千葉公園は「大賀ハス」のハス池が有名です。
ただし10月になると、完全に枯れてしまい訪問客も減ります。
この季節は、週末は小網を持った子供の姿を数人見かけます。
池を見てみると、メダカのような魚や尻尾のオレンジの尻尾の魚が泳いでます。
さっそく、捕まえて魚の正体を確認してみます。
オオガハス池でガサガサしてみる
タナゴ針で釣ってしまうのが早そうですが、千葉県の公園の池での釣りは禁止です。
そこで、子供達に混じってミニ網でガサガサしてみました。
ぱっと見はメダカのような魚が沢山採れました。
最近は外来種も増えて、私の知識を超えた生物が日本で普通に見つかるので分かりにくいです・・・。
これはメダカではなく「グッピー」という魚です。
グッピーはカダヤシ目カダヤシ科グッピー属です。
メダカとの違いは、メダカは卵を水草等に産卵しますが、グッピーは卵胎生で稚魚を産みます。
因みに「カダヤシ」とも異なります。
グッピーは、カダヤシよりも背ビレが尻ビレと同じ位置(前方)にあります。
カダヤシは、2006年2月から「特定外来生物」に指定されており、「飼育」「運搬」「輸入」「放流」「販売」「譲渡」等が規制されています。
カダヤシは特定外来生物に指定されており、法律で飼育が禁止されています。
違反した場合懲役1年以下もしくは100万円以下の罰金が課せられます。
もし捕まえたのがカダヤシだとわかった場合はその場で放すか、殺処分してください。
メダカと間違って飼ってる人が沢山いますね。
「これ?メダカではないです。外来種です。」
と言って、理解してくれる人はいませんでした。
また、逃げ足が早くて私には採れず、小学生が採っていた魚がこれです。
とてもカラフルで尻尾が長い。
こちらは正真正銘のグッピーです。
誰かが逃して繁殖したんだろうね・・暖かい場所でしか生息できない気がするけど・・・。
因みに、グッピーは生態系被害防止外来種(旧・要注意外来生物)の「その他の総合対策外来種」に指定されています。
最期に、尻尾がオレンジのメダカのような魚・・・も採れました。
特徴をみるとカダヤシ科のようなので、これもグッピーです。
メダカとカダヤシの見分け方は、カダヤシの尾びれは丸く、尻びれが小さいです。
分類方法を引用しておきます。
【引用】メダカとカダヤシの見分け方(http://mizugiwa.sakura.ne.jp/es/2007_10.html)
「綺麗なお魚が泳いでるよ。」
「そうね。グッピーっていうのよ。」
みたいな母子の会話も聞こえてきたが、そもそもグッピーが日本の池にいること自体オカシイ。
野生のメダカは本当に減ってきました。
追記
その後、千葉公園のハス池を毎年眺めていますが、グッピーが存在することはありませんでした。
この年は誰かが放流してしまったのだと思われます(が、越冬ができずに全滅した)。
外来種の密放流は法律で禁じられています、やめましょう。