未だに忘れられない心に引っかかってる事まとめ

アメリカで生活していても、毎週劇的なイベント・出会いがあるわけではありません。

平日は会社、土日は買い物・・・の生活をしている限り、アメリカでも日本でもあまり大きな差はないと分かってきました。

※車通勤、雨に悩まない、穏やかな天候、つまらない話題が耳に入ってこない、皆笑顔、帰宅時間が早い・・・等々、その他の素晴らしさは沢山ありますが。

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写真:スタンフォードショッピングセンター

人は皆、多くを人から学び生きています。教師として・・・そして反面教師として・・・・。

その中でも、未だ私の心に残っている先人達の教えをまとめます。辛口なので嫌な人は見ないでください。

大学2年時のアルバイト面接

大学2年の時、地元のコンビニ「ココストア」の「アルバイト募集(要・履歴書)」を見て面接に行ったことがありました。

それまでは「河合塾のチューター」業務をしていましたが、大学の授業がハードになってきたので「土曜日深夜だけ」のようなバイトに切り替える予定でした。

女店長「うちでアルバイトしたいって?大学名は?」
私「広◯大(国公立)です。」
女店長「知らない大学ね。最低でも広◯大(偏差値:35.0-37.5)出身でないと採用しません。」
私「すみません・・・」

ここまでは私の大学は比較的新しく開校したので特に何とも思わなかった。

女店長「学部は?」
私「情報科学部です。」
女店長「知らない学部ね。工学部や経済学部じゃないと困るの。」
私「はぁ・・。」

「情報科学」というのも最近の用語だから知らないのは仕方ないかな。。

でも「どんな学部なの?」ぐらい聞いても良いのでは・・・・と。

女店長「で、土曜日の夜が希望なのね。土曜日の夜はパソコンに売上入力が必要な日なのよね。」
女店長「あなたパソコンに文字入力はできるの?」
私「大丈夫です。タイピングはできます。」
女店長「以前いたのよ。『できる』と言っておきながら雇ったら全くできない学生が。」
私「はぁ・・。」

この時、、「何なら御社向けにエクセルで自動集計システムを作成しましょうか?」と言ってやりたくなりました・・・。

「できる」と伝えて文句言われるなら、この人は一体どのような返答を期待してたのだろうか・・・。

私「すみません・・・、私では期待に添えないと思うので、この話はなかったことにさせてください。」
女店長「それが、お互いのためだと思うわ。でも、どこでも断られると思うわよ。」

その後、河合塾のチュータを継続し、翌年から二社のITベンチャー掛け持ちで研究員としてアルバイトを開始した。

【学んだこと】

雇われる人は選ぶべき。地位だけで選ぶのではなく、尊敬できる、信頼できる、博学等々のファクターが重要。

オートマ車、ミッション車

同年代の知り合いには車オタクも数人いた。

同期「AT車はカッコ悪い。恥ずかしい。」
同期「AT車は運転が楽しくない。」

それを信じて多くの人がMT車の免許を取ったが、役に立った事は一度もない。

個人的には、自分で運転する代わりに誰かが運転してくれるなら、その時間を勉強などに有意義に使いたい。

因みに今、彼らはトラックの運ちゃん、田舎の営業回り、車のパーツ屋等々として活躍している。

【学んだこと】

一過性の流行か否かを理解すること。価値観や時代と共に変わる。

スクウェア・エニックスが手を組む&合併なんてありえない

クロノトリガー(FFの坂口博信、ドラクエの鳥山明と堀井雄二が手を結んだ作品)が発売された時の話。

私「スクウェアとエニックスが組んだら無敵じゃん。」
知人たち「お前馬鹿だな。絶対ありえないよ。」
私「世の中の変化でどうなるか分からないでしょ!」
知人たち「お前はゲームの事が全然分かってないよな。」

お前たちは、経営について全く分かってなかったな・・・。

【学んだこと】

視野を広くもつこと。自分の器で物事を測らないこと。

広島に地下通りができることはない

学校の先生の教えというのは偉大なので、適当な事は絶対に言うべきじゃないです。

小学校の先生「広島市は地盤が緩く、砂の中に水分が含まれていることから地下街は絶対にできない!断言する。」

で、、10年過ぎて「広島地下街シャレオ」が出来ました。

これだけは、当時の先生を問い詰めました。

その返答は、、

当時の先生「まぁ・・・、技術進化の結果と申しますか・・・ねぇ。。」

「できない」と言った時点で、全てを台無しにしている。

【学んだこと】

「できない」事を「できる」ようにする道標を教えるのが指導者。

スマホは売れるはずがない

新人研修で「新しい携帯電話を考えてください」というテーマがありました。

ハードウェアの知識が全くない私は、次のような携帯電話を提案して発表した。

※ 当時はスマホが存在していませんでした。ガラケー一色の時代。

  • 全画面液晶
  • タッチパットで操作する
  • 必要な場合のみソフトウェアキーボードが表示される
  • ユーザがアプリをインストールして自分色を出せる

発表時に強く伝えた事は、

  • 画面上で動画を見る際にはキーボードは使わない。
  • それならソフトウェアキーボードにして、文字を書きたい時だけ表示されたら良いのでは?
  • それにより全画面液晶にして、任天堂DSのようにタッチパッドを採用すればよいのでは?
  • 画面が大きく&ソフトウェア重視なることで、アプリのインストールが柔軟にできる携帯が普及するのでは?

その時、先輩社員には冷笑された。

先輩「タッチだと文字入力した感覚がないのでUX的にダメ」
先輩「ポケットに入れていると画面が汚れるから折りたたみにした方がよい」
先輩「タッチはスクリーンが汚れる。ペンタブレット形式でないと売れない」

その3年後、アップルが iPhoneを発売して市場を奪われた。

そして、日本の企業は軒並み撤退・・・・。

【学んだこと】

アイデアは他人と共有すべきではない。潰される。

最後に、汗をかき働くこと

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「長時間労働している奴は偉いが、定時でとっとと帰るような奴はけしからん」
「みんなが夜遅くまで働いているのに一人だけ早く帰るとは何事だ」

という風潮が日本会社の中には存在してる。一種の「帰宅時間の我慢大会」です。

一番大切なのは、「効率を重視する」ということにも関わらず、それが分かってない。

長時間労働をするよりも、「効率よく仕事をするための仕組みづくり」「利益を出す仕組みづくり」ができる人の方が生産性は高いに決まってる。

アメリカの社会ではそれができてる。家族の時間を大切にして必要に応じて家で仕事をしている。

正直、日本の今の社会システムでは、今後更に世界の追従を許すと思ってる。

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