自動車事故を起こしても、ぶつかった相手は日本人。保険会社に事故の詳細を伝えるのも日本語。
カイロプラクティック医師も美容院スタッフも日本人。コミュニティも勉強会も参加したのは日本人の集まりばかりだったな・・・。
簡単では無い社外交流
毎週のようにどこかで開かれているカンファレンス、朝食会を はじめとした食事会、ホームパーティなど数え上げればきりがない。街中のカフェは、いつ訪れても、若い起業家と起業家支援が熱く議論をし、別の席に目をやれば、コーディングしているエンジニアがいる。街中のいたるところに「サロン」があるイメージだ。
引用: シリコンバレーは、何が”特別”なのか? | シリコンバレー在住、「黒船」起業
AngelList とLinkedInにスキルと実績をしっかり書いて、住所をMountain Viewにしてからというもの、アメリカの会社から週2~3、月に10件ぐらいのペースでスカウトメールが来るようになりました。既に世界的に有名になっているスタートアップや、Apple本社からもお声がけいただいたりしました。ビザのスポンサードが可能なことを明記しているところもありました。
引用: シリコンバレーから出戻りました – Over&Out その後
シリコンバレーではそういった起業精神のようなものが日常にとけ込んでいるのは間違いない。
ただし、そういった起業家志望同士の交流は人の紹介が必要で、日本人が所属している機関や交流会に顔を出しコネを作ることから始める必要がある。
そして、英語圏の国に住めばすぐに習得できると思っていた英語が、実はそんなに簡単なものではない事を悟る。
ゴールは遠い事が分かり、英語より日本語を話すことの方が多い仕事や生活で数年でそこに到達することはまずない。
英会話のできない駐在者達のたどり着く先
英語ができない人でもベイエリアでの生活は問題ないが、現地に馴染んでいるとは言えない。
旦那の赴任で無理やり帯同してきた奥様たち。通称「駐妻(駐在妻)」。
英語を話す・聞く時間が夫より減りがちの駐妻がどうやって生きているのか?
まず、海外に暮らすようになると多くの駐妻がブログ(なぜかアメブロ)をはじめる。競うように。
ランチに行けば、そこの料理の写真をアップし、買い物の戦利品、パーティーや習い事の様子を写真をアップして紹介する。
これらは、家族や日本の知り合いに「自分が元気である」事を伝えることが目的。
ただし読んでいる方は、
という、バリバリの先入観を持って読むので、近所のランチのブログでも
そこら辺の雑貨屋で買い物をしただけでも
と、憧れを持ってブログを見てしまう。
そして、自分の夫に「あなたは、いつになったら海外赴任できるの?」と質問してしまう妻たちもいることでしょう。
- 「お友達と、Macy’s近くのお洒落なカフェでランチをしました~♪」
- 「通っている習い事で作った作品です」
- 「友達のDavidが、パスタを作ってきてくれました」
- 「今日は、大好きな仲間とパーティーに行ってきました!」
素敵な写真と、豪華に見える料理、楽しそうな外国人たちの写真。
もう、皆が想像する素敵なアメリカン生活です。
読み手は、今までに行った海外旅行を思い出し、憧れを感じずにはいられません。
ブログを読む限り、セレブな生活を平日から楽しみ社交的で現地に溶け込んでいるように見えます。
中身は虚栄心の塊。嘘をついている訳では無いが、本心は伏せている。
アメリカの大半のお店は、日本より不味くてオシャレじゃない
トイレは汚くて、虫はレストランの中を飛んでるし、味付けも濃くて安全性も保証されてない。
でも、ブログを書いている駐妻は、不味くて残したけど、あくまでも、お洒落なランチだったとして記事をまとめる。
そう、私は駐妻でセレブな生活を楽しんでいるのだ。
付き合っている人たちは全員日本人
駐在日本人が暮らす街には、日本人相手に日本人が好みそうな習い事をやっている。
無料の英語スクールの大半は日本人駐妻が占領している。
「友達のDavid」などと書くと、読む方は、勝手に「相当親しいに違いない」と思い込むが、大抵は英語教室の先生や、学校がらみで大勢で集まった時の一人だったりする。
駐妻ブログでは、二言三言挨拶した程度の海外の人でも なぜか「友達」として登場します。
パーティーという言葉に憧れるなかれ
一件、はなやかな社交の世界が繰り広げられているかのようだが、実際には
- ESL(英語)教室の恒例行事
- 夫の同僚の集まり
- もしくは、全員日本人の集まり
- 内容はプラスチックのフォークで食べるカジュアルな立食パーティー
- 話す相手は日本人だけ
場合によっては日本人以外が参加しているけど、日本語が話せる外国人だったり。
駐妻でブログを始めると写真の映し方が上手になります。もう華やかなイメージそのものです。
時間はあるが金はない生活
駐妻と言うのは大抵が職を持っておらず、専業主婦なわけで暇をしています。英語ができないから仕事なんて、まずありません。
アメリカの物価は日本の平均1.5倍です。
だから、毎日 外食やお洒落な買い物はできません。妻が働いてない分、普段の生活は日本より質素になりがちです。
「アメリカ式に持ち寄りパーティーをしました。昼からナパ・バレーで入手したワインを堪能。オホホ!」
と書いてあるブログを見かけるが、実態は「仕事もなくてお金も無いから持ち寄りしかなく、カースト制度の駐妻会に参加した内容」を書き記しているだけです。
駐妻ブログの大半は、耳障りのよい言葉を並べた嘘だらけ
異国と人と接してないけど「私は、現地になじんでいる」風を醸し出すブログが多い。
よく読むと、現地の人と接している話は書かれてない。写ってる写真が全員日本人だったりする。
全員日本人とは、かっこ悪いので書けない。
嘘はつかないが、あえて日本人ともアメリカ人とも書かず、読み手の勝手な解釈に任せておくことにする。
読み手の勝手な解釈が相乗効果をなし、バラ色の「駐妻」像ができあがっている。
色々と書いたけれど・・・・
お金がないから2ヶ月で30万円以上する学校に通うこともできない。
アダルトスクールなどの無料講習には顔を出すものの、日本人女性ばかりの駅前留学&雑談会。
全てが英語学習の悪循環。これが実態です。
日曜ビッグバラエティ「世界の秘境に嫁いだ日本人妻」などを見ると、日本人のノウハウを活かしてカフェやホテル、居酒などを経営して成功している。
「駐妻」が悪いというより、考えることをやめて仕事が面倒だからという理由で主婦を選んだり、学校で真面目に勉強(成績ではなくて自分で考える練習)しなかったのが原因です。
そのような人が大半の駐妻会に参加してしまうため、朱に交じり赤くなってしまってます。。