昨年も記載したとおり、私は「三井住友信託銀行」の確定拠出年金(DC)サービスに入っている。
2020年より年金全てを確定拠出年金で運用すると会社が告げてきた。
前代未聞の事態に発狂した僕は、「山崎元」氏のセミナーに参加し教えを請いて、その後は「世界株(オールカントリー)」一択で運用してきた。
それは、アメリカが冴えない昨年でも一切変更はない。
その運用結果が次のとおり。
2020年までは社内セミナーに聞いて債券とか定期とか混ぜたけど、糞みたいな運用結果だった。
今ではオルカン一本の運用を多くの人に広めてる。
企業年金連合会の「確定拠出年金実態調査結果」によると2020年の運用利回り平均は12.70%となっている。
ただし、グラフを見ると正規分布になっている訳ではなく、2つの山ができている。
理由はおそらく次の2種類の考え方の人がいるからだろう。
- 定年が近い・リスクを抑えて安定型の商品を選んでいる
- リスクをあえて取った商品を選んでいる
私は完全にリスク型なので慢心してはいけない。
なお、年別の利益率は次のとおり。
一年間の各商品の運用利回り実績は?
2022年1月~2023年1月までの一年間の各商品の運用利回り実績をまとめてみた。
商品名 | 信託報酬 | 利率(2022) | 利率(2021) |
---|---|---|---|
GSビッグデータ・ストラテジー(グローバル株式) | 0.80% | 7.58% | 18.83% |
ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし) | 0.36% | 7.23% | 21.62% |
ラッセル・インベストメント国内株式マルチ・マネージャーF | 0.94% | 7.07% | 5.62% |
インデックスコレクション(国内株式) | 0.15% | 6.84% | 6.89% |
インデックスコレクション(外国株式) | 0.15% | 5.50% | 26.04% |
One日本の成長力α<DC年金> | 0.87% | 4.61% | -9.51% |
DC世界経済インデックスファンド | 0.55% | 1.81% | 8.56% |
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド | 0.37% | 1.29% | 0.98% |
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド | 0.37% | 1.29% | -1.07% |
ブラックロックLifePathファンド2055 | 0.37% | 0.60% | 8.14% |
ニッセイ利率保証年金(10年保証プラス/日々設定) | 0.00% | 0.28% | 0.16% |
ブラックロックLifePathファンド2050 | 0.37% | 0.19% | 7.67% |
第一のつみたて年金(5年) | 0.00% | 0.18% | 0.05% |
三井住友銀行の確定拠出年金定期預金(3年) | 0.00% | 0.10% | 0.10% |
三井住友信託DC変動定期5年 | 0.00% | 0.03% | 0.03% |
三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金 | 0.00% | 0.00% | 0.00% |
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け) | 0.36% | -0.19% | 33.70% |
ブラックロックLifePathファンド2045 | 0.37% | -0.38% | 7.01% |
コアラップS(分散投資コア戦略ファンドS) | 0.94% | -0.78% | 4.78% |
ブラックロックLifePathファンド2040 | 0.37% | -1.02% | 5.45% |
インデックスコレクション(バランス株式30) | 0.15% | -1.27% | 3.75% |
ブラックロックLifePathファンド2035 | 0.37% | -1.88% | 4.04% |
インデックスコレクション(外国債券) | 0.15% | -2.07% | 2.20% |
ブラックロックLifePathファンド2030 | 0.36% | -2.21% | 3.21% |
ブラックロックLifePathファンド2025 | 0.36% | -2.86% | 2.16% |
インデックスコレクション(国内債券) | 0.11% | -4.91% | -0.69% |
<DC>ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド | 1.04% | -8.00% | -18.19% |
円キャッシュプラス・高金利先進国債券ファンド | 0.20% | -8.63% | -3.49% |
昨年は世界株は日本株にも負けてしまった。
アメリカが、冴えないので今は耐え時だろう。
なお、加入の多い商品は「インデックスコレクション(バランス株式30)」か「インデックスコレクション(XXX)」だと思う。
バランス系には「債券」が入っておりリターンが微妙だから興味がない。
というよりマイナス金利だから一昨年より更に損(-4.91%)してるじゃねーかww
更に「新興国債券」は利回りは高いが元本は目減りする。債券は買うべき商品じゃない。
インデックスコレクション(外国株式)
三井住友信託銀行の商品群の中で、唯一 山崎元氏が買うことを推奨してくれたオルカン。
昨年は次のような銘柄で構成されていた。
順位 | 銘柄 | 割合 |
---|---|---|
1 | APPLE INC | 5.1% |
2 | MICROSOFT CORP | 3.7% |
3 | AMAZON.COM | 2.3% |
4 | TESLA INC | 1.5% |
5 | ALPHABET INC-CL A | 1.3% |
6 | ALPHABET INC-CL C | 1.2% |
7 | UNITEDHEALTH GROUP INC | 1.0% |
8 | JOHNSON & JOHNSON | 0.8% |
9 | EXXON MOBIL | 0.8% |
10 | NVIDIA CORP | 0.8% |
一昨年前はFacebookやS&P500などが入っていたが、今は消えている。
自動的にリバランスしてくれるインデックスは神だ。
しかし昨年は冴えない。
為替利益が無ければもっとマイナスだっただろう。
GSビッグデータ・ストラテジー(グローバル株式)
一方で昨年の利益率がもっとも高かった商品がこれ。
信託報酬も高く長期的な投資先に選ぶべきではないと山崎元氏は語っていた。
交付目録論見書を見ると、
ビッグデータやAI(人工知能)を活用したゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント独自開発の計量モデルを用い、多様な銘柄評価基準に基づいて幅広い銘柄に分散投資。
と今風な記載が書かれていた。
ChatGPTが流行している今日、AIで投資やっていると言われるとコロッと騙される人も多いかもしれない。
だけど忘れるなかれ、
AIを使おうが株価の未来は予測できない
これ5年以上の多くの調査による個人的な見解だ。
利益率も書かれてない。色々と不親切。
この辺りもAIで何とかしたら?
ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)
また一昨年前には紹介していない商品がランクイン。
各企業のESGに着目しながら、先進国の企業または先進国に主要な業務基盤がある企業が発行する株式と株式関連商品(デリバティブ含む)等に投資
ESGについて交付目録論見書で調べようと思ったら
公式ページの交付目録論見書はリンク切れww
楽天証券から確認してみた。
Environment(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治)の3つの切り口による分析をもとに、優れた経営をしている企業に投資する考え方
銘柄比重を見たら意味が分かる。
順位 | 銘柄 | 割合 |
---|---|---|
1 | APPLE INC | 5.4 |
2 | MICROSOFT CORPORATION | 4.2 |
3 | ALPHABET INC | 2.1 |
4 | AMAZON.COM INC | 1.8 |
5 | JOHNSON & JOHNSON | 1.6 |
6 | TESLA INC | 1.4 |
7 | HOME DEPOT INC | 1.3 |
8 | UNITEDHEALTH GROUP INC | 1.3 |
9 | CHEVRON CORP | 1.2 |
10 | PEPSICO INC | 1.2 |
「HOME DEPOT(住宅リフォーム・建設資材・サービス)」や「CHEVRON CORP(石油関連)」「PEPSICO INC(多国籍食品・スナック・飲料企業)」などが入っている。
で、年別の利益率を見ると2022年が掲載されてない。
とことん客を馬鹿にしてる。
インデックスコレクション(国内株式)
為替の影響を受けたくない。
僕は日本が大好きだ。
という人の多くは、日本株を買っている事だろう。
組入比率は次の通り。ソフトバンクが少し順位を落とした程度で、一昨年前との大きな差はない。
順位 | 銘柄名 | 組入比率 |
---|---|---|
1 | トヨタ自動車 | 3.8% |
2 | ソニーグループ | 2.8% |
3 | キーエンス | 1.9% |
4 | 三菱UFJフィナンシャル・グループ | 1.6% |
5 | 日本電信電話 | 1.6% |
6 | 日立製作所 | 1.3% |
7 | ソフトバンクグループ | 1.3% |
8 | 任天堂 | 1.3% |
9 | リクルートホールディングス | 1.2% |
10 | KDDI | 1.2% |
利益率は次の通り。マイナスではあるけど世界株より影響は微小だ。
まとめ
調べてみたけど時期が悪いのか全く「交付目論見書」が更新されてない。
1年で一回程度ってやる気を全く感じないビジネスだな。
だから2022年の結果がグラフに反映されていても2022年10月の結果だったりする。
確定拠出年金は何度もリバランスするものでは無いので、参考程度にした方がよい。