株式投資の心得三か条
- 1. ルールを作る
- 2. ルールを守る
- 3. 損失は最小限に利益は最大限に
これを実現するためにOSSのProtraを利用してテクニカル指標を使った期待値検証を長年実施していた。
その後「インデックス投資」で5%~10%の年利が出ることを知ったのが2022年。
年率20%以上で増やしたいならば、日本や米国の個別株への投資や、信用取引でリスクをとった投資が必要になる。
一方、年率10%前後であれば、世界株型の投資信託や、ETFの積立でも可能だ。
[引用] 「株」で資産1億円を達成する“7つの鉄則”(Zai)
それまで全財産は貯金。15年以上の投資期間を無駄にした。
因みに世界株を積み立てている確定拠出年金が12.4%で運用されてる。
その結果を見て初めてインデックス投資の重要性に気づいた。
今は全財産の50%が世界株・S&P500のインデックス投資に回せているので、個別株で年利20%以上を目指す戦略をゆっくり探していく。
さて、初心に戻って「システムトレード」の定義って何だろう?
であれば、ファンダメンタルズ分析思考の「かぶ1000氏」の手法もシステムトレードと呼べる。
「ルールが明確であり、人の裁量を介さずに取引が行えるのであれば、それはシステムトレードと呼べる」とChatGPTも言ってる。
「はじめての株1年生」著者竹内弘樹氏のスクリーニング
2005年からの投資成績は+2億円という竹内弘樹氏。
氏のサイトに次のようなQ&Aがある。
どんな株を買ったらよいかわからないので、証券会社の「スクリーニング機能(ふるい分け)」を使おうと思っています。おすすめのスクリーニング条件があれば教えてください。
氏のロジックは次のようになっており、SBI証券だけを使ってスクリーニングできる。
- ①規模:小型株(時価総額501位以下) 事業規模
- ②PER:15倍以下 収益から見た割安性
- ③ROE:10%以上 資金の効率性
- ④自己資本比率:30%以上 財務健全性
- ⑤過去3年平均売上高成長率:10%以上 成長性
- ⑥売上高営業利益率:10%以上 収益性
今回見つかったのは次の通り。
- 2157 コシダカHLDG
- 2395 新日本科学
- 2489 アドウェイズ
- 3445 RS Technologies
- 4193 ファブリカコミュニケーションズ
- 4235 ウルトラファブリックスHLDG
- 5480 日本冶金工業
- 6062 チャーム・ケア
- 6080 M&Aキャピタルパートナーズ
- 6254 野村マイクロ・サイエンス
- 6327 北川精機
- 6490 日本ピラー工業
- 6535 アイモバイル
- 6627 テラプローブ
- 6890 フェローテックHLDG
- 6918 アバールデータ
- 7187 ジェイリース
- 7343 ブロードマインド
- 7809 壽屋
ここから業種選択で「ビジネスモデルが理解できる会社」に絞り込む。推奨は「小売業・サービス業・通信業・食料品」とのこと。
全部で7銘柄。
バックテスト結果(2022年8月18日の結果で比較)
この手法の期待値検証したいけど、スクリーニング結果にはファンダメンタルズ指標があるためバックテストすることは難しい。
毎日定期的にデータを抽出して、半年後・1年後にどうだった?を調べても良いけど面倒くさいよね。
でも氏のサイトには2022年8月18日時点にスクリーニングした結果が描かれている。
- (株)新日本科学【2395】
- (株)NTTデータイントラマート【3850】
- キャリアリンク(株)【6070】
- ウェルビー(株)【6556】
- (株)ライトアップ【6580】
- アルー(株)【7043】
- ギークス(株)【7060】
- (株)デコルテ・ホールディングス【7372】
だったら「キューピー3分クッキング」のように事前に用意したものを使って期待値検証しよう。
- 投資先として除外したい銘柄を目視ではじく
- 残った銘柄の会社四季報や決算短信などの決算資料を読んで精度を上げる
と書いてあるので全ての銘柄を買うわけではない。
長期的に保有した場合の勝率確認
2022年8月18日~2023年10月15日の間のチャート結果を掲載する。
銘柄 | 勝 | チャート図 |
---|---|---|
(株)新日本科学【2395】 | 負け | |
(株)NTTデータイントラマート【3850】 | 勝ち | |
キャリアリンク(株)【6070】 | 勝ち | |
ウェルビー(株)【6556】 | 負け | |
(株)ライトアップ【6580】 | 負け | |
アルー(株)【7043】 | 勝ち | |
ギークス(株)【7060】 | 負け | |
(株)デコルテ・ホールディングス【7372】 | 負け |
結果:3勝5敗(勝率38%)
「勝ち」と言っても日経平均のインデックスに勝ったのは1銘柄、それも僅かな勝利。
利益確定ルールに従い手仕舞いした場合
一般的に個別株は長期保有ではなくルールで売買をする。
例えば2022年8月18日に購入し「10%以上の含み益・5%以上の含み損で手仕舞い」のようなルールに基づいて手仕舞いした場合の期待値を確認する。
その期待値が次のとおり(一銘柄100万円で買えるだけ購入したと過程)。
益 | 損 | 結果 | ||
---|---|---|---|---|
10% | 5% |
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20% | 5% |
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30% | 5% |
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20% | 10% |
|
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30% | 10% |
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もっとも利益が高かった「20%以上の含み益・10%以下の含み損で売り」の利益曲線は次の通り。
平均利率 4.78%
1.5ヶ月は株を保有した状態だ。4%の利益x年に8回のスクリーニングと売買で年利20%超えの利益となるのかな……
おわりに
氏自身は「注目している」……と書かれた銘柄が時々記事に書かれているが、前述のスクリーニングではヒットしてない。
筆者本人が本当に利用しているのか不明だ。
今回は一番簡単なスクリーニングによる期待値検証だったので、徐々に色々と試してみたい。