我が子の学校は「先生のゆとり」なのか知らないけど、ずっと
宿題は出ない(添削工数がない&他の習い事が大変だろうから)
配布されるプリントは一切ない(作成工数問題?)
教科書・ドリル等は持って帰らない(重たいから)
何なのコレ?
勉強は塾でやらせろってこと?
これで小学生の学力が向上していても、学校の先生のおかげじゃないからね?
文部省勘違いするんじゃねーぞ!!
そもそも、教師が子供を教える事が出来なくなてきてない?大丈夫?
教師が教えることが出来ない一つが読書感想文の書き方。
だから、最近はまさに
読書感想シートブーム
ググると大量に出てくる
先生側の反論ブログを見たけど
「教えること、やることが多くて感想文の書き方なんて教えられない」
と書いてあった。
自分の小学校2年生の頃の授業を見たけど、作文の書き方を年間通して先生が見てくれてたよ。
ゆとり世代の教師が舐めたことを言ってるだけじゃないの?
40代のサラリーマンだって、土日返上して無給仕事してるし、朝6:30起きて夜1:30まで仕事だよ。休憩時間は食事の15分程度。
話は戻って「テンプレートってどうなの?」と思っていたけど、
新学社によると「型にはめる」教育って悪くは無いんだってさ。
フィンランドの学力が非常に高かったため、フィンランドで行われている教育方法に注目が集まりました。
これが「フィンランド・メソッド」です。
「フィンランド・メソッド」では、文章を書くときの「型」を学ぶことを重視します。
……という事を昨年、一昨年と書いてきた。
でテンプレートも紹介してきた。
受賞している読書感想文には、テンプレートに即したようなものは一切見つからないんだけどね。
今回、ある程度即しているような感想文を見つけたので紹介しておく。
だって、この手のアクセス数は夏休み終わり頃にはとっても高いんだもん♪
数ある「読書感想文テンプレート」の中で個人的ベスト
自分でも作成してみたり、色々とテンプレートを漁ったみた。
が、下記の「【読書感想文の書き方】小学生が簡単にできる5ステップ〜例文あり〜」で無料配布しているテンプレートが今のところ良いと思ってる。
テンプレートの質問が「なぜなに」形式になっており、深掘り(論理展開)してくれている。
「楽しかった → なぜかというと?」
「悲しかった → なぜかというと?」
これを繰り返せば、会社に入っても問題発見・課題解決スキルで困ることは無くなるよ、きっと。
東大・京大出たような社員ですら、論理的思考が出来ずに「役立たず」のレッテルが貼られる人が多いからね。
少し脱線するけど、物語を読み解く力のことを「読解力」という。
文章から主人公の気持ちの「変化」を読み取ったり、2つのものを「比較」して考えたりすることで、内容を深く理解する力のこと。
この「読解力」があると、本がキチンと読めるようになるだけでなく、人の気持ちがわかるようになる。
例えば、中学入試の物語を読むには3つの技術が必要。
- ①構造化する(場面の転換や行動・心情の変化を起点にしよう)
- ②関係性を把握する(図を書こう)
- ③テーマを把握する(登場人物の最大の変化に注目する)
読書感想文は、主人公の気持ちや行動の変化を整理しながら追う良い訓練にもなると思ってる。
上のテンプレートを使った実例
でテンプレートを使うのは良いけど、それを改変してオリジナリティを出せる小学生は稀だ。
で、テンプレートの形の読書感想文コンクール入賞者の文章を漁ってみたけど、見つける事ができなかった。
今回、中学受験塾「四谷大塚」の「Dream Navi (ドリームナビ) 2022年9月号 」で、たまたま見つけることができた。
読書感想文に使われた書籍は「赤毛のアン (10歳までに読みたい世界名作)」。
で、前述のテンプレートに当てはめて見ると、次のような形で書くことができる。
で、掲載されていた実際の読書感想文は次の通り。小学4年生の文章。
私とこの本との出会いのキッカケは、表紙の絵がとても可愛くて明るかったので、面白そうだなと思い手に取りました。
この本は、孤児院から間違えて送られてしまったアンが周りの人との関わりを通じて成長していくというお話です。
この本を読んで、アンは想像力が豊かで羨ましいな、凄いなと思いました。なぜそう思ったのか理由を書きます。
想像力が豊かだなと思った理由は、ただの並木道を「歓喜の白路」と素敵な言い回して名づけていたからです。ただの並木道が大きな喜びを感じる楽しそうな場面にあっという間に変わってしまいました。私の家の近くの公園にナズナが沢山咲いています。私はその場所を「ナズナ草原」と呼んでいますが、やはりアンの想像力には負けてしまいます。アンは沢山の素敵な言葉を知っています。私も今、塾に通って言葉の勉強をしていますが、言葉や表現力を沢山覚えて、いつかアンのようになりたいです。そして、日本語だけでなく外国語の表現なども覚えていきたいです。なぜなら外国語を使って素敵な表現が出来るようになれば、海外の人達とも楽しくコミュニケーションをとれるようになると思うからです。
次のような講評が書かれてあった。
アンの想像力と心優しい前向きな気持や行動力に注目できた点がすばらしいと思います。
外国語を学びたいという思いやお医者さんになる夢と関連づけながら読むことができた点もよいと思います。
この作文では「2つの凄いと思ったこと」が書かれてしまっている。
読書感想文では「1つの事に絞って」書いてないと選考から外すと高校時代に国語の先生に言われた事があるので注意を。
この子は中学校受験する学力的には申し分ない語学力や論理的思考能力を持っているように感じるが、この感想文でコンテストで上位を目指せるか?と言われると疑問だ。
そもそも子供の「読書感想文」なんて、
結局 親じゃないですか
その点、前述の作文には子供さが残っていて親の手伝いは無さそうに感じるね。
が、あくまでテンプレートを利用した場合の記述のサンプルとして理解して欲しい。
おわりに
前述の「Dream Navi (ドリームナビ) 2022年9月号 」には次のようにも書かれていた。
勉強して知識を得る「受信力」も大切ですが、将来の日本を背負って立つ子供たちに必要なのは、
未知の課題を論理的に考えて解決する力、
そして、解決策を世界に向けて発信するための「発信力」です。
子供たちの「発信力」を磨くために読書を通じて人類の叡智を受信し、
それを「読書感想文」として発信する。
まさしく、今の時代は「発信力」が昔に増して重要になっているが、そのための力は学校では教えてくれてない気がする。
なんだかなー。