前回の続き。
調子に乗りすぎて長くなりすぎた。
異世界転生ものを読んでいると、
サラリーマンが如何に役に立たない職業
かが、よく分かる。
秘技 仕事をしてる感!
チートスキル 徹夜はへっちゃら!
正直、こんなサラリーマンが転生先で成功するはずがない。
サラリーマンのチートスキル、それは
- クリティカルシンキング(ロジカルシンキング)
だ。
そもそも前提条件は何?
ナイフだったり、釣り竿だったり、マッチ・ライターだったり・・・・
持っていくものを想定している人は
頭の中に何かしらの前提を置いている。
たとえば、
脱出困難でできないことは無いけど難しい。
しばらくは自力で食材調達してサバイバル生活を生き抜かなければいけない。
木は茂っており、小川も存在し、木の実や海の資源もそれなりにある。
【イメージ図】
これが、
木が生えていない岩山しかなく、サメが多く海も自力で食材調達が難しい。
冬が近づいており、風避けもなく寒い。
【イメージ】
この場合、はたして
サバイバルナイフやスマホ
なんて選んでいる場合だろうか?
前提条件は決めておく必要がある。
就職試験で出題されているのであれば、グループ内で前提を定義する。
この時、
5W1Hで考えるのが大事
5W1Hとは、「いつ(When)、どこで(Where)、だれと(Whom)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」のこと。
中学生時代に習ったよね?
社会人になって使ってます?
提案したりリーダーしている人で使ってなければ、
仕事がうまく回っているのは部下や相手が優秀だから。
決して、優秀なのは、あなたではない。
When(時期)
- 今は乾季で、数カ月間は雨は降らない
- 今は極寒で、数カ月間は氷点下の気温が続く
What(資源状況、島の構成)
- 島は岩で構成、草木は生えてない(沖ノ鳥島)
- 毒ヘビだらけの島(例:ケイマーダ・グランデ島)
Where(場所)
- 周囲は絶壁
- 北極・南極近く
Whom(誰と)
- 仲間は5人
- 一人での生活
Whyも考えてよいけど、このような前提条件から選択してHowを決める。
「カミナリ(お笑いコンビ)」のネタが的を得ている。
それは、おめーに都合の良い島だなぁ!さっきから!
ココナッツあったり、
ぜってー、魚が釣れる海があったり、
人がいたり、
豚とか牛とかいたり、
なんなの、この島。
就職活動の場合
就職活動では、前述のように
では、まず前提を決めましょう。
と誘導し、
チームで厳しい環境を乗り越えるといった
「対応力」+「協調性」
を意識した回答で「+α」のアピールを
していけばよい。
設問の意図は、特定の環境下で
あなたはどのような考えを持ち、行動をするのか
が問われているだけなので。
サバイバルの知識を見せつける場ではない。
そして、前提を定義した上ならば、前回説明したような「人」という回答でよいだろう。
サラリーマンの場合
ようやく本題。
このまま議論を進めようとすると、
必ず誰かにこう言われる。
目的は何なの?
サラリーマンとは、理不尽さや忍耐力を学ぶところではない。
出世する奴は必ずもってる
- クリティカルシンキング(ロジカルシンキング)
これを学ぶところ。
そもそも、
ナイフを持っていく
とか、
水を持っていく
は、
手段であり、Howしか語っていない
今まで、会社で上司に何度も言われてきた言葉では?
言わた事がないなら、任されてる仕事が丁稚の場合か、上司が無能。
目的(ゴール)と目標の違い
ここまで語れば、言いたいことは分かるだろう。
まず、目的(ゴール)と目標を決める必要がある。
【目的(purpose)】
- 行動理由
- 最終的に達成したいこと(自らが成し遂げようとする内容)
- 方向性(抽象的)
- WHY(そもそも何のために?)
【目標(aim、target)】
- 目的達成に必要な複数の要素/目標達成に向けてやるべき事柄
- 目的のベクトルに沿って達成する着地点
- 状態(具体的)
- WHAT(何を、いつまでに、どこまでに)
【ゴール(goal)】
- 現状の外に設定された最終的に望む結果
- 最終的な目的地
- 目的の達成結果
- どうなりたいか?
「目的」がなければ「ゴール」は存在せず、「目標」も立てられない。
例えば目的を
無人島から全員無事にを脱出して帰還すること
とすると、それだけで持っていくものは大きく変わる。
次に、目標設定をする。
3日以内に脱出する
5人全員の無事
目標は、数えられるものを設定すること。
後で振り返り目標達成できているか確認できるからね。
そして、目的を達成する為に必要な要素にすること。
無人島で生き耐えた日数
なんかを目標にすると、全く目的に繋がらない。
こう言う設定する人、多いよ・・・、まじで。
目的、目標が決まり、次に初めて手段を語れる。
書かなくても目的から自明だが、
ある島に着陸した5人の帰還
が、あなたの使命だ。
だからあなたは、何かを持って無人島に行くのだ。
これで、
万能ナイフ
とか
釣り道具
もって行ったらしばかれるよ、マジで。
私だったら、
5人が乗れる大きさの船
パイロットいるならヘリコプター
などを選ぶけどなー。
レスキュー隊のプロなら、もう少しマシな手段を選ぶかもしれない。
目的や目標設定がしっかりしてても、手段がショボい事はよくある。
これは個人の知識や学習量、経験量に依存する。
これがショボいのは単なる勉強不足だ。
本当は、施策(手段)って、本質の課題が定義できたら自動的に決まるものだけどね。
心理テストの場合
実は心理テストにもなっている。
この問題で
あなたが人生で大切にしたいこと
が分かる。
- 寝袋……穏やかで平和な時間
- サバイバルナイフ……変化と自由
- 携帯電話……愛情、つながり
- アウトドアの本……知的好奇心
つまり、
無人島生活は、あなたのまだ見ぬ人生をあらわす。
そこに持って行くものから、あなたが人生で大切にしたいことがわかる。
・・・・らしい。
分かるわけないだろ!
利用目的が違うよ!!
携帯電話は人との繋がりじゃなくて、持ってない知識を得るために使うんだよ。
寝袋は平和のためじゃなくて、体温保持のために使うんだよ。
心理学なんて、こじつけも良いところ。
まとめ
実は、今回の日記はボツにした新人研修向け資料からの書き起こし。
なぜ目的も前提もない議論を始めちゃうのか理解できない。
手戻りするし、時間の無駄でしょ。
だけど、前提も目的も決まってないのに、
本気で考えてみた
たった1つの正解
本当の答え
というタイトルのブログがゴロゴロ見つかる。
前提も目的も決まってないのだから十人十色は当たり前。
笑えるよね。
事実、デイリーポータルZが実践した結果、化粧品持って来たりと破天荒な状況になっている。
頭が日帰り前提だからね。
ここで「サバイバルナイフ」だしたら笑われるよ?
それだけ目的や前提は大事。