モツゴ(クチボソ)の産卵&オス・メス判断方法

8月頃に捕まえてきたモツゴ3匹は、年末年始でもしっかりと生き抜いていた。

さすが日淡界の強健種モツゴww

 
 

モツゴは日本の水景に自生するだけあって水温の耐性が高い。

5~30℃と幅広い水温で飼育できるので、環境によっては無加温での飼育も可能。

繁殖も容易で、ペアを作れば産卵する。

 

100円均一「セリア」で蓄光石を200円分買ってきた。

これでも可愛そうなので「ダイソー」のオブジェを沈ませている。

 

餌もダイソーの「金魚の餌」だけど元気に泳いでるわww

モツゴが卵を産んだ

ちっともモツゴが懐かないので水槽を物置きからリビングに移動した。

そのため、部屋の温度が25度前後に保たれている。

モツゴの産卵期は、自然下では春から夏にかけて。

でも、25度前後に保っていると産卵は年中行われるらしい。

という事で卵を見つけた。やったね!

 

 

でも卵の量が多いな。

60個ぐらいはあるんじゃないかな?

産み過ぎでしょww

通常はどれだけ産むのかな?と思ってググって調べた。

 
 

繁殖期は4-8月で、春から夏にかけて比較的長期間に渡る。産卵は数回に分けて行われ、1尾平均で1,184粒の卵を持つ。

[引用] 林小涛、張潔 編『東江魚類生態及原色図譜』p61、2013年、北京、中国環境出版社

 
 

1,184匹 !?

 
 

 

© ONE PIECE/尾田栄一郎/集英社

 
 

いやいや、、こんな数飼えないでしょ!

水槽はダイソーの30cmの大きさなのよ…… 勘弁してよ(汗

さすが日淡界の強健種モツゴ……

25度前後に保っていると産卵は年中行われるため、飼えない数になる前にリビングに水槽置かずに移動するのが良い。

見張りをするようにオスが泳いでる

一匹のモツゴが、ずっと卵を監視している。

産卵にかかわったオスは、その産卵床を孵化ふかまで守る習性があるらしい。

そうか、お前はオスだったのか。

 

そもそも、オスは産卵床にするため石などについているコケやゴミを取り除き、縄張りとしメスを誘い入れるらしい。

そして自然下では、ヨシや石の表面に産卵する。

ただし、水槽ではガラス面がお気に入りになるが、素焼きの陶器があると、ガラスよりもそちらに産卵することが多いとのこと。

 

まさしく我が家のモツゴは水槽ではなくダイソーのオブジェの中に産卵した。

 

 

卵に近づくと容赦なく攻撃を仕掛け、かなり気が荒くなっている。

なお、モツゴは卵を守るだけでなく、卵に付着した汚れを掃除したりもするそうだ。

 

ただ残念ながら見張り中のオスの隙を見て、他のオスが卵を食べに来て少しずつ減ってしまっている……

さすが日淡界の強健種モツゴ……

【卵の全滅を防ぐためにオス親から隔離する場合】

オス親の保護をなくした卵は水カビなどに犯されやすくなる。
無性卵は水カビが発生しやすくそれを強めのエアーで継続して吹き飛ばす。
水カビは厄介で有性卵までカビに侵されて全滅することもあるので注意。

3、4日したら、卵に黒い点が!?目玉かな?

卵に目玉が確認できるようになってから4、5日で孵化するらしい。

そして、卵の量も増えたような……。

  • 卵の目は順調に成長すれば3日~4日くらいで確認できる
  • 無精卵や死んでしまった卵には目は確認できない
  • 卵は順調に成長すれば10日ほどで孵化する
  • 水温や日照時間によって卵の孵化までの日数は変わる

モツゴ(クチボソ)の性別の見分け方

3匹のモツゴを飼っており、縄張りをしている1匹がオスなのは分かった。

では、メスはどっちだろう?

 
 

モツゴの雌雄判別……知らないな。

繁殖期になると

【オス(雄♂)】

  • 体の色が黒く(婚姻色)なる
  • 黒い側線(縦のライン)が見えなくなる
  • 追星(おいぼし)と呼ばれる白い斑点がエラの周りに現れる
  • 縄張りを主張し攻撃的になる

オスは繁殖期になると金魚のように追星という白い点々がエラの周りにできるのですぐに分かると書いてあったが、今は1月なので分からない。

【メス(雌♀)】

  • 腹部が膨らむ。

どっちも食い過ぎで豚だよ。豚。

 
 

調査すると「絶滅危惧種ウシモツゴの生殖周期(2008)」に記述があった。

絶滅危惧種ウシモツゴPseudorasbora pumila subsp. sensu Nakamura (1963) の生殖周期
J-STAGE

[参考資料] 中村守純.1969.日本のコイ科魚類.財団法人資源科学研究所,東京.455 pp.

【オス(雄♂)】

臀鰭しりびれの第2不分岐鰭条ふぶんきなんじょうと第3不分岐鰭条ふぶんきなんじょうがほぼ密着し臀鰭前縁しりびれぜんえんが滑らかな直線をなす個体。

【メス(雌♀)】

第2不分岐鰭条ふぶんきなんじょうがやや前方に張り出し先端部が急に外湾して第3不分岐鰭条ふぶんきなんじょうに連絡しているために臀鰭前縁しりびれぜんえんが屈折する個体。

 
 

何が何だか

分からない……

 
 

© DEATH NOTE/大場つぐみ、小畑健/集英社

 
 

図を見つけた。

 

左:オス 右:メス

 
 

 

こんなの小さすぎて分かるか!!

 

まとめ

疑問が一つ残った。

 
 

オスメスの見分けがしやすい魚/オスメスの見分けにくい魚」が何故いるのか?

 
 

オスメスの識別方法は、あくまで人間の目から見たものなので、魚同士では見た目以外に判断している事は間違いない。

ではなぜ、わかりやすい/にくいといった2つの種類がいるのだろう?

生存になにか有利なことでもあるのだろうか?

昆虫に関する記述はこの書籍に載ってるっぽい。

今回はつぶさに調べるような事はしない。

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