確定拠出年金の見直しと各商品の年間利益まとめ(三井住友信託銀行)

ブログは執筆後 約2週間経過して公開されるのだけど、追記で一言。

 

ロシアがウクライナへの軍事行動を決め、首都キエフなど複数都市を攻撃したことによりロシア株急落で売買停止…… 

 

先月、全定期預金を解約し全資産の大半を投入して、世界株とビットコイン(BTC)を買いました。

 

BTCってデジタル・ゴールドじゃないの?ゴールドが上ってるのにBTC下がってるじゃねーか!!

 

全世界株のダウン率もエゲツないです。一週間で損失が初任給の年収を超えました。全く仕事が手につきません……

 

因みに、投資額を増やすために2年間持ってた日経平均ダブルインバースを先月損切りしました。今売ってたらプラスだわww

 

神は老後に僕に長生きさせたく無いからワザといじめてるだろ???

 

では、2週間前に書いた本編をお楽しみください。

 

私は「三井住友信託銀行」の確定拠出年金(DC)サービスに入っている。

全年金がDCで運用されているので1000万円程度の投資をしている事に等しい。

 

DCの5人に1人は「三井住友信託銀行」らしい。まぁ大手だからね。

で、私の運用は山崎元氏の推奨である「外国株」一択。

国内債券が買われているのは編集方法が分からないから。定年まで このままの比率だろう。

なお協力会社さんのDCは「三菱UFJ信託銀行」。調べてみると「フィデリティ・日本成長株・ファンド」など、かなり年利の高い商品もあるらしく、現在の年金資産が「+40%超え」な人もいた。

組入上位5銘柄を見ると自分でも購入できる銘柄なので、成功しているファンドのパクリ投資は儲かりそうな予感。

銘柄 業種 比率
ミスミグループ本社 卸売業 5.1%
キーエンス 電気機器 4.4%
リクルートホールディングス サービス業 3.8%
三浦工業 機械 3.0%
オリンパス 精密機器 2.4%

それと比べると「三井住友信託銀行」は単純なインデックスが並ぶ。

逆をいうと魅力的な商品が少ない印象。DC加入は会社ごとに決まっているので他銀行の事はよく分からないのがデメリット。

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そもそも他の人は平均利益はどの程度で運用しているのか?

これ気になるよね?

 

格付投資情報センター(R&I)がまとめた2020年度の企業型確定拠出年金(DC)の運用利回りは、14%と14年度の集計開始以来最高だった。確定給付年金(DB)の利回り(13%)も初めて上回った。

2021/7/20 日本経済新聞 確定拠出利回り、初の給付型超え~昨年度最高、個人のリスク選好鮮明

 

14%……まじかよ。

 

上記は2020年だけの話なので、拠出開始以来の運用利回りとしては平均4%。そして中央値は2%(三菱UFJ信託銀行)。

2%はシニア陣か投資を極端に恐れている人々だろう。

だって13%以上の運用利回りの人も7%以上いるからね。

 

過去の推移はFidelity Investmentsで見つけた。

各年から10年間さかのぼった期間の加入者の平均利回り(出所:Fidelity Investments)

 

近年の運用利回りは非常に高いな……私も頑張ろう。

一年間の各商品の運用利回り実績は?

2021年1月~2022年1月までの一年間の各商品の運用利回り実績をまとめてみた。

商品名 信託報酬 利率(年間実績)
野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け) 0.363% 33.700%
インデックスコレクション(外国株式) 0.154% 26.040%
ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし) 0.361% 21.620%
GSビッグデータ・ストラテジー(グローバル株式) 0.798% 18.830%
DC世界経済インデックスファンド 0.550% 8.560%
ブラックロックLifePathファンド2055 0.369% 8.140%
ブラックロックLifePathファンド2050 0.369% 7.670%
ブラックロックLifePathファンド2045 0.369% 7.010%
インデックスコレクション(国内株式) 0.154% 6.890%
ラッセル・インベストメント国内株式マルチ・マネージャーF 0.935% 5.620%
ブラックロックLifePathファンド2040 0.369% 5.450%
コアラップS(分散投資コア戦略ファンドS) 0.935% 4.780%
ブラックロックLifePathファンド2035 0.369% 4.040%
インデックスコレクション(バランス株式30) 0.154% 3.750%
ブラックロックLifePathファンド2030 0.358% 3.210%
インデックスコレクション(外国債券) 0.154% 2.200%
ブラックロックLifePathファンド2025 0.358% 2.160%
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド 0.374% 0.980%
ニッセイ利率保証年金(10年保証プラス/日々設定) 0.000% 0.156%
三井住友銀行の確定拠出年金定期預金(3年) 0.000% 0.102%
第一のつみたて年金(5年) 0.000% 0.050%
三井住友信託DC変動定期5年 0.000% 0.032%
三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金 0.000% 0.002%
インデックスコレクション(国内債券) 0.110% -0.690%
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 0.374% -1.070%
円キャッシュプラス・高金利先進国債券ファンド 0.196% -3.490%
One日本の成長力α<DC年金> 0.872% -9.510%
<DC>ベイリー・ギフォード世界長期成長株ファンド 1.040% -18.190%

 

加入の多い商品は「インデックスコレクション(バランス株式30)」か「インデックスコレクション(XXX)」だと思う。

バランス系には「債券」が入っておりリターンが微妙だから興味がない。

 

というよりマイナス金利だから損(約-0.7%)してるじゃねーかww

 

更に「新興国債券」は利回りは高いが元本は目減りする。債券は買うべき商品じゃない。

以上を踏まえ、主観で興味がある幾つかをピックアップしてみた。

[33.700%] 野村世界REITインデックスファンド(確定拠出年金向け)

世界各国の不動産投資信託証券(REIT) を主要投資対象としている。

期待リターン値が「5.5%」となっているが昨年は驚異の30%超え。期待リターン値を大幅に上回っている。

[図] 三井住友信託銀行の考える想定利回り/リスク

比率を変えつつ運用しているのだと思うが、「交付目録論見書」を見ると今は大半がアメリカになっていた。

国/地域 投資⽐率
アメリカ 67.9%
日本 8.8%
オーストラリア 6.1%
イギリス 5.3%
シンガポール 3.0%

2021年は大幅な利益が出ているが、2020年はマイナスになっており想定リスクはやはり高そうだ。

[26.040%] インデックスコレクション(外国株式)

日本を除く世界の主要国の株式に分散投資をするインデックス。

[図] 三井住友信託銀行の考える想定利回り/リスク

とはいえ、「交付目録論見書」を見ると大部分がアメリカへの投資でありGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)が多くを占めている。

銘柄 国・地域 組入比率
APPLE INC アメリカ 4.7%
MICROSOFT CORP アメリカ 3.5%
AMAZON.COM アメリカ 2.9%
FACEBOOK INC-A アメリカ 1.3%
S&P 500 EMIN 2103 アメリカ 1.3%

定性的にも「S&P5001択」だと、アメリカ特有の制度変化(税制や規制の変化)や経済変動のリスクをより集中的に受けるので、世界株(日本を除く)に投資することで分散投資にもなっている。

[図] 三井住友信託銀行の考える想定利回り/リスク

こちらも驚異の20%超え。期待リターン値を大幅に上回っている。

NYダウやS&P500が高値更新を続ける一方でバブルを懸念する声もあるが、次に紹介する国内株式より利益も高くて損失も低い。

[6.890%] インデックスコレクション(国内株式)

東京証券取引所市場第一部に上場されている銘柄に分散投資を行い、TOPIX(東証株価指数、配当込み)と連動する投資成果を目指す。

運用利益は7%未満で、前述の平均値から考えると平凡な結果だ。

[図] 三井住友信託銀行の考える想定利回り/リスク

交付目録論見書」を見ても、トヨタやソニーなど顔ぶれに新しさは感じられない。

銘柄名 業種 比率
トヨタ自動車 輸送用機器 3.6%
ソニーグループ 電気機器 2.6%
キーエンス 電気機器 2.4%
ソフトバンクグループ 情報・通信業 1.8%
リクルートホールディングス サービス業 1.6%

とはいえ、何だかんだ言って全体的に見ると利益が出てるんだな。

裁量・シストレの国内株式投資で勝てない私は、そろそろ方向転換を考えたほうが良いかもしれない。

[4.780%] コアラップS(分散投資コア戦略ファンドS)

信託銀行からやたら推奨される「コアラップ」。

 

「コアラップ成長型」は、そもそも「買ってはいけない」金融商品。

 

酷評しているブログ(ボッタクリ投信を売却した時点で、1つステージが上がった)がある。

[図] 三井住友信託銀行の考える想定利回り/リスク

信託報酬を毎年1%取られていたら、30年投資して元本の30%もコストで持っていかれる。確定拠出型年金は超長期にわたる投資なので痛い。

 

交付目論見書」を見ると中身が分かる。

銘柄名 比率
国内債券インデックス マザーファンド 48.2%
外国株式インデックス マザーファンド 9.1%
FOFs 用ピクテ マルチストラテジー リンクファンド 6.1%
マルチ・ストラテジー・ファンド 5.1%
ゴールドマザーファンド 5.0%

なんだよww

国内債権が半分を占めてるじゃんww

そんな事だから全体利益も高くない。

[-0.690%] インデックスコレクション(国内債券)

シニアは大好き国内債券。

日本がマイナス金利政策なのは有名だけど、実は日本国債の利回りもマイナスになっている。

そもそもインフレの影響を知らないと資産の価値がどんどん減る。

これぐらい今どきの若者だってユーチューブで知ってるよ。

[-1.070%] 三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド

「BRICS」と呼ばれる、ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)などの新興国へ投資するという事で、当時もっとも利益リターン値が高いと思われていた商品。

[図] 三井住友信託銀行の考える想定利回り/リスク

交付目論見書」を確認すると、現在投資している企業/国の上位5位は次のようになっている。

組入上位銘柄 国・地域 比率
TAIWAN SEMICONDUCTOR MANUFAC 台湾 6.5%
TENCENT HOLDINGS LTD 香港 4.2%
SAMSUNG ELECTRONICS CO LTD 韓国 3.6%
ALIBABA GROUP HOLDING LTD 香港 3.1%
MEITUAN-CLASS B 香港 1.6%

 

もはやBRICSが何も入ってないww

※ 「香港/台湾」を「中国」だというと現地の人の反感を買う。

 

結局、BRICSな国は、

  • 中国は政治情勢の不安定化
  • ブラジルは鉄鉱石の中国向け輸出の減速
  • ロシアはシェールガス開発に伴うエネルギー需要の減退
  • インドは大規模停電などインフラ面の未整備

など、そもそも経済云々な状況じゃない。こんな国々に大切な年金の将来を任せてたまるか!!

利益もボロボロ。

まとめ

社内のメンバー向けに調査をしてみたが、知らなかった現状が見えてきた。

年に一度は棚卸しが必要とはよく言ったものだわ。

てか、10%以上の利回りが出てるなら自分で投資しなくて良いんじゃない?

1500万円を年利10%で20年運用したら複利計算で1億。そして2000万円を年利10年で17年運用したら複利計算で1億。

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