就職人気企業の移り変わりと理由

2005年に就職して、10年以上が経過しました。

同期には既に統括課長もいるそうで、
 
 

年収 400万円以上の差

階級 二段階以上の差

 
 

格差は圧倒的です。

完全な成果主義へとシフトされ、中途半端なキャリアしかない私のようなボンクラは、一生昇級の無い世界になりました。

また、今や派遣・請負会社なく業務は回らず、能力も正社員のレベルを越えてきてます。

今後、企業の正社員に求めるスキルは、
 
 

他人をいかに使ってアウトプットを上げれるか?

 
 

に変わります。

私には、そもそも高い技術力はありません。

マネージャーやリーダーとしての経験も少ないです。

  • リーダーシップ・・重要事項とは何なのかを決めること
  • マネジメント・・・重要事項を優先して、毎日、時を置かずに実行すること

 
 

自分のキャリアを見直すことにしました。

 
 

就職人気企業のランキングの推移

学生の就職人気企業のランキングは10年で大きく変わりました。

つまり、

10年前に人気企業だけど、今は圏外

という企業が多く存在します。

 
 

どこの業種か?
どこの企業か?

絶対に気づいているでしょう。いや感じているでしょう。

  • 「10年位前は魅力的な商品があったのに今はちょっと・・・。」
  • 「どうしてこんな機能付けるのかな、誰向けなの?」
  • 「こんなことやったら消費者にそっぽ向かれるのに!!」

要するに・・・

ソニー、パナソニック、東芝、スクウェア・エニックス諸々。

人気企業のランキングを見ると一目瞭然。

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私が就職活動中は、ソニーやトヨタへの就職は勝ち組でした。

内定を取れたら一生安泰とは言えなくても、会社に残れる人材の給料は安定が保証されていました。

就職人気ランキングで上位になったことが原因とは考えられませんか?

なぜ高学歴社員がイノベーションを壊すのか。

高学歴社員がすべて悪いわけではありません。

その企業の商品に強いこだわりがない人が多くなればなるほど、イノベーションが起こりにくくなります。

・・と、誰かが書いてたけれど、まったくの間違いです。
 
 

一流大学(東大、京大、慶応)の出身者は、三菱商事、三井物産、リクルート、伊藤忠商事、ゴールドマン・サックス証券、マッキンゼー、電通、ボストンコンサルティング、国家公務員などを目指します。

企業の商品を開発する製造業種は入ってません。

また、製造業種は泥くさい世界なので、本当に物作りの好きな人々が行きます。

今まで何十人以上の一流大学に質問したところ、次のような回答が大半を占めてました。

  • 昔から、その企業の製品のファン
  • 自分で作ったものを、使いたい
  • 自分で作ったものを、使ってもらいたい
  • 自分で使いたいものを作りたい
  • 親族が勤めているから、自分も働きたい

優秀な人材の上、物作りが根っから大好きな集団なので、社内展示会などは宝の山です。

iPhoneのような商品や、新素材の電子紙ようなデモなど、何年も前から展示会には並んでいます。

でも、それらを見て&組み合わせて、革命を起こす商品を思い付く革命的な人材がいません。

いや、いるかもしれませんが、権力を持ってません。

日本の悪しき文化である多数決や集団議論により、尖りが無くなります。

たとえば、クレーム対応でUI追加、セキュリティ対応で自由度制限、社内ルール適用で当初のコンセプトが変わる等々。

さらには、上長承認、部署間の決済&協力、自社サービスによる開発や機能追加・・、などで発売タイミングを逃します。

その期間に、中国や台湾で安く似た廉価モデルを発売され、市場は飽和。日本の企業は赤字で更に冒険はできなくなります。

更に前述したように、社員は開発よりリーダー業務を求められるので、物作り好きな人々のモチベーションは下がります。

 
 

就職偏差値の推移

これも人気企業と同じ傾向があるようです。

 
 
この表が証明しています。

■■■2005年度理系就職偏差値■■■VER.11.7■■■
  72 IBM/基礎研、三菱総研
  71 国Ⅰ技上、NTT/持株、NRI/リサーチ、JAXA
  ————-東大勝ち組
  70 日本航空、ソニー、トヨタ、武田薬品、JT、味の素、P&G
  69 国Ⅰ技中、本田技研、NTTドコモ、ANA、旭硝子、日産、富士写真フイルム、キヤノン、キー局、
  ————-京工総計地底勝ち組

そして、今年度の偏差値。

■■■2016年卒用 理系就職偏差値 ■■■

70 Google(ソフトウエアエンジニア) Intel
69 JAXA
68 NHK(放送技術) 上位研究所(IBM研やNTT研や理研や鉄研など)
=== 学歴不問で大勝 ===
67 JXエネ JR東海 Microsoft 上位金融(数理専門) 中位研究所(楽天研やヤフー研など)
66 ドコモ(中央) INPEX TVキー局 武田薬品 任天堂
65 JR東 トヨタ サントリー 味の素 東ガス ANA(技術) 第一三共 パシコン キーエンス 日揮 旭硝子 NTT研(開発) KDDI研
―――― 東大京大勝ち ―――

ソニーやキヤノンなど、やはり製造業種が偏差値落ちです。

物作りより、ITでサービスや仕組みを作る時代になりました。

デバイスは携帯で全て対応しています。

カメラや、GPS、カーナビ、電話、DVDプレイヤー、ゲーム機、ウォークマン、ラジオ、ライト、方位磁針、地図、旅本、ストップウォッチ、辞書、小型パソコンなどを持ち歩く時代は終わりました。

そもそも、なぜ別々に持ち歩く必要があったのか・・・

 
 

次の10年、20年先の世界を考える

10年前の就職の時に、何を考えたか思い出してみると、

  • ソフトウェアエンジニアは足りなくなる
  • IT系のエンジニアは簡単だから文系が増える
  • 組み込みソフトは全てがネットに繋がりユビキタスな時代がくる
  • だから、ソフトウェアエンジニアもハードの知識が必要になる
  • ハード知識がないIT職は更なる単価の安い企業の参入で仕事はハードになる

当時、韓国や中国のメーカーが家電を作ったり、自動車を作れるとは思ってなかった。

作っても世界に受け入れられるとは思ってなかった。

世界初の電気自動車、自動操縦車作るのもトヨタだし、スマホ、VRシステム作るのもソニーやパナソニックだと思ってました。

結構合ってる気はするが、気づかなかったのは、海外陣の動きでした。

今は個人でもアイデア次第で製品を作れる時代です。

更には人工知能が仕事を脅かす存在になりつつあります。

次回はその辺りを考えてみます。

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