「グッピー」と「カダヤシ」(「メダカ」)の捕獲と分類(千葉市・六方調整池)

前回の日記で「カダヤシ」と「グッピー」についての記事を書きましたが、写真が分かりにくかったので、再度池に行きました。

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池では「カダヤシ」と「グッピー」のような魚が一緒のグループで楽しく泳いでました。

「カダヤシ」と「グッピー」が交配してるのかな・・

と思いましたが・・・・

同じカダヤシ目カダヤシ科に分類されるが、その下の「属」と「種」が異なってます。

要するに「タヌキ」と「イヌ」が交配するか?

という質問レベルなので、ほぼ自然界ではありえません。
 
 

と、いうことで生息調査を兼ねて調整池(六方調整池)に行きました。

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以前は手が届く範囲に小魚が寄ってこなかったので、今度は釣り道具を持って挑戦です。

が・・・、なんとタナゴ針極小でも針が大きいようです・・。

仕方なく、水の少ないところに追い詰めて捕まえました。

ゲットした小魚で一番大きいのがこいつです。

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どうみても「カダヤシ(オス)」です。

他にはザリガニもいる人工池です。

8cmの黒いヌマムツのような姿もチラッと見えたけど、ここの調査は終了にします。

 
 

次に、千葉公園のオオガハス池に来ました。

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ここは、週末には数人のガサガサを楽しむ家族連れを見かけます。

今回も数匹捕まえて、観察用のクリアケースに入れてみました。

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左の魚は色は地味だけど、グッピー(メス)です。少し派手なのはグッピー(オス)です。

調整池の「カダヤシ」と比べると、背びれが前方にあることが確認できました。

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要するに、前回は「カダヤシ」だと思っていた種は全て「グッピー(メス)」かもしれません。

そもそも、グッピーはオスが美しく、メスが地味なものが多いです。

となると、ハス池にはグッピーだけが生息している?

ちなみに、昨年はヨシノボリを捕まえている子供がいましたが、グッピーは見かけなかったような・・・。
 
 

なお、今回、底にいる魚も捕まえました。

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以前、別の池で採取したヨシノボリとは異なり、眼から鼻にかけて走る赤色の線がありました。

ヨシノボリの仲間だと思うけど、特定はできません。

  • ジュズカケハゼ・・・腹側に模様無し。各ヒレがほぼ透明に近い。
  • ビリンゴ・・・頭部に眼上感覚管の開孔あり。ジュズカケにはなし。感潮域に棲息。
  • ゴクラクハゼ・・・目の直後までウロコがある。下流域/汽水域に生息。
  • ウキゴリ類・・・腹側まで模様。各ヒレが茶色や黒。
  • ヨシノボリ類・・・腹側まで模様。各ヒレに模様/色あり。タラコ唇。

日本のハゼ科ヨシノボリ属は少なくとも17種に分けられますが、類似種が多いことなどの分類学的問題により種の総数は不明で、詳細な研究は現在進行中な状況です。

素人目で推測するなら「旧トウヨシノボリ類」だと思います。

ハゼ類・ヨシノボリ類は本当に奥深いので、どこかで整理したいと10年前から思っているのだが・・・。

 
 

【蛇足】

メダカは環境庁が発表したレッドリストにて絶滅危惧種に指定されてます。

  • 1999年2月 環境省が発表したレッドリストで絶滅危惧II類(VU)(環境省レッドリスト)(絶滅の危険が増大している種)
  • 2003年5月 環境省が発表したレッドデータブックに絶滅危惧種

タナゴやメダカは捕まえたら飼いたいね。

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