45歳からセカンドキャリアについて準備せよ|不老不死・不労所得に憧れて

窓から差し込む白い日差しで目が覚めた。時計の針は正午を指そうとしている。

カレンダーに記された「夕方から打ち合わせ」の予定。

 

『不労所得』に憧れ続けたが、結局今も働いている。事業支援、執筆や講演会……

 

「サラリーマン時代とは『時間』と『お金』の使い方が違うだけなんだな……」

 

と改めて感じながら、馴染みの洋食店で遅めのランチを食べるためにタクシーに乗り込んだ。

 

久しぶりにXを覗くと、昔の同期が「今日は徹夜でバグ取りだ(笑」とポストしていた。

「いいね」ボタンを押した後、ふいに日本の方角に目をやった……。

 
 

2011年の研修で書かされた「自分の理想とする未来像」だ。今でも理想は変わってない。

将来のことは考えないようにしています
やられてなくてもやり返す!見に覚えのない奴にもやり返す!誰かれかまわず八つ当たりだ! by リーガルハイ ・・・相変わらず無茶苦茶です。お台場の夜景(ボケた・・・・。一眼カメラ難しい・・・)...

小学生時代から、このような「将来の夢」や「目標」を立てるのが大の苦手だ……

28歳までに、自分の「職」を決めよ

35歳までに、自分の人材価値を確立せよ

45歳から、セカンドキャリアについて準備せよ

 

45歳になると社内でセカンドキャリア研修が行われるらしい。

 

セカンドキャリア研修……

 

© ONE PIECE/尾田栄一郎/集英社

 

この言葉を聞いた時、僕の心は一瞬にして凍りついた。

 

© ONE PIECE/尾田栄一郎/集英社

 

若かりし頃は今の会社で働くことをどれほど夢見たことか。内定した時の高揚感は今でも忘れない。

しかし、今、その全てが過去のことのように感じられる。

20年近くが経過し、長年を捧げてきた会社からの三行半、今までの人生を否定されたような言葉が僕の心を虚無感で覆い尽くしていく……。

 

 

社内の同期は既に多くがマネージャになっている。事業部長、部長そして課長。

 

ちなみに役職のついている人にはこの研修の案内は届いていない

 

つまり僕ら45歳 高給取り平社員は、会社のお荷物だから起業・転職でも何でもよいから次のステージを考えろってこと。

最近の言葉でいえば「マルチ・ステージモデル」で働けってこと。

そう、この研修は言わば「用済みを自覚するための研修」!

45歳までにこの研修を受けないことを目標としていたのに、とうとう一歳上の同期たちに赤紙が来てしまった……。

研修資料を貰ったので自分なりに事前に答えてみた。

ビジョン(10年間でどんな大きな目標を実現したいか)

次の10年(NEXT10) で、どんな人生を過ごしたいか。10年間でどんな大きな目標を実現したいか。夢を描いてください。

 

ただし、⾃分のいまの数値⽬標の必達や、今の部署や部⾨の⽬標に留まっている。夢を感じない。抽象的すぎでどうしたいのかが伝わらない。は駄目

 
 

僕の返答

 

将来のことは考えないようにしています。

 
 

© 俺はまだ本気出してないだけ/青野春秋/月刊IKKI

 

あえて挙げるなら、

 
 

株とかで寝ているだけで金が入る仕組みを作りたい

 
 

© まったく最近の探偵ときたら 103話/五十嵐正邦/KADOKAWA

 
 

昔から僕の目標は不労所得と不老不死

 

  1. 経済的自由(不労所得):年間1,000万円の不労所得を確立し、資産運用で安定したキャッシュフローを得る

  2. 身体の若返り(不老不死):体脂肪率10〜15%、腹囲70〜75cm、筋肉量を20代レベルに維持。トレーニングや栄養管理を徹底し、アンチエイジングを実践

  3. 精神的な充実(おまけ):家族との絆は深め、自分からは積極的に新しい交流を求めず信頼できる人とだけ関係性を築く

  4. 自己研鑽と挑戦(おまけ):趣味として技術や投資、郷土史を調査し、新事実や知見が増えれば世間に公表する

 
 

遊んで暮らしてもいいし、遊んで食べていける環境はもう整っているのだと、どうして気づかないのだろう? 

安い賃金で、いやいや仕事している人は極端な話、社会の発展を邪魔していると思ってくれたほうがいい。

by 堀江 貴文(実業家)

背景(自分個人としての思い)

そのビジョンを生み出した自分個人としての思い、周囲からの期待の分析結果も参考にして書け。

 

ただし、⾃分のこれまでのキャリアや経験、⽣き⽅からにじみ出た思いというよりも、世間的に⾔われていることや、会社の状況から求められているだけの話で終わってはいけない。

僕の返答

大学時代にはボランティアで大学の公式サイトを作成し、灯籠流しボランティア活動などに従事していた。

そして会社人になり海外赴任を経験して事業部MVPにも選ばれ、社内コンペやAIコンテストなどでも受賞した。

このような経験をしてきたけど……

 
 

世の中……結局お金だと気付いたの

 

© 推しの子 4話/原作:赤坂アカ、作画:横槍メンゴ/講談社

 
 

そして「幸せ」に関しては、ドラゴン桜の桜庭弁護士が次のように語ってる。

 
 

幸せとは……金と健康だよ

 

© 三田紀房/ドラゴン桜2 2巻/講談社

 
 

なお 『「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略』は幸せは「金」「健康」「つながり」となっている。

おわりに

リンダ・グラットンの「ライフシフト」がベースの研修っぽい。

  • 時間を味方につける投資をする(インデックス長期投資)
  • 健康寿命を延ばすこと(ジムに通って運動する)
  • 人間関係を維持し、新しい人間関係を築く(ボランティア、コミュニティに参加する)
  • AIで新たな仕事が生まれるので生涯学び続けること(資格取得、学校に通う等)

 

前述と対して変わらない。

でも「金を稼ぐことが成長を促すので定年後に安易にボランティアを始めるのは辞めなさい」と聞いたことがある。

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