広島県、山口県、熊本県、福岡県は全国でもっとも海外移住者が多かった県です。
この4件で移民者の96%を占めます。
その中でも我らの故郷「広島県」の移民数はダントツです。
広島弁は「ハワイの標準語」又は「カリフォルニア州の標準語」
と言われたほど、広島人はあらゆる所に移り住みました。
このため「広島県立文書館」での問い合わせ一覧を見ても、「移民・渡米」に関する質問が一番多いです。
- ハワイ在住日本人 3 世の先祖が,いつハワイに渡航したか調べたい。
- 1920 年代のブラジル移民について,文書館にはどのような資料があるか。
- 曽祖父が 1885 年ごろハワイに移民したが,そのときの名簿を見たい。
- ハワイ,米本土に移民した先祖(祖父等)について調べたいが,旅券下付表以外に資料はないか。
- フィジー移民関係資料はあるか。
- ハワイに移民した先祖について調べたい
- カナダを中心に移民の転航,往来について調査している。どんな資料があるか。
- 友人のアメリカ在住の知人の祖先がハワイ移民とのことで,そのルーツを探している。1864 年生まれの祖父が広島の仁保出身で, ハワイへ渡航したことまではわかっているが,何か調べる方法はないか。
日本で調査するよりアメリカのサイトで調べた方がよいです。何でも分かります。ほぼ無料で。
知りたい人は、次のページを見てください。
年代 | 説明 |
---|---|
1882(明治15)年~ | 北海道への開拓移住が盛んになる |
1885(明治18)年~ | ハワイ王国への官約移民(3年契約でサトウキビや砂糖生産の労働を行う移民)が人気になる |
1900(明治33)年~ | 契約移民の禁止に伴い、北アメリカへの移民が主流になる |
明治時代末~ | 1913年にはカリフォルニア州で「外国人土地法」が可決、日本人の土地所有が禁止された。ブラジルなどが移民が主流になる |
1920年~ | アメリカで借地も禁止。1924年7月1日「新移民法(排日移民法)」が施行され、新移民は全面的に禁止 |
目的は「永住」ではなくて「出稼ぎ労働者」です。
なぜなら、病気をせずに勤勉に労働すれば、日本で働くより7倍~8倍の労働賃金を得られました。
因みに、広島県の移民がダントツに多い理由は、次のような理由からです。
- 人口が多いのに農民一人あたりの耕作面積が少なかった
- 綿花、い草、藍などの商品作物が普及した地域だった(外国綿花により多数が失業した)
- 1884年から始まった宇品港の建設工事で漁場を失った
私の親族は1916年~1919年頃に赴任・移民をしている。恐らくアメリカの状況を把握していたと思われる。
株も予測できない私と比べると賢いな・・・。
仁保島での移民状況
祖父の実家を他の目的で整理している際に「ロサンゼルス淵崎本浦人會々員名簿」というものが見つかった。
一つの浦だけで100人程度の移民者の名前が書いてある。
仁保島には7つの浦があるので、700人程度は移民者がいたと思ってよいと思う。
そして、ハワイやブラジルなどにも移民した人も加えると、仁保島だけで移民者は2000人は超えていたと予想されます。
親族を発見
その名簿に直系の兄の子孫の名前がありました。
この方は日本の戸籍上は直系の「養子」として迎えられており、墓も情報もなくて困っていた人物です。
調べてみると永住しており、ロサンゼルスに子孫が住んでいるようです。
これは想像してなかった展開だ・・・・。
赴任はいたけど移民がいるとは思ってなかった。
墓参りでもしようかな・・・と思ったら、オンライン上に
墓の位置(Google Map)から、墓の写真まで公開されていた・・・・
たとえば「billiongraves.com」を使えば・・・
恐るべしアメリカ。
献花もオンラインで可能になっている。
渡航情報には母親の旧姓や血縁関係が沢山記載されており、おかげで今まで分からなかった事が分かりました。
日本人の家系図調査を、アメリカで調べる方が進むのは何だかな・・・・。