[初公開] オルカン 97年分、S&P500 235年分、日経平均 110年のシャープレシオ

Xの株クラ住民から

 

20年ガチホした場合には絶対儲かる!

 

と学んだ人は多いけど

 

誰一人として実践者はいないからww

 

水瀬ケンイチ氏が2003年~2004年にインデックス投資を始めた程度(商品は変わってる)で、他の多くのインフルエンサーは偽物だ。

ようするに本人が東大受験すらしてないのに「東大なんて簡単ww誰でも入れる」と言ってるようなもの。

※ 因みに元本割れを防ぐには20年ではなく最長68年が必要

S&P500投資の統計的真実:7年で74.2%の収益確率を証明(235年間 N=30)
個人投資家の7割は「元本割れでも様子見」の傾向(2024年7月6日)。9割の人が元本割れを理解しつつ、長期投資なのでたとえ元本割れしていても、すぐには反応しない。今のインデックス投資家は覚悟が違うね。...

 
 

資産運用で渡る世間は魑魅魍魎ばかり

 

そんな状況だから投資信託の保有期間は 2024年3月末時点でも全ファンドの平均は2.9年。

 

滑稽を通り過ぎて哀れだ。全員ミュート。

© ドラえもん/藤子不二雄

以前ネットで手に入るヒストリカルデータの収集方法を紹介した。

Stooqだと公式より古いデータまで手に入る。

指標 公式な開始 Stooq
S&P500 1957年3月~(67年) 1789年5月〜(235年)
日経平均 1949年5月~(75年) 1914年1月〜(110年)
NASDAQ 1971年2月~(53年) 1938年1月〜(86年)
1816年~(208年) 1793年3月〜(231年)
オルカン
(MSCI ACWI)
1969年12月~(55年) 1927年12月〜(97年)
※Kaggleより
日経平均、S&P500、NASDAQ、オルカンの最長ヒストリカルデータ取得サイト
「長期投資はファンド買ったら気絶しろ」と耳にする。にも関わらず、X(Twitter)上は「素人占いおじさん」で溢れかえっている。リセッションおじさん二番底おじさん騙し上げおじさん最後の逃げ場おじさんもっと...

今回は各指標のシャープ・レシオを調べてみる。

実装はChatGPT-4o様からの御神託によるPythonスクリプトだ。

 
 

ほんとに ありがてぇ……ありがたいこった!

 
 

なおシャープ・レシオを知っても運用成績が上がる訳では無いが、ポートフォリオ全体のリスク調整ができ、かつ調整後の収益性を評価できるようになる。

結論からいえば

 

S&P500買っておけば間違いない

 

 

が裏付けされただけ。

難なく答えにたどり着いた保有者はおめでとうございます。

 

では、XやYouTubeで中身のない説明をしている人、および証券会社のプロですら見たことない

 

各インデックスに対する 最長ヒストリカルデータのシャープレシオを初公開!刮目せよ!

 

……と言いたいところだけど、数字の羅列みても分からないだろうし冒頭とおわりだけ読めば良いかもしれない。

シャープレシオ/年利リターン/リスク(標準偏差)

S&P500(235年)

Stooqのおかげで最も長い期間のヒストリカルデータが手に入るのがS&P500。

日本では江戸時代。シュミレーションも使ってデータを作ってるようだ。

因みに以前の調査で過去4年間で接線ポートフォリオの観点で優れているのは

 

オルカンよりS&P500

 

だと分かった。

オルカンとS&P500を両方買うべきか?(効率的フロンティアをPython実装)
投資は「銘柄選び」ではない。投資のリターンを左右するのはアセットアロケーションが9割だと言われている。アセットアロケーションとは「株式、債券、現金などをどんな比率で持つか」ということだ...

これが結果。

保有期間 シャープレシオ 年率単利リターン リスク(標準偏差)
1年 1.732 24.302% 14.029%
5年 0.860 15.489% 18.009%
10年 0.788 12.013% 15.245%
20年 0.644 9.634% 14.958%
30年 0.646 9.799% 15.179%
40年 0.688 10.434% 15.173%
50年 0.675 10.371% 15.368%
60年 0.565 8.506% 15.048%
70年 0.606 8.928% 14.726%
80年 0.621 9.030% 14.532%
90年 0.556 8.715% 15.670%
100年 0.450 8.345% 18.537%
110年 0.438 7.976% 18.201%
120年 0.411 7.346% 17.878%
130年 0.411 7.305% 17.783%
140年 0.387 6.813% 17.611%
150年 0.373 6.385% 17.108%
160年 0.363 6.032% 16.627%
170年 0.365 6.017% 16.470%
180年 0.357 5.748% 16.101%
190年 0.337 5.444% 16.151%
200年 0.333 5.263% 15.801%
210年 0.342 5.287% 15.449%
220年 0.340 5.218% 15.331%
230年 0.341 5.148% 15.084%
235年 0.348 5.195% 14.941%

それぞれ10年単位で見ると20%を超える下落は無く、安定して5%以上の利益が出ている。

加えて近年は異常な上昇を続けており、この上昇が今後も当たり前だと思ってはいけない事が過去のデータから理解できる。

この結果に対してChatGPT-4o様にコメントを賜った。

 

S&P500は、長期的に見てリターンが高く、シャープレシオも高い傾向があるため、リスクに対するリターンの効率が良いです。

日経インデックス(110年)

日経平均は今年最高値(2024/07/11:4万2224円2銭)を更新した。

このため、どの時期からインデックス指標に投資したとしても、現時点まで保有すればプラスとなる。

保有期間 シャープレシオ 年率単利リターン リスク(標準偏差)
1年 1.099 18.088% 16.460%
5年 0.864 14.491% 16.769%
10年 0.664 10.924% 16.445%
20年 0.447 8.176% 18.297%
30年 0.207 3.919% 18.891%
40年 0.268 5.336% 19.917%
50年 0.344 6.416% 18.646%
60年 0.414 7.656% 18.490%
70年 0.478 8.772% 18.351%
80年 0.449 13.113% 29.196%
90年 0.444 12.954% 29.145%
100年 0.438 13.284% 30.335%
110年 0.430 13.781% 32.059%

ただしリスクは30%を超えており、30年投資しても平均年利が3%台の時期もある。

今の60代から80代ぐらいの人は投資には恵まれていない人生を歩んできた。

この結果に対してChatGPT-4o様にコメントを賜った。

 

日経平均は、リターンが高い時期もありますが、リスクが非常に高く、シャープレシオも低いため、リスクに対するリターンの効率が低いです。

NASDAQ(86年)

NASDAQ100はNASDAQ市場の約4000銘柄のうち、金融銘柄を除く時価総額上位100社で構成されている株価指数。

保有期間 シャープレシオ 年率単利リターン リスク(標準偏差)
1年 1.560 27.338% 17.519%
5年 0.932 19.829% 21.271%
10年 0.898 16.292% 18.153%
20年 0.771 13.751% 17.835%
30年 0.623 13.772% 22.101%
40年 0.646 13.737% 21.253%
50年 0.690 14.441% 20.930%
60年 0.620 12.454% 20.094%
70年 0.645 12.384% 19.198%
80年 0.643 11.938% 18.553%
86年 0.617 11.742% 19.020%

この結果に対してChatGPT-4o様にコメントを賜った。

 

Nasdaqは、非常に高いリターンを提供し、シャープレシオも高いため、リスクを取ることができる投資家にとって非常に魅力的です。ただし、リスク(標準偏差)が高いため、価格変動が大きいことを覚悟する必要があります。

金(231年)

株や投資信託は優待や配当などのキャッシュフロー、債券は持っているだけで利息などのキャッシュフローがある。

金を含めたコモディティ(商品)は何もキャッシュフローがなく上がるか下がるかだけのゼロサムゲーム(需要と供給のバランスだけで市場全体のリターンの合計はゼロ)。

インデックス投資派の僕がコモディティインデックスに投資しない理由(その2)
前回の記事、2006/11/11 インデックス投資派の僕がコモディティインデックスに投資しない理由(その1)の続きです。たしかに、当時のコモディティ価格は、右肩上がりに推移していました。しかしながら、コモディティという資産クラスは、本質的には上がるか下がるかは五分五分、つまり中立的だと考えました。なぜなら、株式には、持...

とはいえ、周囲のインド人は自国のインデックス投資より金が大好きで、「有事の金」として宝飾品として生活の中に根付いている。

保有期間 シャープレシオ 年率単利リターン リスク(標準偏差)
1年 2.319 30.243% 13.040%
5年 0.807 11.575% 14.340%
10年 0.565 7.925% 14.021%
20年 0.661 11.017% 16.657%
30年 0.497 7.700% 15.503%
40年 0.406 6.191% 15.230%
50年 0.403 7.505% 18.610%
60年 0.500 9.572% 19.156%
70年 0.485 9.037% 18.648%
80年 0.463 8.594% 18.560%
90年 0.453 8.204% 18.123%
100年 0.458 8.833% 19.287%
110年 0.447 8.422% 18.856%
120年 0.436 8.048% 18.453%
130年 0.426 7.706% 18.075%
140年 0.417 7.392% 17.719%
150年 0.399 6.951% 17.425%
160年 0.324 5.957% 18.385%
170年 0.351 7.264% 20.665%
180年 0.345 7.008% 20.313%
190年 0.339 6.776% 20.011%
200年 0.336 6.621% 19.701%
210年 0.324 6.320% 19.519%
220年 0.324 6.243% 19.259%
230年 0.319 6.056% 18.978%
231年 0.318 6.029% 18.937%

この結果に対してChatGPT-4o様にコメントを賜った。

 

金は、リスクが高いものの、リターンも安定しているため、ポートフォリオの一部としてリスク分散に役立つかもしれません。

オルカン(MSCI ACWI)(97年)

みんな大好きオルカン……だけどヒストリカルデータは存在しない。

Kaggleに存在したデータを月ごとのデータに変えると次のようになっていた。

Global Stock Indices Historical Data
Daily Updated Historical OHLC Data from Major Stock Indices Around the World.

前月と比較して大きく数値が変わるタイミングでは別のデータを参照していると考え「スケール調整(Scale Adjustment)」を行っておく。

……スケール調整に「5倍」などを行ったため極端にリバレッジが効いて騰落時に50%ぐらいまで落ちてる。

正しく無さそうだけど、結果を記載しておく。

保有期間 シャープレシオ 年率単利リターン リスク(標準偏差)
1年 0.469 10.961% 23.377%
5年 0.206 5.519% 26.834%
10年 0.168 3.618% 21.480%
20年 0.330 6.492% 19.675%
30年 0.477 9.928% 20.830%
40年 0.428 8.755% 20.439%
50年 0.434 8.677% 20.014%
60年 0.502 9.825% 19.583%
70年 0.538 10.094% 18.759%
80年 0.552 10.002% 18.136%
90年 0.517 9.660% 18.694%
97年 0.418 8.795% 21.043%

この結果に対してChatGPT-4o様にコメントを賜った。

 

オルカンは、100年のスパンでリターンが高く、リスクに対する効率も改善されるため、超長期の投資(100年程度)には適しています。

おわりに

高いリターンとシャープレシオを持つS&P500は、ポートフォリオの主軸となるインデックスだ。

これは過去実績から揺るがない事実となる。

 

「アメリカが下がって、インドが上がったら追従できないからオルカン」

「どこの国が一番良いかは年によって違うからオルカン」

 

と脳死で何も調べもせず思ってる人々には衝撃の事実だろう。

そもそも、投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が、奥様への遺言として「私が死んだら1割は米国短期国債に、残り9割はS&P 500に連動するインデックスファンドに投資しなさい」と語ってる。

神様でもない素人投資家の話を鵜呑みにするのは、意味がわからない。

 

なお80年間であればNASDAQがリスクに対するリターンが最も良い。ただし時間軸が短すぎる。

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