これまでのあらすじ。
世界の常識
How to Hold a Wineglass
“You should always hold the glass by the stem, no matter what the shape or size of the glass or the type of wine,”[引用] Michael Greenlee, ソムリエ & ワインディレクター (Gotham Bar and Grill, in New York City).
グラスの大きさ・形、赤白に関わらずワイングラスはステムを持ったほうがよい。
日本の新常識
シャンパングラスであれワイングラスであれ、立っていようと座っていようと、ともかく、グラスはカップ状の本体部分を持つのが当たり前です。
[引用] ワイングラスの持ち方 新訂版(文・日向清人)
ボウルを持つことが正しいと信じて、アメリカにて論争中。
関連記事(全4回+英語)
Which holding a wine glass is better, by stem or by bowl?
歴史的には?
もう一点、アサヒビールからメールを貰ってます。
関係団体やワイングラスメーカーの方々によりますと、歴史的にはボウル部分を持つ習慣が一般的といわれており
[引用] アサヒグループWebSite事務局のメール
歴史の代弁者といえば
絵画
昔のワインの持ち方を見てみましょう。
トマス・ペラム=ホールズ (初代ニューカッスル公)
Thomas Pelham-Holles, the Duke of Newcastle demonstrates how the glass is being gripped by the foot, the correct way of holding a glass in the seventeenth and early eighteenth century. Producers of TV period dramas and history documentaries please take note, as actors never get this right.
[テキトーな日本語訳]
彼はグラスのフット(足)を持っている。
これは17世紀から18世紀前半の正しい持ち方。
テレビドラマや歴史ドキュメンタリーのプロデューサは、ちゃんと覚えておけ!
フットを持つのが一般的
斜め上をいく事実発覚!
嘘だと思って調べると
フットを持っている絵画は多く見つかります。
Man holding a glass of wine (eighteenth century)
A Man Holding A Glass Of Wine
by (after) Christiaen Van Couwenbergh
A SMILING MAN, HOLDING A GLASS OF WINE AT A TABLE, WITH SALAMI, TURNIPS, CHEESE, BREAD, FIGS, MELON AND A CARAFE IN A COOLING BUCKET(mid-17th Century).
なお、最初の絵画は二人組です。
ヘンリー・クリントン(Henry Clinton)はステムを持ってます。
ステムを持つ人が描かれた絵画も見つかります。
1730 Gentleman with a Glass of Wine by an unknown British artist
話が戻しましょう。
ボウルを持ってる絵画を探す必要があります。
そして、ついに
歴史的にはボウル部分を持つ習慣が一般的
を裏付ける、
疑いようもない事実を見つけました。
時代は13世紀後半
ワイングラスの持ち方
Monastic cellarer tasting wine, from Li Livres dou Santé (French manuscript)
ボウルだ!
間違いなくボウルだ!
なるほど。
確かに歴史的には一般的!
さっそく、フランス人(自称ワイン通)に伝えました。
どんなもんだ!
フランス人(自称ワイン通):
お前は何を言っているんだ?
ステムがないから当たり前だろ!
ですよね・・・・。
アサヒビール社を問い詰めた。
誠に恐縮ではございますが、特定の国や地域の歴史を把握して記載しているものではございません。
[引用] アサヒグループWebSite事務局のメール
もはや四面楚歌!
しめんそか
【四面楚歌】
助けがなく、まわりが敵・反対者ばかりであること。
もっと自分で調べる必要がありそうです。
次回に続く・・・
※ 国際的なルールの真実をご存知の方はメールで連絡を下さい。
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