スターリング、オーパスワン@ナパ (Sterling Vineyards、Opus One)

ワインの産地といえば「フランス」「イタリア」「スペイン」「ドイツ」などヨーロッパが代表的。

・・と思われるかもしれないが、実はアメリカは世界第4位のワイン生産国。

「アメリカ」や「オーストラリア」「チリ」「アルゼンチン」など、ヨーロッパ以外の国のワインを、「新世界」「new world」と呼ぶ。

 

 

そして生産量の90%をカリフォルニア州が占めており、高級ワインの産地として知らている地域が、

 

 

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【引用】[亜樹直×オキモト・シュウ] 神の雫 第22巻

 

 

ナパ郡には、ワイナリーとしてライセンス登録されているのは約800。そしてテイスティングルームがあるのは400前後もある。

「赤ワインはナパ」「白ワインはソノマ」が質の高さを誇ると言われており、ワイン愛好家が愛してやまないワイナリーが数多く存在する。

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ナパのワインの特徴

カリフォルニアでは雨がふらない・温度が高くブドウが完熟するので、フランスよりもブドウの糖度が上がる(逆を言えば酸が少ない)。

ワインの4大ぶどう品種(カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワール、シャルドネ)の中で、ナパ・バレー地域を中心品種は「カベルネ・ソーヴィニヨン」「ピノ・ノワール」「シャルドネ」の3つ。

シャルドネ
(Chardonnay)
白ワインぶどう品種の王さま。香り高くキレのよい辛口ワイン(涼しい土地だと酸味が強くなり、暖かい土地だと果実味が目立つ)
カベルネ・ソーヴィニヨン
(Cabernet Sauvignon)
赤ワインぶどう品種の王さま。色が濃くタンニンが強く重い。熟成すれば、まろやかで複雑な味わい
ピノ・ノワール
(Pinot Noir)
赤ワインぶどうの品種。タンニンは少なめで飲みやすい。酸味がひきしまてって余韻が長い
メルロ
(Merlot)
赤ワインぶどうの品種。タンニンはそんなに強くなく、酸味がおだやかで口当たりもなめらか

ナパ・バレーのワイナリーの中から厳選して2つ紹介。

スターリング・ワイナリー(Sterling Vineyards)

「スターリング・ワイナリー」はワイン初心者に喜ばれるワイナリーで有名です。

  • ワインについて簡単に学べる(セフルガイドツアーで周囲を気にしなくていい)
  • ナパバレーの雰囲気を満喫できる
  • キッズフレンドリー(子供にはジュース、お土産が用意される)
  • ワインの飲み歩きができる(スタンプラリー形式になっている)
  • 予約が一切不要
  • オンラインに$5割引のクーポンがある

ナパバレー北部、カリストガの丘の上にたたずむ真っ白なワイナリー。

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入り口で$25 払って、丘のふもとからゴンドラに乗ります。今までと違った角度からナパの風景を眺められます。

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次はセルフガイドツアー。パネルや写真などを見ながらまわります。

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最後はスカイテラスでテイスティング。

ゆっくりとワインを味わいながら青空の広がる景色を見るのは優雅なひとときを楽しめます。

$25の中には5つのワインのテイスティング、ゴンドラ利用料、ワイングラス(家に持ち帰れます)が含まれています。

 

肝心の味は、強烈に記憶に残るものではない・・・とのこと。

  • マイルドで優しい果実味と旨味が広がる
  • デザートワインのような甘さ勝負ではなく、ワインの味も十分に残りつつ甘さが強め

テイスティング可能なワイン品種はピノ・ノワール(赤ワイン)、マルヴァジア・ビアンカ(白ワイン)など。

 

スターリング・ワイナリー Sterling Vineyards &Cellars
1111 Dunaweal Ln Calistoga, CA 94515
10時30分~17時00分

オーパス・ワン(Opus One)

こちらはワイン上級者向きのワイナリーです。

通常は予約しないと入れません。平日であれば予約してなくても入れることがあります。

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醸造家のロバート・モンダヴィが「シャトー・ムートン・ロートシルト」の経営者バロン・フィリップと組んで造った最も有名なアメリカ産ワインの一つ「オーパス・ワン」

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我々が訪問した時はテイスティングが「オーパス・ワン ’10年」で一杯$40。「オーパス・ワン ’06年」で一杯$50。

日本ではAmazonで1本(750ml)あたり約4万円する。

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素人はついつい値段に目が行きがちだが、上級者に言わせれば味のレベルは格段に高い。

そして、2010年は歴代のオーパス・ワンの中でも最高得点を記録した当たり年

年度 ブランド名 得点
2004 Opus One 93+
2005 Opus One 93+
2006 Opus One 89
2007 Opus One 96
2008 Opus One 94
2009 Opus One 94+
2010 Opus One 97
2011 Opus One (89-92)
2012 Opus One (92-94)

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2010年のオーパス・ワンは、カベルネ・ソーヴィニヨン84%、メルロ5.5%、プティ・ヴェルド4%、カベルネ・フラン5.5%、マルベック1%のアッサンブラージュ(Assemblage)。

 

OPUS ONE(オーパス・ワン)
7900 Saint Helena Hwy, Oakville, CA 94562
10時00分~16時00分

初心者と上級者は何が違うのか?

初心者・上級者を見分けるには、「ワインに対する感想」を聞くと分かりやすい。

脱ワイン初心者の方々に言わせれば、オーパス・ワンのワインは、

  • 色合いは、濃厚なガーネットと若々しい
  • 香りは、ダークチェリーの香りが強く、スミレ、ダークチョコレート、ヘーゼルナッツも感じる
  • 味は、まだまだ渋い
  • 苦渋味あり。少し軽めの印象だけど、アタック感は強く残る
  • しっかりしたボディーに濃厚さがある。
  • 舌にスムーズで、力強いけど柔らかい、いくらでも飲めてしまう、甘みのある味
  • 熟した果実味、シルキーでクリーミー、甘やかなタンニン、酸味は穏やか。すごく厚みがありボリューミーな味

とのこと。言われれば、そうだな。という感じか。

しかし、ワイン上級者になると別の感想を言い始める。

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しなやかでエレガント。まだ硬いはずの’04年でさえ、ちゃんと微笑みを返してくれる。

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でも、我々はこの微笑みが、心からの微笑みなのかどうか見極めなければならない。

本当の微笑みは、やはり一定の熟成を経てからようやく見せてくれるものだ。

ただ早く飲んでもよくできた作り笑いを返してくれるワインであることは間違いない。

 

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【引用】[亜樹直×オキモト・シュウ] 神の雫 第1巻

全然違う香りだ。なんつーか優しげで太陽をたっぷり浴びた乾いた土みたいな

あ おいしー、これ絶対高いワインだ!間違いないわ。

※ 漫画中ではフランスの「シャトー・モン・ペラ(約2500円)」が「オーパス・ワン」より美味しいワインとして登場。

 

素人には・・・何が何だか・・・・という感じ。

ワインに対する知識や経験が豊富であるほど、もはや言葉でうまく表現できるものではないので、直感的な捉え方をするため、オカシナ表現になるそうです。

でも、聞く人が聞けば「この人はワインをよく分かっている」と理解するそうです。

カオスだね。。

脱ワイン初心者を目指して

ワイングラスを回す(スワリング)のはワインが空気に触れて酸化が進み、ワインの味わいが進む(ワインが開く)ため。

右利きの人は左回り(反時計回り)、左利きの人は右回りに回すことがワインのマナー。一度味が変われば、それ以上回す必要はなし。

白ワインの場合は、スワリングの前に香りを楽しんだほうが品種特有の香りを感じやすいです。

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