能
③年間の管理手数料が安い
④証券口座で一元管理できる
⑤業者の破綻リスク・盗難リスクなし
①大量保有するほど手数料額が比例的に増える
②配当がない
⑤金先物・CFD ①レバレッジを効かせて大きな金額を取引できる ①中長期の投資には向かない

金投資の中でも純金積立については販売業者に取られる手数料が非常に高いため、販売業者が儲かり個人投資家が損をする。つまり

 

純金積立は典型的なクズ商品

 

「金投資 おすすめしない」などとグーグル検索で表示される記事を読むと大抵が「金積立」に対して書かれていた。

一方で、ETFや投資信託は純金積立より手数料が低い。

なので、比較的購入もしやすい金ETF対してのみ調査してみる。

金ETF

金に投資をする主な東証ETFは次となる(整理銘柄除く)。

東証ETF 信託報酬
SPDRゴールド・シェア(1326) 0.44%
金価格連動型上場投資信託(1328) 0.55%
純金上場信託(現物国内保管型)(1540) 0.539%
WisdomTree 金上場投資信託(1672) 0.429%

信託報酬(年率0.4%+消費税分)とは別に監査費用、上場のための費用などが差し引かれる。

 
 

因みに「純金上場信託(現物国内保管型)(1540)」は(愛称)「金の果実」と呼ばれており、金以外にも様々な商品がある。

商品名 報酬(年率)
純金上場信託(金の果実)(1540) 0.440%(税抜0.40%)
純プラチナ上場信託(プラチナの果実)(1541) 0.550%(税抜0.50%)
純銀上場信託(銀の果実)(1542) 0.550%(税抜0.50%)
純パラジウム上場信託(パラジウムの果実)(1543) 0.550%(税抜0.50%)

 

また、現物に変える事もできる(最低1キログラム。また別途消費税、手数料、送料などが必要)。

金ETFの年利の確認

気になるのは何より利益だ。

交付目論見書みたいなものが見つからなかったので、金の値動きのCSVを落としてきてグラフ化してみた。

楽天eMAXIS Slimのオールカントリー(オルカン)等の年間利益は次のとおり。

比較してみると金ETFは非常に微妙で、株式がマイナスの年は金ETFもマイナスとなっている。

一方で株式で年利が少ない年には金ETFがよい働きをしている場合もある。

 

「リスク分散」目的でと語るには魅力は低い。既にオルカンでリスク分散している上に分散しすぎると得る利益も減ってしまう。

金/ドル/日経平均株価の相関を調べてみた

金の価格は為替市場と大きく関係しており、円安ドル高が進むと高騰していくらしい。

また、金価格は株やドルの値動きと逆相関するというのが、これまでのマーケットの常識らしい。

ただ最近は、それが崩壊しており「有事の金」という考えは終わりを迎えたらしい。

 

らしい……ばかりじゃ無く自分で確認してみた。

強さ 関係性
-0.9以下 非常に強い負の相関
-0.7~-0.9 強い負の相関
-0.5~-0.7 負の相関がある
-0.3~-0.5 非常に弱い負の相関
0.3~-0.3 ほぼ無関係
0.3~0.5 非常に弱い正の相関
0.5~0.7 正の相関がある
0.7~0.9 強い正の相関
0.9以上 非常に強い正の相関

金価格と日経平均株価の値動き

2010年7月から2022年2月までのデータをプロットしてみた。

相関係数は0.740で強い正の相関相関がある。

つまり株価が上がれば金も上がる。年利比較をしたけど、やっぱり意味ねーーー。

金価格とドルの値動き

同じく2010年7月から2022年2月までのデータをプロットしてみた。

相関係数は0.353で非常に弱い正の相関相関がある。

こちらはワンチャンスありそうな結果となった。

年間ごとの相関係数

今度は、一年ごとに比較をしてみる。

 

期間 相関係数(金・株) 相関係数(金・ドル)
2010~2022年 0.740 0.353
2010~2011年 0.792 -0.554
2011~2012年 -0.710 -0.714
2012~2013年 0.659 0.538
2013~2014年 -0.737 -0.604
2014~2015年 0.564 0.640
2015~2016年 -0.065 -0.321
2016~2017年 -0.366 -0.107
2017~2018年 0.676 -0.123
2018~2019年 0.059 -0.432
2019~2020年 0.529 -0.598
2020~2021年 0.397 -0.557
2021~2022年 -0.159 0.564

うーん、金/ドルの関係は弱いながら逆相関が年によっては未だにありそうだ。

2012年前までは金は株やドルと強い相関/逆相関があったけど、多少弱まった……感じかな。

まとめ

ロシア株が下がって金市場は不安定な上下を繰り返しながらも、着実に値を切り上げてきている。

まぁオールカントリーやS&P500、全米株も上っているし、慌てて金ETFを買わないといけないほど魅力があるものではないかな。

どちらにせよ、米国株を持っている自分としてはFRBが大幅利上げに踏み切る事による株価低下が一番怖い。

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