週末に取引先の外国人に3時間のプレゼンをさせられた。
で、取引先の要求を全てマネージャ陣が承諾してしまった……。
その時のチャットの文章。
部長「ごめんねww」
課長「また、宿題増えたねwww」
マネージャの態度じゃねぇだろ!
昨年末から僕の仕事量は3倍に増えた。
だけど、僕の年収は100万円も落ち、まともな夕飯も食べれない。
そして、僕の体重は5kgも落ち(175cm、55kg)、もはや骨と皮しか無い。
このまま平社員だと年齢的に年収は下降する一方だ。
一億円ぐらい副業や株で定年までには貯めれると思っていた時期が僕にもありました。
そういえば、一億円を積立できると言ってたサービス会社があったような……ハテ?
確か、竹中平蔵氏や岩田規久男氏を広告塔に「月5万円で1億円貯める!」と宣伝してたような……。
ああ、そうだ「いつかはゆかし」!
そうそう。
こんな広告を大量に見た記憶があるよ。
結局、加入してたら今やどうなったのかな?
「いつかはゆかし」とは一体何だったのか?現在は?
最初のCMじゃ無かったと思うけど、YouTubeで動画も見つけた。
調べてみると「いつかはゆかし」は海外の複数のファンドラップ商品(複数のファンドを組み合わせて運用する金融商品)を紹介する投資助言サービス会社。
アブラハムは顧客から預かり資産の約1%の手数料を取って海外投資ファンドを斡旋。そして個人が紹介されたファンドから直接購入するらしい。
なるほど。中間マージンが取られない仕組みだけど、預けて終わり……では無いんだね。
しかし、金融庁が2013年10月に「6ヶ月の業務停止命令」と「業務改善命令」の行政処分を下した。
理由は、英国マン島に本拠を置くハンサード社の「アスパイア」というファンドラップ商品を購入するよう、顧客を誘導。契約額に応じた報酬を得ていたから。
……。
アフィリエイト業者じゃん!!
いつでも「ふかし」てるんじゃねーぞ!!
アドバイスが偽物だと人生狂わせられる。マジやめろや。
なお、行政処分期間終了後の2014年4月に業務を再開。
今では、アブラハム・プライベートバンク株式会社は、2016年1月18日にヘッジファンドダイレクト株式会社へと商号を変更している。
東京都を中心に純金融資産1億円以上の富裕層を対象としたタクシーCMを展開してる。
業務内容は特に変わってないっぽい。ブレないね。
当時加入した人は未だにサービス継続できているっぽいが、現在の利回り情報は見つからなかった。
なぜ利回りが10%となるのか?
個人投資家を億万長者にしようという精神は庶民にはありがたい。
年率10%以上の複利運用を30年間続けて1億円つくる。
個人では問い合わせすら難しいような海外トップクラスのヘッジファンドなどをセレクト。
投資家側は自宅に居ながら海外ファンドに直接積立を始めることができる。
必要経費は、入会金19,800円、投資助言料(積立残高の0.945%/年)。
これ、もう全財産をS&P500で運用しても良いと思っている僕には悪くない話だ。
計算は、
利回り10%で30年後に1億円
(((60*1.1+60)*1.1+60)*1.1…
シミュレーターが当時のサイトに存在している。
ただし、
- 入会金19,800円
- 投資助言料(積立残高の0.945%/年)
- キャピタルゲイン課税 は20.315%(復興特別所得税含む所得税15.315%+住民税5%)
が掛かるので、30年で7,397万円しか積立できないと山本一郎氏が吠えているブログも見つけた。
僕ら、貧乏人は1800万円(月5万円の30年)が7000万円になれば十分幸せだから細かい矛盾はどうでも良いんだよ。
どうやって年利10%を実現しているのか?
当時はメディアも一緒になって悪ふざけをしすぎたのが問題。
なので、このブログでは「いつかはゆかし」を馬鹿にしたい訳じゃない。
そもそも、どうやって年利10%を30年間も達成するのか?
そんな海外ファンドってあるの?
ここを学べは僕にもチャンスがあるのでは?大事なのはここ。
当時のPDFを見つけた。
なるほど。
40%を叩き出すようなファンドもあるのか。
その他、Q&Aを見るといろいろと書いてあった。
日本では1996年の金融ビッグバンの流れで、1998年に外為法が改正され、日本人が海外ファンドを直接購入することが解禁された。
海外積立開始・資金の引き出し・送金・運用状況把握・名義変更・解約など各種手続きのすべてを、日本にいながらすることができる。
海外積立投資に海外銀行口座(HSBC香港など)は不要。ふだんの邦銀口座やネットバンクでを用意すれば大丈夫。
海外ファンドに対する「手数料」は別途必要だと思うけど、それは書いてなかった。
あと、僕の先輩が有名な海外ファンドに勤めいるけど、日本人は投資できないし1億円以下では受け付けてないと言ってた。本当に5万円程度から海外ファンドに預けることができるの?
タイガー グローバル(タイガー グローバル マネジメント)
ジュリアンロバートソンによって設立されたニューヨークのヘッジファンド。
2011年から2021年で「15.89%」の利益が出ている。
戦略は「グローバル・マクロ戦略」。
金利、為替市場、株式市場および世界的な政治・経済政策の変化の予測に基づいて、多くの金融商品、市場を対象として、取引を行う。
ルネッサンス インスティテューショナル エクイティーズ(ルネッサンス テクノロジーズ)
世界一の投資家は?と聞かれれば、ウォーレン・バフェットと答える人は多い。
では、世界一の「ファンドマネジャー」と言えば誰か?
それは「ジェームス・シモンズ」。
このジェームス・シモンズの運用しているニューヨーク州セタウケットに拠点を置くヘッジファンド。
1988年の取引開始から2018年までの期間で、年率平均リターンは63.3%という驚異的な数字をあげてる。
戦略はテクニカル(ビジネスや経済学などは無視して、純粋に数学的に売買を行っている)。
1988年から、複雑な数学モデルを用いて取引の分析と実行を行っており、その多くは自動化されてる。
無数のデータから抽出されるシグナルをもとに無数のポジションを作り、小さな利益を積み重ねる形で運用(50%より勝率が高ければ、その賭けを無数に行う)。
あれ?システムトレードで儲けてるファンドあるじゃん。
それなら、僕だっていつかはゆかし……!
まとめ
金持ちが更に金持ちになる理由がここにある。
貧乏人ほど自分で投資をしようとする。
努力が足りないから貧乏人なのに、YouTubeや書店で得た貧乏人の浅知恵でプロと戦おうってんだから笑えるよね。
自分のことだけどさ。
結局、上記にあげた海外ファンドに庶民が契約する方法は見つからなかったわ。
ヘッジファンドはお金持ちを目指す過程で買うものではなく、お金持ちになった後に検討するもの。