Xの株インフルエンサーの投稿を見て、ブータンの幸福度ランキングを思い出す

「アエラマネー2024春夏号」が実施した「好きな投資インフルエンサー」ランキングが話題だ。

2000人にもアンケートをとられた本格的なもの。

関係ないけど、庶民の味方「山崎元」氏について執筆者がコメントしている。嬉しくなるね。

金融機関に忖度せず投資において「本当のこと」だけを言い続けた最高の評論家でした。

永遠に感謝します(綾小路麗香)

 

「苦手な投資インフルエンサー」も掲載されている。こちらは五十音順。

苦手な理由は次のとおり。

  • インデックス投資以外を下に見る人たち
  • インデックス積立を数年やってるだけなのに博識ぶって偉そうな態度の方全般
  • ひとつの理論で凝り固まっている人
  • 仮想通貨や信用取引を勧めている人は無理
  • 素人インフルエンサー

SNSなら苦手なら見なきゃ良いと思うよ。

もっと心に余裕を持とうよ。そうブータン人のようにね。

ブータン王国は九州と同じくらいの面積で、人口は約 70 万人。

インドと中国に挟まれたヒマラヤの秘境、山岳地帯の南麓に位置する国である。

2005年の調査では、国民の何と97%が「幸福」と答えた。

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「世界一幸せな国」ブータンの今は?

経済的に決して豊かではないにもかかわらず、ブータンの人たちが、幸せを感じているのはなぜか?

2015年頃まで多くのテレビ番組等が組まれたのを覚えている。

 

ブータン人はお寺参りでは自分のことを祈らずに、地球上すべての人たちの幸せを祈る。

取材班が「自分のことを祈らないのか」と参拝者に聞いたら「みんなが幸せになれないと自分も幸せになれません」と答える。

「1日3食食べられて、寝るところがあって、着るものがあるという安心感」それだけで満ち足りていて幸福だと思える。

Amazon.co.jp: 幸せの国ブータン 智恵と言葉 : 木村 順子: 本
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そして、2012年からまとめられている国際連合の「世界各国の幸福度」というものがある。

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The World Happiness Report is a partnership of Gallup, the Oxford Wellbeing Research Centre, the UN Sustainable Development Solutions Network, and the WHR’s Edi...

ここで2013年にブータンは世界8位となり「世界一幸せな国ブータン」を裏付ける結果となった。

 

しかし2015年以降、そのランキングは

 

一気に激変

 

ブータン 日本
2013年 8位 43位
2015年 79位 46位
2016年 84位 53位
2017年 97位 51位
2018年 97位 54位
2019年 95位 58位
2020年 (ランク外) 62位
2021年 (ランク外) 56位
2022年 (ランク外) 54位
2023年 (ランク外) 47位
2024年 (ランク外) 51位

そして2019年度版で156か国中95位にとどまって以来、このランキングには登場していない。

 

かつてブータンの幸福度が高かったのは、情報鎖国によって他国の情報が入ってこなかった。

情報が流入し、他国と比較できるようになったことで、隣の芝生が青く見えるようになり、順位が大きく下がった。

それまで幸せを感じていても、人と比べ始めたとたんに幸福度が下がる。

 

そう。

ブータン人の心に変化が生まれた理由は

 

「インターネット」の普及

 

© 世界経済のネタ帳

 

2015年には日本の2000年頃のインターネット普及率まで上昇している。

 

2012年、発展途上国ながら幸福度ランキングで8位を記録し「本当の幸せはこういう国にあるんだ!」と先進諸国絶賛

ブータンにネットが普及

ブータン人「ッッ?!?!?!…は?先進諸国の文明凄すぎ…え…俺らの国なんだったの??」

2015年、ブータン幸福度ランキング79位

おわりに

このニュースから幸せとは何かが見えてくる。

その人が持つ理想と現実とのギャップ、そして周囲の人から受ける期待と現実とのギャップが不幸の元になる。

昔のブータンの人々は理想も周囲からの期待も低かったら、みんな幸せに生きれた。

 

SNSって自分より良い生活をしている人(有名人)をフォローすることが多いので、毎日そんなの見てると、精神衛生上良くないに決まってるね。

X(Twitter)で自動投稿しているものだから、他人のPostも最近は見るようになった。

ちょっと開くだけで、こんな投稿ばかり。

 

会社では同期が、やれ部長になった……だ、特別賞受賞した……だという話ばかりが聞こえてくる。

彼らが栄光に輝けば輝くほど、彼らの吉報が耳に入るたびに、心の奥底にひとしきりの不安が静かに波立つのを感じる。

それは、まるで濁った灰色の海が果てしなく広がり、僕を飲み込もうとするかのようだ……。

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