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何もないから何かみつかる

不老不死に向けた研究はどこまで進んでいるか?

      2018/12/19

「不老不死」

それは、歴史上、中国・秦の始皇帝が追い求め、多くの独裁者にとっての永遠の願いででした。

今も世界中の研究者が不老不死の「源」を探し続けています。

そもそも、なぜ寿命があるのか?

動物の体の細胞には分裂できる回数に制限があります。

これは染色体の末端にある「テロメア」という繰り返しの塩基配列が関係しています。

人間は「TTAGGG」という塩基配列が「約1万塩基」繰り返されています。

細胞が分裂する際にこの「テロメア」が少しずつ減っていき、人間の場合には1万塩基あったものが「5000塩基」ほどに減ると、細胞が寿命に達して分裂を行わなくなります。

このようにして細胞が分裂をやめると個体の老化が進んでいき、最後には寿命を迎えてしまいます。

不老不死の生物「ベニクラゲ」

20年ほど前に「不老不死の生物」が発見されました。

「ベニクラゲ」という生物です。

半透明で、体長は1 cmにも満たない小さなクラゲです。

一説にはすでに5億年生きた個体もいると言われています。

ベニクラゲも細胞分裂の寿命のカウントダウンは行われていきます。

ただし、ベニクラゲは寿命を迎えると「テロメラーゼ」という物質が分泌されます。

「テロメラーゼ」は減少したテロメアを元の長さまでリセットしてくれます。

このテロメラーゼ酵素を発見したビル・アンドリュー博士は、「寿命のカギを握るテロメアとテロメラーゼ酵素の仕組み」という研究で2009年にノーベル医学賞を受賞しています。

では、人間が不老不死になるには?

人間の遺伝子でもテロメラーゼによる不老不死のサイクルを行うことができるのでは?ということで研究が進んでいます。

一つは、前述のベニクラゲなど不老不死生物に人間の寿命延長のカギがあるとみて、国際的に研究競争が繰り広げられています。

クラゲも人間も遺伝子構造はあまり変わらない。遺伝子分析などが進めば、人類の夢である不老不死のメカニズムのヒントが見つかるかもしれない

by 「ベニクラゲ再生生物学体験研究所」の元京都大准教授の久保田信氏(65)

特に、アメリカがこの市場をけん引しており、シリコンバレーからの巨額の資金も流入しています。

ザイオン・マーケット・リサーチは、

「世界のアンチエイジング市場規模は、2021年までに約20兆円になる」

と予測しています。

不老不死に関わる研究をしている企業や研究所をまとめました(随時更新)。

会社・研究所代表者名研究内容場所
ケンブリッジ大学オーブリー・デグレイ老化は病気であり、治癒が可能だと研究米国
バイオエイジクリステン・フォートニー血液・遺伝子をAI分析し老化防止の薬を開発米国カリフォルニア州リッチモンド
診療所ジェフ・マティス米国人の認知症患者を対象とする遺伝子治療米カンザス州
Rejuvenate Bioジョージ・チャーチ犬を若返らせ、長生きさせる治療法を試験中米ボストン
米ハーバード大学医学大学院デイヴィッド・シンクレア臓器再生、麻痺状態を再起。マウス実験で寿命10%UP確認
Calico(Google)アップル現会長アーサー・レヴィンソン人間のがん予防や老化防止。ハダカデバネズミで実験中米カルフォルニア
英エクスター大学とブライトン大学ローナ・ハリーズレスベラトロール類似体で老化した細胞のスプライシング因子を再活性化イギリスデヴォン州

「サーチュイン遺伝子(SIR2)」の研究

人間の寿命や老化には「サーチュイン遺伝子」が深く関わっていることもわかっています。

「サーチュイン遺伝子」とは「長寿遺伝子」のことです。

2000年のマサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士の研究チームの業績で一気に注目されました。

サーチュイン遺伝子をオンにしてテロメアを長持ちさせることが、長寿の秘訣・・・と言うのが通説でした。

が、サーチュイン遺伝子が「リボソームRNA遺伝子(rDNA)」の数(コピー数)を制御することが、長生き効果における重要な作用だと近年分かってきました。

まとめ

世の中が、長生き・不老不死の夢に向かって進んでいこうとしています。

また、「細胞の老化」は長い歴史の中で生物が生み出した進化だという声もあります。

生物は、がんのリスクを減らすために『細胞の老化の仕組み』を発展させてきた。

仮に細胞の老化が抑えられてずっと分裂し続けると、分裂時の遺伝子複製エラーが蓄積され、さまざまな問題が生じるのでは?

by 東京大学の定量生命科学研究所教授・小林武彦氏

これらの衝突を考えると、私が生きている間に恩恵を授かる可能性は低そうです・・・。

未来は自分で切り開くもの・・・・。

この世界で何か貢献がしたいなぁ・・・。

 - 2018年(社会人14年), テクノロジー, 調査結果

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