魚介類捕獲系(釣り・サバイバル)漫画は昔から多くありましたが、最近はさらに増えています。
そして、とうとう、その傾向は「萌え」にまで波及してしまいました・・・
この一、二年に出版された漫画を調べてみました。
予想以上に数が多いので、説明は最低限にしてまとめています。
捕獲方法は素手やモリ、罠、釣り道具、干潟捕りなど豊富です。
どの漫画にも共通するのは
貴重な一匹・生物が得られた瞬間はなにものにも代え難い喜び
を上手に表現している点です。
釣り人の核心をついてる部分でもあり、それぞれの漫画家も非常に大切に描いています。
おひ釣りさま
【あらすじ】
24歳OLが「自分だけの時間」として、1人で川や海に出かけて釣りライフを満喫する
萌え要素 ☆☆☆☆☆
恋愛要素 ★☆☆☆☆
エロ要素 ☆☆☆☆☆
笑い要素 ★☆☆☆☆
博学要素 ★★★★☆
これ以降に紹介する漫画は、
プロ級の女子学生が釣りをしている
↓
素人女子がついていく
という展開でストーリーもワンパターンですが、この漫画は社会人の単独の時間というものを「釣り」というジャンルを通して描いています。
ただし、この作品は釣りに主体を置きすぎてストーリーは無いに等しいです。
漫画中で紹介している釣り道具・釣り方は最近の傾向を抑えています。
そのため、
釣りの教科書
として考えると優秀な漫画と思います。
薄っぺらい恋愛要素?はありますが、子どもに見せても全く問題ないレベルかと思います。
萌え要素は全くありません。
釣り人の心境はよく表現されていますが、絵は上手ではありません。
【捕獲魚介類】
ワカサギ、タナゴ、ブラックバス、にじます、メバル、クロダイ、メッキ、アオリイカ
つれづれダイアリー
【あらすじ】
放課後、クラスで誰ともなじまない女子校生について行ってみると釣り場だった。そして2人で釣りをすることに
萌え要素 ★☆☆☆☆
恋愛要素 ☆☆☆☆☆
エロ要素 ☆☆☆☆☆
笑い要素 ★☆☆☆☆
博学要素 ★★★☆☆
恋愛や人間ドラマなどの要素が全くないです。そもそもストーリは無いに等しいです。
こちらは初心者向けの「釣りの教科書」です。
釣り上げたときの表情がイキイキ描かれているので、読んで釣りがしたくなる人もいると思います。
料理に関しても途中から力を入れて描かれています。
【捕獲魚介類】
コウナゴ、カワハギ、タコ、スズキ、テナガエビ、うなぎ、サバ、マゴチ、トラウト、ホシガレイ、マコガレイ
浜咲さんなら引いている
【あらすじ】
都心にある女子高、授業後は道場で稽古をすると思いきや向かった先は神田川。そして釣ったら食べる
萌え要素 ★★★★☆
恋愛要素 ☆☆☆☆☆
エロ要素 ☆☆☆☆☆
笑い要素 ☆☆☆☆☆
博学要素 ★☆☆☆☆
釣りエリアが都内縛りの釣り漫画のため、おかっぱり中心の釣りです。
絵は非常に可愛ですが、作画担当者は釣り経験は少ないと思われる部分が見受けられます。
釣りのウンチクは無いので、読んでも釣りは上手になりません。
釣り x 萌えを楽しみたい人にはオススメです。
【捕獲魚介類】
ウナギ、スズキ、ハゼ、クロダイ、タコ、ザリガニ、テナガエビ
放課後ていぼう日誌
【あらすじ】
熊本県芦北町の海辺の高校で「ていぼう部」に勧誘されて以来、次第に釣りの奥深さを実感していくことになる
萌え要素 ☆☆☆☆☆
恋愛要素 ☆☆☆☆☆
エロ要素 ★☆☆☆☆
笑い要素 ★★★☆☆
博学要素 ★★★☆☆
ありきたりなストーリー展開ですが、キャラクター達が個性的です。
釣りのウンチクも初心者向けに描かれているので、釣りの勉強にもなります。
全体的にバランスがよい漫画だと思います。
【捕獲魚介類】
アオリイカ、アジ、タコ、アサリ、マゴチ、アサリ、カサゴ
今日のちょーか!
【あらすじ】
釣りが大好きな女子小学生が、毎日放課後釣りへ繰り出す。
萌え要素 ★☆☆☆☆
恋愛要素 ☆☆☆☆☆
エロ要素 ☆☆☆☆☆
笑い要素 ★★★☆☆
博学要素 ★☆☆☆☆
主人公が小学生なので、コロコロコミックのギャグのように子供っぽいノリになっています。
また、釣りに関する知識も他の漫画と比べると劣っています。
掲載されている漫画誌「ハルタ」では、もともと4コマ漫画からスタートしていました。
釣りの知識よりギャグと主人公の成長記録をテーマとした漫画です。
【2018.08.08追記】
最近では登場人物の心情が書かれるようになり、友情ストーリーになりつつあります。
また、寒グレを釣ったりと釣りのウンチクレベルも上がってきました。
【捕獲魚介類】
テナガエビ、カエル、カサゴ、ネンブツダイ、クサフグ、イガミ(ブダイ)、カツオ
釣りとごはんと、恋は凪
【あらすじ】
彼氏のいる釣りビギナーの女の子。釣果はいつもイマイチだけど、仲間たちのおすそ分けで旬の魚をいただきます。
萌え要素 ★☆☆☆☆
恋愛要素 ★★★★☆
エロ要素 ☆☆☆☆☆
笑い要素 ★☆☆☆☆
博学要素 ★★★☆☆
これはレディースコミックです。
少女漫画風のテイストが苦手な人にはオススメできませんが、魚の描き方が最も美しいです。
「釣り」と「料理」と「人間ドラマ」が同じ程度の比率で書かれている漫画です。
男性には少し読みにくい・・・。
【捕獲魚介類】
アジ、シロギス、カワハギ、ワカサギ、モロコ、カサゴ、ノドクロ、ワラサ、タイ
いそあそび
【あらすじ】
瀬戸内の中学2年生の男の子が、大企業・社長の娘に自給自足方法を教えながら磯で獲物を狙う。
釣り漫画と言うかサバイバルに近いです。
多少恋愛話が入っているが、エロ要素・萌え要素はありません。
作画は海中と海上の描き方などは綺麗ですが、なぜ、このタイトルが「いそあそび」なのかは分からないです。
ニナ貝やワカメだけの食生活でなく、山菜とったり栽培したり、もっと出来ることありそうだけどなあ。
【捕獲魚介類】
ニナ貝(イボニシ、イソニナ、クボガイ、イシダタミ、クマノコガイ)、ワカメ、キュウセン
ソウナンですか?
【あらすじ】
飛行機事故のせいで無人島に降り立った高校生達。その日から彼女達の無人島でのサバイバル生活が始まる。
萌え要素 ★☆☆☆☆
恋愛要素 ★★☆☆☆
エロ要素 ★★★★☆
笑い要素 ★★☆☆☆
博学要素 ★★★★☆
初めて読んだ時の印象は、、
・・・なんだ、こりゃ。
エロ系要素、恋愛要素?があるので、苦手な人は見ない方がよいです。
少なくとも子どもにも知人にもオススメできません。
が、ストーリーはガチサバイバル。採取から捕獲・調理まで勉強になります。
最初は貝の捕獲程度だったが、ウサギを捌いたり、猪の糞を手につけて罠を作ったり、とても女子高生とは思えないですが・・・。
遭難したにも関わらず、非常にポジティブで見ていて気持ちよいです。
兼業猟師の作者の漫画なので、このまま続けば動物捕獲系の色の濃い漫画になるのかな・・・。
他人にオススメしたいが、知人に紹介したら引かれると思われます。
【捕獲魚介類】
キュウセン、ウニ、トビウオ、海藻、イボニシ、ヒザラガイ、ヤドカリ、キヒトデ
ガタガール
【あらすじ】
インドア系の中学生、大学生の姉に連れ出されて干潟散策会に参加した。そこで出会ったのは干潟を愛する少女「ガタガール」だった。
釣りではなく、干潟調査と採取したものを標本・飼う・食する事に絞った漫画です。
萌え要素 ★☆☆☆☆
恋愛要素 ★★★☆☆
エロ要素 ★★★☆☆
笑い要素 ★★★☆☆
博学要素 ★★★☆☆
これも初めて読んだ時の印象は、、
・・・なんだ、こりゃ。
干潟×中学生女子というのは一見結びつきにくい組み合わせだけど、そこが狙いだそうです。
ギャップ萌えが生じるだろ!
女子が泥だらけになる姿に大興奮するだろ!
という作者の思惑とは裏腹に、
- 需要のないテーマ
- 中途半端な恋愛話
- 低い画力
などなど・・・あげればキリのない理由で打ち切りとなりました。
ですが、作者の自他認める恥を捨てた読者への懇願で「マガジンポケット」にて連載再開されています。
連載再開後は干潟を中心とした必要不可欠程度の人間ドラマ程度になっており、干潟の雑学を学ぶには良いです。
ただ、変な性癖(ゴカイを生で食べて下品な料理漫画のような喘ぎ声を出すなど)が描かれ、微妙な部分もあります。
今回紹介した漫画の中では、古典的なネタが沢山出てきて少し笑えます。
他人にオススメしたいが、知人に紹介したら引かれると思われます。
ただし、下ネタは全く面白くないので、止めて欲しい。
【捕獲魚介類】
シオマネキ、ノコギリガザミ、ハマグリ、アサリ、ムツハアリアケガニ、オカヤドカリ