アドオンは、アプリケーション等に追加機能として組み込むプログラムのことです。「アドイン」「プラグイン」と呼ばれることもあります。
私はChromeブラウザを愛用しており、多くのアドオンを入れています。
その中で、有名だと思っていましたが意外と知られていないようなのでAmazon関連のアドオンを3つ紹介します。
なお、他サイトと差別化を図るため、これらのサービスを実現している技術も紹介しておきます。
また、OperaやFirefox、Edge(IE)でも展開されているものもあります。
地元の図書館で取り扱っている書籍かどうか分かる
Amazonで購入検討している本が近所の図書館にあるか調べる事ができます。
場合によっては、その本を買う必要がなく、大幅な節約になります。
我が辞書に「図書館」という文字はない
という頭の悪い生活をしていたので、大きな衝撃が走りました。
図書館は、地域内なら公民館図書館や分館などの小さな図書館でも予約した図書館の本を受け取る事ができます。
さらに、国会図書館や他県の書籍も取り寄せる事ができます。
古文書を調べるようになり知りました。すごく便利。
で、これを実現しているサービスが
です。
こちらはLibron をインストールした画面です。
Amazon のページ内に、最寄りの図書館の蔵書を検索して表示してくれます。
ユーザが行う事は、事前に住んでいる地域を選択するだけ。ユーザ登録も不要です。
地元図書館に存在することが分かれば、公式図書館のサイトのリンクに進み、予約画面から最寄りの図書館で受け取り選択をします。
最新以外の書籍は、大抵図書館にあります。人気な書籍は1年以上待たされるものもありますが・・・
Libronは、どのような技術で実現しているか?
図書館蔵書検索サイト カーリル のAPIを利用して実現しています。
カーリルは、株式会社カーリルが提供しているサービスで、2012年創業、従業員5名の会社です。
全国の図書館の蔵書検索機能を無償提供するために、図書館側にも働きかけを行い、日々図書館情報を手動で収集すると同時にAPI提供もしています。
類似サービス
Amazonで今、見ている本が近所の図書館にあるかどうかが分かるサービスは幾つかあります。
でも、これも「カーリル」を使っています。
価格推移を表示させて最安値で購入する
Amazonで特定の商品の値段を見ていると、上がったり下がったりしている事に気づくと思います。
「タイムセール」の時だけでなく、徐々に値段が下がったり上がったりは日常茶飯事です。
それらの価格推移を全てトラッキングして最安値で買う事が出来ますよ。
そう、keepaならね!
いやいや、無理じゃない?商品は10億アイテムあるよ!
と思ってましたが、本当に存在していました。
- [Chrome専用]keepa – Amazon Price Tracker
- [Mozilla専用] Amazon Price Tracker – Keepa.com
スマホで見る場合には、アプリは無いので
上記URLをアイコンにしてホームに保存となります。
インストールした画面は次のようになります。
商品画像のすぐ下に価格推移のグラフが挿入されてます。
- Amazonが販売する新品
- マーケットプレイスの新品
- マーケットプレイスの中古
これらの価格推移が表示されます。
推移は1週間、1ヶ月、1年、全期間から確認できます。
「この製品をトラッキング」というタブを選択すると、特定の商品をトラッキングもしてくれます。
価格が下がったお知らせは、メール等で受け取る設定ができます。
このサービスが全部無料で、アカウント登録すら不要です。
keepa.comは、どのような技術で実現しているか?
第三者機関がAmazonの価格変動を提供しているって、どんな技術よ?
と思って調べてましたが、あまり情報が見つかりません。
分かっていることは、keepa.comは約10億の商品ページを常に監視しています。
公式ページには次のような頻度でトラッキングしていると書いてあります。
誰かが商品を追跡している場合は、1時間に1回、そうでなければ、1日1回です。
[引用] keepaについて
毎日、これらのデータは更新されるって・・・
keepa.comのような大量のリクエストを送っているようなサイトは、Amazonは対処しないのだろうか?
そもそも過去の値段の増減を公開してもポリシー違反ではないのか?
色々と疑問は残りますが、類似サービスは海外には多くあります。
そもそもなぜ無料なの?
keepaはAPIを有料提供しており、アドオンは「keepaを使えばこんなことができるよ」という宣伝に過ぎません。
API利用者は、約1,900円の月額料金が必要です。
お金まで払ってAPIで何をするのか?
それは
転売・せどり・刈り取り
グラフを見ることで、その時の価格や出品者数によって、値上がりするのか、値下がりするのかをある程度予測することが可能となります。
株のテクニカル分析に近いかな。
類似サービス
アマゾンの商品ランキングと価格推移を、分かりやすく表示するサイトは幾つかあります。
2015年以前は「モノレート」が多くの人に使用されていました。
Amazonの不正レビューを除外した星の数を知ることができる
とても便利なAmazonですが、多くの人に良いレビューを書いてもらおうと不正も目立ちます。
そんな時には
が便利です。
不正レビューを除外したレビューの星の数を知ることができます。
Chromeのアドオン上では、数字が表示されるシンプルな形となっています。
因みにWebサービス上では、Amazonの不正レビューを判定するだけではなく「なぜ不正レビューと判定されたのか」も詳しく書かれています。
ReviewMetaは、どのような技術で実現しているか?
これは対策されては意味ないので詳細は書かれていません。
ですが、このレビューに対するReviewMetaの判定には、
- 「この商品しかレビューを投稿していない」
- 「星の平均値が高すぎる」
- 「レビューの大量投稿が起きた日に投稿された」
など複数の理由から総合的に「信頼度」を判定しているようです。
ただし、ReviewMetaは海外製のため、日本語の記述内容までチェックできていません。
類似サービス
最近の不正レビューの記載内容は見分けが付きにくいです。
例えば、パッと見、おかしな点が分からない。
よく読んでみると、
Amazonで取り扱いして数週間しか経過してないのに「買い換えは、必ずこの商品を買う」だと豪語している。
「説明書が日本語ではないのでHPで調べた」ほどの信者が、このコメント以外にも複数人存在している(文面同じ)。
そして、なぜか平仮名の女性の実名。
さらに、なぜか他にもレビューしているが星が★5ばかり。
最近は、中国人の不正レビューアの日本語レベルも上がっており、一見しては日本語がオカシイ事が分かりません。
このような状況でも、不正レビューをチェックするサービスもあります。
「レビュー探偵」は数十のロジックによるフィルターを実装しており、日本語の文字列含めて検出しており精度は高いです。