「長期投資はファンド買ったら気絶しろ」と耳にする。
にも関わらず、X(Twitter)上は「素人占いおじさん」で溢れかえっている。
- リセッションおじさん
- 二番底おじさん
- 騙し上げおじさん
- 最後の逃げ場おじさん
- もっと暴落するおじさん
- 心配おじさん
- 為替で損するおじさん
- 動画で得た情報を披露するおじさん
彼らは毎日のように新人投資達を脅かす。
私はもはや「メディア」も「SNS」も見る気がしない。
前回のブログ通り余計な活動の一つ。
世界初の株式は1553年にイギリスの合資会社「ロシア会社」によって発行された。
S&P500の起源は1923年と浅い。
そもそも世界恐慌(1929年)以前からの古い履歴データーを無料で収集できるサイトが非常に少ない。
そんな中「Macrotrends」という、世界各国の経済指標などのチャートデータをまとめているデータベースサイトがある。
このページで「Download Historical Data」をクリックするとヒストリカルデータが取得できる。
今まではこのデータが最も古いデータと考えていたが、更に古いデータを得られる「Stooq」というサイトをを見つけたので紹介する。
各インデックス指標+αの最長データ取得方法(CSV形式)
オルカン 1927年12月〜(97年)
MSCI(オルカン)指数の歴史は1969年まで溯る。
世の中にあるヒストリカルデータでググってすぐ見つかるものは、
1978年12月~(45年)
がもっとも古い。
ここから検索を駆使して古い情報を探すと、Kaggleのサイトの個人投稿で
1927年12月30日〜
から97年間のデータを提供してくれている人がいた。
このデータの信頼性は分からないが、対数グラフにプロットした結果は次の通り。
S&P500 1789年5月〜(235年)
前述の通りS&P500の起源は1923年。
スタンダード&プアーズ社の前身となる企業が26業種・233の企業を含む複数の指数を開発したのが始まり。
現在の形になったのは1957年。
その約90年のデータは「Macrotrends」から手に入る。
しかし「Stooq」では、
1789年5月31日~
235年間のデータが何故か手に入る。
データを対数グラフにプロットした結果は次の通り。
因みに蛇足だからS&P500シャープ・レシオは32年間分が次のサイトからダウンロード可能だ。
NASDAQ 1938年1月〜(86年)
「Macrotrends」では
1972年から
年毎のOpen/Close値が手に入る。
「Stooq」では
1938年1月3日~
86年の日毎データが手に入る。
日経平均 1914年1月〜(110年)
1950年9月7日に東京証券取引所が現在の算出方式(修正平均株価)で計算を開始(名称は「東証第1部修正平均株価」。
1970年から日本経済新聞社が引き継ぎ、1985年に「日経平均株価」と名称が変更。
「Macrotrends」では
1949年5月16日~
データが取得可能。
そして「Stooq」では、
1914年3月1日~
110年間のデータが何故か手に入る。
データを対数グラフにプロットした結果は次の通り。
金 1793年3月〜(231年)
蛇足だけど、「Stooq」では金の価格なども
1793年3月1日〜
231年のデータが手に入る。
対数グラフにプロットした結果は次の通り。
おわりに
私が知らなかっただけで、Pythonで株価データ解析している人は、通常「Stooq」または「Yahoo!」のサイトからダウンロードしているようだ。
ソースコードも非常に簡単。
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import sys import pandas_datareader.data as pdr import pandas as pd start = '2000-01-01' end = '2024-7-31' df = pdr.DataReader('^SPX', 'stooq', start, end) print(df) df.to_csv('SP500_stooq.csv') |
もっと古いヒストリカルデータの入手方法を知っていたら教えて下さい。