※このブログは5月の連休に書いたものです。
OSSのProtraが利用できなくなり周囲でシステムトレードが引退する人が増えてきた。
まぁ山崎元氏や「ウォール街のランダム・ウォーカー」ではテクニカル指標はオカルトだと言ってるしね。
テクニカル・ルールに関しては、徹底的なテストが行われてきた。いくつかの主要取引所を対象に、また二〇世紀初めにまでさかのぼる膨大なデータが、そのために用いられた。そして過去の株価を分析したところで、将来の株価を予測するのに何の役にも立たないというのが、その結論である
でもテスタ氏は「チャートはオカルトじゃない」と言ってる。
僕みたいな素人には結論は分からない。
Protraばかり見てたけど、最近では楽天から2021年6月25日(金)に、マーケットスピード II にRSS(リアルタイムスプレッドシート)がリリースされた事もあり、こちらを使った自動売買が主流のようだ。
ココナラなどでも楽天RSS(Excel)の実装単価は5万円近い。にも関わらずWebサイトには情報が少ない。
Excelで自動売買ができるものの……事前設定や独自関数を使う必要があり少し敷居は高いから……なのかな。
- 楽天証券のマーケットスピード II をWindows PCにインストール
- Excelのアドインに「Realtime Spread Sheet(.xla)」などをインストール
- Excelに「マーケットスピード II」のタブが増える
- 「接続中」「発注可」にして楽天が用意している関数を利用して株価取得/発注を行う
Excel上で楽天RSSを使ってみる
手順に従ってインストールしたら、とりあえずクリックで実現可能な株価データや日付データを取得してみた。
未だよく分かってないけど、とりあえずデータが取得可能のようだ。
Excelで発注してみる
ここからは「マーケットスピードⅡ RSS 関数一覧」を見ながらの実装が必須。
入力例: 信用新規注文
1 |
=RssMarginOpenOrder(5,1,7203,3,0,0,1,100,1,4188,1,,0) |
トヨタを100株、4188円で本日中、制度信用で新規指値注文をする(注文ID=5)。
正しく注文できると次のようなダイアログが表示される(オプションで非表示に変更可能)。
このためには事前に下記を対応しておく必要がある。
- RSSメニューで「接続中」となっている
- RSSメニューで「発注可」となっている
- マーケットスピード IIでのRSS注文機能利用の設定が完了している
- 概算注文金額が、RSSメニューの各種設定>RSSの設定「1回あたり発注上限金額」の範囲内にある
- 未使用の発注IDが入力されている
- 注文内容が適切に入力されている
そうしないと色々なエラーが表示される。
「注文・規定2」の取引暗証番号を指定してください
RSS発注機能を利用する場合、マーケットスピードIIの環境設定「注文・規定2」の取引暗証番号を指定してください。
次のページを見て「取引暗証番号」の事前設定が必要。
「注文ID=5は既に使用済です」
発注IDは一意の値である必要がある。
つまり1を一度使ったらExcelを一度再起動するまでは二度と使えない。
このため「2、3、4」と加算していくか完全ランダムに作っていく必要がある。
なお、桁は1以上2147483647以下の数値まで。それ以上は「#VALUE」と表示されて反応しなかった。
各種設定にして、発注上限金額を設定してください
Excelのマーケットスピード IIのタブを押してリボンから「各種設定」を選び設定を行う。
これを実施したらExcelの再起動しないとエラーは解除できなかった。
注文訂正
次を呼ぶだけだ。
1 |
=RssOrderList(,1) |
これで訂正取消可能注文のみが表示される(取消済は表示しない)。
注文一覧
1 |
=RssModifyOrder(6,1,51055973,3,100,1,4000,,,4100,1,1,4188) |
注文番号「51055973」に対して、指値4000円、市場価格が4100円以上なら通常注文を指値4188円に訂正する。
おわりに
通常は、この程度を理解すればPythonやVBScriptを使って実装を行う。
ネットを見る限り需要があるのは「VBA上で作ること」のようなのでVBAを理解するか……
自動売買だけなら楽天RSSを使うとかなり楽だ。
ただ、ExcelとWindows PCが必須なのとバックテストなどシステムトレードとして使うのは難しそう。
どれくらい主流なんだろ。