地元公園の写生大会に参加して「入賞」を受賞した

社内で寿命を削りながら働いても、出世できるわけではありません。

実力はもとより、タイミングや運の要素も必要です。

 

 

そして、出世できなければ給料が上がりません。

給料体系や上昇幅は決まっていますから・・・。

 

 

つまり、昇級できないオッサンの将来は転職しない限り詰んでいます。

 

 

副業やら株の投資やら試行錯誤を繰り返しはいますが、そちらも上手くいってません・・・・。

 

 

日記のタイトルのように、

何もないから何かみつかる!

 

 

なんて中二病な事を言ってる場合じゃないのです。

 

 

せめて何か表彰されたい!!

 

 

クビは無いが出世も無いサラリーマンが「マズローの欲求5段階説」の4番目の欲求「承認欲求」に駆られるのは当然の心理。

が、そもそも表彰されるような才能は持ってません。

だいの大人になると、趣味などで継続的に才能を伸ばしていない人は、表彰なんて無縁です。
 

 

とはいえ、実は帰国してから毎年、偶然にも異なるジャンルで表彰されています。

 

2016年度・・・[社内]社内アイデアコンテストで部門長奨励賞を受賞

2017年度・・・[社内]事業部門MVP 2017を受賞

2018年度・・・[社外]The Japan News翻訳コンテストで佳作受賞

 
 

どれもショボいが。

・・・そんな折、「表彰されることを目的に働くべきではない」という記事をみつけた。

■「表彰制度」は組織がコストをかけずに節約して儲けるために作った制度
■例えば5,000万円相当の仕事をした。これは素晴らしい成果だがボーナス100万円を与えると会社は利益が100万円減る。だから表彰状1枚+αで済ませてしまう
■つまり表彰されることを目標に時間や労力をつぎ込んでも得られるリターンは少ない
■そして表彰と昇級は必ずしも相関はない(昇級は運とタイミング)

 

で、今年は社外においても受賞に対するモチベーションが全く無くなった。

「それよりも株のシステムトレード!!」・・・で、一年通してフレームワークは改造したがストラテジーは作れず停滞中。パソコン壊れたし。

 

という心理的背景を説明した上での、本題です。

子供に地元の親子写生大会に出てもらうために、私も写生大会に参加して絵を描くことにしました。

父兄部門もあるのです。

 

 

ただ、写生大会か・・・・。

子供の頃は地元の写生大会(広島湾写生大会、広島城写生大会)で佳作を取った経験はあります。

でも、私は数日かけて描くのが得意で、早描きが苦手です。

写生大会では頑張って描いたが締切に間に合わず、泣きながら帰ることが多かった。

もともと私は能力が低いので、事前に計算に基づいたり裏工作ができるものしか勝てた経験がありません。

 

特に、構図や下絵、色選びなど多くの感覚が必要な絵画・・・それも趣味で絵画を描き続けた父兄に勝てるのだろうか。。

 

「科学は感覚に頼らねぇ」
 

その通り。

今の時代、科学で美人にもなれるのだから、写生大会で入選だってできるはず!

・・・・

昨年の写生大会に向けた戦略

要するに、素人が上手な絵画を描ければよい。

目指すは、こんな人。

もう、意味不明な上手さ。。。

このレベルになるためにはセンスや実力を排除すると、下絵、画材、塗り方・・・で、それっぽく見せるしかない!!

「トレース水彩画」という手法を見つける

下絵はカーボン用紙を使って、写真からトレースしてしまおうという方法です。

デッサンが良ければ絵はうまく見える!

ちなみに、これがトレース水彩画の全行程です。

  1. 写真を撮る
  2. 写真を決定する
  3. マスキングテープで固定する
  4. カーボン紙を挟み込む
  5. 線画をトレースする
  6. 線をチェックする
  7. 明るい色で彩色する
  8. 影を塗る
  9. 白色絵具でハイライトを塗る

工程は想像通りです。

「卑怯」と罵られようが、この方法で一気に下絵はプロに並ぶことができます!!

下絵の裏ワザキターーー!

透明水彩絵の具を買う

実は、プロが使う水彩絵の具と学校で使うものは異なります。

 

  • 透明水彩・・・プロが使う水彩画用の絵の具
  • 不透明(ガッシュ)/半透明(マット水彩)・・・・小学校や中学校で使う水彩絵の具

 

そう。社会人は、金に物を言わせて時間を買うのです!

色数もできる限り多めに手に入れる。最低でも30色以上!原色使っても味わい出ないし混色は難しい。

買ってみた。

高いよね。一度しか使わないのに高いよね・・・・。

 
 

透明水彩絵具は、透明性があるためパレット上で色を混ぜ合わせたり紙の上で色を塗り重ねていくことにより綺麗な発色のある混色を表現することができます。

写生大会などに応募する場合は「透明水彩絵の具」があると「雲」や「緑」のあわい感じが表現しやすいのです。

これで「雲」「木々」は描けたも同然か!!

水彩色鉛筆を買う

そもそも、絵の具で塗るのが得意ではありません。

特に細かいところを筆で描くのは無理です。

色鉛筆を使いたいけど流石になぁ・・・・。

 

そんな時に、更なる魔法のグッツを発見!!

 

水彩色鉛筆

色鉛筆のような細かい表現ができ、さらに水で絵の具のように伸びる。

これだ!

色数もできる限り多めに手に入れる。最低でも30色以上!原色使っても味わい出ないし混色は難しい。

これは、そんなに高額ではない。

 

加えて、水彩色鉛筆を使ってプロの極意を学んでおく。

で、どうなった?

水筆やパレットなども買って計6000円程度の出費となった。

これで「入賞」は間違いなし!!

そもそも、地元レベルの写生大会で、こんなに裏工作している人なんていないでしょ!!

 

写生大会時間は9:30~13:00です。

まず、子供を妻に預けます。時間との一本勝負なので。
 

そして、9:30開催で即座に用紙を受け取って、必死にトレース。

写真のトレース完了が12:00。
 

その後、1時間で透明水彩を使って色を塗る。

 
 

・・・・・下塗りだけで時間終了

 

結果・・・・表彰圏外

 

はい、無理でしたー!!

 

 

トレースだけで時間を2時間以上使ってしまい色塗りの時間がない・・・。

しかもトレースがあまりに細かく、塗りきれない。

水彩色鉛筆で塗って水で伸ばして・・って、同じ箇所の二度塗りをして初めて下絵が完成です。

半日間開催の写生大会で可能な手法技ではありませんでした・・・・。

今年の写生大会に向けた戦略

何もない。

表彰目的がなくなった。

そもそも仕事が多すぎて、当日まで大会を忘れていた。

 

でも、昨年の反省より「下絵の時間を短くする」。できれは30分以内。

なので、下絵は建物と全体構造を水彩色鉛筆でサッと書いておわり。

 

そして、子供を放置せずに一緒に絵を描く。これ大事。

 

で、どうなった?

画用紙を受け取ると、昨年と同じモノだった。

一瞬「昨年のものに色を載せようか」と頭を過ぎったが、誰かが覚えているかもしれない。

10分程度で簡単に下絵を描いて、雲も池も12色の不透明水彩絵の具で塗った。

そもそも、一年経過して透明水彩絵具の存在を忘れていた。

細かい場所や、「雲」の暗いところは水彩色鉛筆を使って濃くした。最後は白入れで光沢感追加。

 
 

で、提出時間も勘違い。

11:30には色塗り完成させて一旦提出。

で、13:00が締め切りとの事で再色塗り。

 
 

結果、「入賞(3位)」しました。

※ 父兄部門(若潮賞1人、特賞3人、入賞4人)

デッサンも彩色も学生時代の知識から進化してないので、絵の下手さは忘れよう。勝てば官軍!

 
 

ちなみに、子供(幼稚園部門1位)とダブル受賞です。
 
 

最初から普通に描くべきでした・・・。

因みに、若潮賞、特賞の大人の風景画は玄人さん、もしくは日頃から漫画を描いている匂いがします。

透明水彩絵具を使ってるし、「グリザイユ画法」を使った陰影表現が絶妙でした。

さらに若潮賞の受賞者は、2013年頃から何度か受賞経験のあるベテランです・・・。

なので、私は「入賞」できれば大満足です。

ってか、子供の相手をしながら、これだけ結果だせたら十分でしょう。

【付録】今後のための水彩画まとめ

家や人工物などの色付けがよく分かりません。

木々や土は黄緑や緑、山吹色の原色をそのまま使い深みがない(空は水色、黄緑、白色の混色)

 
 

サクラクレパスのサイト「絵の描き方講座」を後学の為に載せておく。

下絵

  • 鉛筆を使って、線だけで下絵を描きます。最初に手前の建物を、次に奥の建物を描いていきます。主役の建物は少し丁寧にはっきりと、脇役の草木は大まかに形をとらえましょう。

着色

  • 紙面中段の遠景から塗ります。たっぷりと水を含ませた筆で。
  • 最初に一番奥の空から着彩します。一度水だけで空を濡らし、乾く前に淡い青色をサッと引きます。(ウェットオンウェット技法)
  • 暗く渋い色で(ここでは紫色と茶色の混色)建物の陰影を描きます。細かいところは気にせず、大きく面を塗り分けましょう。
  • 上記で塗った大まかな陰影に、さらに色を重ねて細かい陰影を表現します。
  • 奥の広葉樹を、淡く渋みのかかった緑色で着彩します。葉の重なりと隙間が感じられるように、荒いタッチで描きましょう。草むらの明るい部分を黄緑色で大まかに塗ります。
  • 奥の針葉樹と、建物の陰に隠れる暗い草むらを、濃い緑色(ここでは緑色と赤紫色の混色)で着彩します。
  • 建物の屋根や壁に、レンガ色など(ここでは橙色と少量の藍色の混色)を塗り重ねます。こげ茶色で杭や窓などの細部を描きこみます。

混色

絵手紙や淡彩では色が濁ると敬遠されるが、風景の場合は複雑で深い色味が必要なため、 混色したほうがより良い色を作れる。

【山や森が上手そうに見える混色】

緑系+青系 木々の陰の部分や、夏の濃い緑、針葉樹に使うとそれっぽく見えます
緑系+黄土色 絵の具そのままの黄緑とは風合いが違うので上手そうに見えます
緑系+茶色 木々の陰の部分や、秋の色づく前の木々、夕方の森、広葉樹の陰におすすめ
緑系+黄土色+レモンイエロー 光の当たった新芽や日向の木、若い木々の枝先に
緑系+茶色+青系 木々の濃い影に
茶色+黄土色+赤系 秋の木々に。紅葉というほど鮮やかではないたいていの木の色が出せます

【古い家をそれっぽく見せる混色】

青系+赤系+黄土色(1) 可能ならウルトラマリンやクリムソンなど濃い色で作るとそれっぽい暗褐色に
青系+赤系+黄土色(2) 青を若干多めにしたブルーグレー。軒下の暗がりなどに重ねると良い風合いに
青系+赤系+黄土色(3) 上の2をさらに水で薄く溶いたもの。白壁を塗り残すのがためらわれるとき等に

【空をそれっぽく見せる混色】

青+セルリアンブルー 明るく晴れた空に
ウルトラマリン+セルリアンブルー 鮮やかで濃い青空。南ヨーロッパの空のイメージ
ウルトラマリン+クリムソン クリムソンは分からない程度に少量。たいていの空はこれだけで描ける
ウルトラマリン+クリムソン+イエローオーカー 若干グレー系の空の色。空の下のほうや雲に。冬空などはこの色でも
青+赤 ウルトラマリンがない時に。青に極少量の赤を足す。※足しすぎ注意
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