フランスの経済学者トマ・ピケティの著作「21世紀の資本(Capital in the Twenty-First Century)」が大ブームを巻き起こしたのは2014年のことだった。
彼の考え方はラジカル(革新的)であり、200年間の20カ国の数量的データを調査した結果、
労働から得る収入は、能力があろうが努力をしようが、株式・不動産から得る収益に勝ることはない。
つまり
金持ちはより金持ちになり、貧乏人はより貧乏になる。
という
「労働者が死ぬ気で頑張っても意味がない」
「努力は報われない」
ことを明らかにした。
資本収益率:rが経済成長率:gを上回るとき、資本主義は自動的にしてかつ恣意的に持続不可能な格差を生み出す。
r(資本の収益率)>g(経済成長率)
※ 戦争期間は緊急の需要を生み、政府が軍事費用のために金持ちの資産を強制的に奪うことで金持ちと庶民の格差が縮まった。
この事実に対して、様々な捉え方と行動がとれる。
- 投資を学び資産家・投資家とガチンコ勝負する
- 事実を受け入れ質素なミニマリストになる
- 満足に過ごすために必要なお金を計算し、目の前の仕事(本業・副業)で稼ぐ
- 長期の積立投資を行い、目の前の仕事を頑張る
僕は現在は全て並行で進めているが、現在の積立投資はまだ1年3ヶ月程度しか続けてない。
13年前に失敗したから無視していた……
今回は約1年で20%以上(500万円)の利益を出している。
改めて「インデックス投資は勝者のゲーム」ということを理解するのに時間を無駄にした……。
書籍「バビロンの大富豪」には次のように書いてある。
本当のお金持ちとは、
稼ぎ方を知っているのでは無い。
増やし方を知っている人をいう。
長期投資には時間が武器なのに13年間は戻ってこない。
若者には何度も伝えたい。このサイトは30人程度の40代・50代中年がアクセスの中心だけどね。
金持ちとはどういう人をいうのか?
前述のとおりお金持ちな人は、お金の増やし方を知っている。
貧乏な人は得てして
金持ち=贅沢にお金が使えること
と考えており、口では「金持ちになりたい」と言いながらお金を使いたいと思っている。
言ってることと求めている事の違いすら気づいていない。
庶民が金持ちになるには、まず目標を「金持ち(=富裕層・超富裕層(金融資産1億以上))になる」ことに設定して行動しよう。
で、手段としてまっさきにあがるのが「投資」。
と言うと、資産が少ない人・新入社員は
投資に回すお金などない
と二言目には言う。
しかしこれれでは富裕層・超富裕層とマス層との格差が広がるだけだ。
投資信託の積立投資であれば月に100円でも始められる。
増えた比率を実感して、投資に慣れてから消費と貯金と投資のバランスを変えていけばよいだろう。
因みに目指す富裕層を大別すると2種類の資産家がいる。
- フローリッチ・・・経営者や外資系企業の上級役員、非常に成功した芸能人
- ストックリッチ・・・何らかの不労所得による収入がある
我々は不労所得を得る仕組みを作るしか道はない。
年配は役に立たない(貯金で良かった時代)
こと投資の話になると団塊・氷河期世代は全く役に立たない。
僕の生まれた昭和55年の定額貯金の金利は6.5%~11.91%。
10年我慢すれば2倍になる。5000万円定額貯金に預けると1億で富裕層の仲間入りだ。
こんな時代に投資に脳が働くはずがない。
また氷河期世代は「将来のために何でも節約する」という風潮があった。
この時代の人は
投資なんてギャンブルだ
© M.I.Q./浅井信悟/講談社
と未だに思っている人が大勢いる。
投資話は投資をしている人しか噛み合わない。
でも宗教論に近いので話が噛み合うと思ってはいけない。
焦り・誘いを断れない・誘惑により、デイトレやファンド、仮想通貨等に手を出し道を見誤る可能性が高い。
© CLASSY.「回しDiary」2023年6月号/光文社
僕だけどね。
因みに何を買えばよいか?は山崎元氏の言葉を借りて何度も記載している。
全世界の株式(日本株を含む)に投資するインデックス投信で手数料の安いもの一本
これが正解。
おわりに
僕は話題の頃からトマ・ピケティ「21世紀の資本」の概要は知ってた。
実際に2017年頃にブログネタにしようとしてた痕跡はある。
そこで始めたのがシステムトレードだったけど、オカルト手法を学んだだけで稼ぐ力は全く身についてない。
若い人には私のような遠回りをしないように初心に帰る目的でブログに記した。