タイドプールでタコ捕り&磯遊び(千葉県・かなや編)

千葉市内に最も近く磯遊びができる場所に「金谷」があります。

と言っても富津市なので、市内から車で下道で1時間半かかります。

「かなや」は、食・湯・宿が揃っており、駐車場も充実しています。

休憩場「かなや」とは?

ここは食事ができて、日帰り温泉が楽しめて宿泊施設もある大型施設です。

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駐車場も広く、足湯もあって無料で入ることができます。

ここでは磯遊びが可能で、昼には多くの人が浜におりて魚介類を採取したり、ふざけあっています。

滑る場所もあるので水遊び用のアクアシューズは用意してください。

その他、バケツ、熱帯魚網、玉網などが役に立ちます。

「かなや」の磯遊び

駐車場からかなやの建物を見て左の方に磯へ降りれる階段があります。

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磯に降りると、小さな浜辺に対して全てが岩で覆われた大磯が現れます。

磯遊びというと浜がないので貝殻は拾ったり出来ないようなところが多いのですが、ここは少し浜があるので、貝殻も沢山拾う事ができます。

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投げ釣りをしてみましたが根がかりが激しく釣りができるレベルではありません。

また水深が浅いので、岩の上から根魚を楽しむのも難しいかと思います。

なお、満潮になると、ほぼ岩は隠れてしまい磯遊びはできません。

「かなや」の磯遊びで見つけることの可能な生き物

幼児向きの小さなタイドプール(潮溜り)には、カニ、ハゼの赤ちゃんなどと遊べます。

磯遊びをしている家族の中には、スクーバダイビングのウェットスーツを着て網で捕ってる家族もいました。

子供より親が夢中で、もはやタイドプールではなく本流でガサガサをしています。

が、磯の生物には詳しくないようで、なぜか捕った生き物の名前を教えて欲しいと依頼を多くうけました。

 

 

お母さんA「小さなタコが捕れました」
私「いや、これはイカですね。何のイカかは判断できませんが・・・」

子供B「お母さんシャコが捕れた~」
お母さんB「間違ってるかもしれないから、見てもらって」
私「ああ、これはシャコですね。」

子供C「この茶色の魚は刺すやつ?」
お母さんC「危ないから触っちゃダメよ!」
私「クジメですよ。アイナメの仲間。小さいけど煮付けが美味しいですよ。」
 

 

なお、この日は中潮(満潮 0:58、15:54、干潮 8:50、21:08)で、朝7:00~10:00まで磯遊びを行いました。

結果、20種類以上の生物と遊ぶことができました。

レア度で分類しておきますので、磯遊びの参考にしてください。

【どのタイドプール周辺でも見つかった】

  • ドロメ(ハゼの仲間)
  • アゴハゼ(ハゼの仲間)
  • イソガニ
  • イソクズガニ
  • イソスジエビ
  • ヨロイイソギンチャク
  • イボニシ
  • ヒザラガイ
  • ホンヤドカリ

ヨロイイソギンチャク

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【大きなタイドプールで見つかった】

  • ナベカ(ギンポの仲間)
  • アオウミウシ
  • ムラサキウニ
  • クモヒトデ
  • ハナシャコ
  • クロナマコ

【本流と繋がっている深いタイドプールで見つかった】

  • カタクチイワシ
  • アミメハギ(カワハギの仲間)
  • クジメ(アイナメの仲間)
  • マダコ
  • ミミイカ

【その他(目に入った)】

  • ミズクラゲ
  • フナムシ

6歳ぐらいまでは「熱帯魚用網」が良いかもしれません。「魚取り網」は水の抵抗で生き物が上手に捕れません。

お父さんには「魚取り網」2つの購入をオススメします。

網による挟み撃ちが可能なので、下記で我々が捕獲したような大物が狙えます。

なお、「海の生き物図鑑」を持っていくと子供との自由研究としても良いでしょう。

この本は水に濡れても大丈夫で「千葉県立中央博物館」が執筆しているので、千葉人にはオススメです。

エビ・カニ・ヤドカリ類(レア度★)

磯遊びをしていて必ず子供達が捕まえてくるのが甲殻類たちです。

  • 3歳・・・ヤドカリ類
  • 4歳・・・カニ類
  • 5歳・・・エビ類

子供は貝などあまり動かないものに飽きて、今度は魚を捕まえようとします。

ドロメ・アゴハゼなどのハゼにはとてもかなわない子供達も、ヤドカリ・カニ・エビならなんとかなるようで、すぐにバケツがこいつらだらけになります。

タイドプールで出会うヤドカリ・カニ・エビの種類は多くありません。

海藻でカモフラージュするタイプのカニであれば、イソクズガニです。

 

なお、イソスジエビやイソガニは唐揚げなどにして食べることができて、これがなかなか美味しいそうです。

が、エビヤドリムシの寄生したイソスジエビもいたり、汚水も流れていそうなので、あまり食用にしないのが賢明です。

ハゼ類(レア度★★)

小学生であれば、運動神経・経験に応じてハゼ類を捕る子が増えてきます。

大抵はアゴハゼかドロメです。

アゴハゼ

ただ区別は難しくアゴハゼもドロメも体の模様は似ているし、胸ビレの上部の軟骨が分かれていること、尾ビレに黒いスポットがあることもそっくりです。

アゴハゼ ドロメと比べると胸鰭に点列があり、尾鰭にも明瞭な点列がある
ドロメ アゴハゼと比べると胸ビレに模様がなく、尾ビレに白い縁どりがある
クモハゼ 2〜4本の黒っぽい帯が見える。アゴハゼと比較すると、クモハゼの方が頭が大きく見える
イソハゼ 潮だまりの転石の間などで見られる

なお、初めてタイドプールでアゴハゼ釣りに挑戦しました。

シンカー(オモリ)、浮き止めまで興味を持って食いついていたので餌は何でも良いですが、私は細目のイソメを使いました。

針は大事です。タナゴ針を使いました。ヤドカリも釣れます。

なお、5センチ程度の小魚ですが佃煮にして食べると美味しいようです。

【料理方法】

  • 10日ほど日に当たらない場所で海水の中で放置して糞を出させる
  • 鍋に水を入れ魚を放ち水から火にかけ煮てゆく途中砂糖を入れる
  • 数回に分けて砂糖と醤油をいれことこと加熱して佃煮にする

腹の足しにもならず手間がかかるので、やったことありません。

ヒトデ・巻貝・アメフラシ・ウニ類(レア度★★)

タイドプールを歩き回れば、誰にも先を越されてなければ出会えます。

クモヒトデとイボニシ(かレイシガイ)

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また、磯で良く見かける貝の中に「イボニシ」と「レイシガイ」があります。

殻の高さが3cm程度の小さな貝ですが、他の貝類を食べる肉食系です。

区別は殻の口を見ればわかります。

【料理方法】

食べてみると、ふたつともピリッとした辛さというか苦みを感じます。食べ慣れると味わい深い貝だと思います。

その他、ウミウシは毒を蓄積しているものも多いので、基本的には食用に適していません。戦時中は食べていたと聞いたことはあります。アメフラシは食べれるようですが不味いです。

ヒトデも食べられますが、キヒトデが主です。カドミウムや鉛などの重金属を多く含むことがあるので、付近に人の住んでいない外洋に面したところで穫れたものにしましょう。

ウニはもちろん美味です。

ハゼ類以外の魚類(レア度★★★)

お父さん達は、この辺りの魚類から採取に燃えてきます。

クジメ

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クジメの尾ビレはヒレを開くと扇のように丸くなっていますが、アイナメの尾ビレは真っ直ぐです。

小振りなものは、水洗いして肝とぶつ切りでみそ汁にするのが良いでしょう。

煮つけは、もっとも基本的な料理法ですが、アイナメより磯臭いです。

タコ・イカ類(レア度★★★★)

通常タイドプールでは採れません。

写真のイカは、ダンゴイカかミミイカです。おそらく丸い耳があるように見えるのでミミイカでしょう。

ミミイカ

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色素胞の分布密度がダンゴイカの方が薄い感じがします。

このため、明るかったらダンゴイカ、黒ずんでいたらミミイカと区別します。

イカは簡単に見つけることは無いですが、タコはカニを捕食するので運がいいと岩の陰に隠れていることがあります。

マダコ

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このサイズが見つかると、皆が集まってきました。

偶然捕獲できましが、タコを捕るには、長めの棒に赤い布や赤い何かを巻きつけます。

その棒で、岩の下をひらりひらりとさせていると、タコが絡み付いてきます。

絡んできてもすぐに逃げてしまうので、タコが岩場から姿をみせたら、すぐに大きめの網ですくいます。

大型生物類(レア度★★★★★)

通常タイドプールでは採れません。

魚も馬鹿ではないので、干潮になり身動きとれなくなる場所に身を潜めることはありません。

このクジメは、少し弱っていたので岩場の影に隠れており、運良く捕獲できました。

クジメ

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煮付けが美味しいのは前述済です。

「かなや」での食事

海鮮焼きバーベキュー・海鮮ネタのっけ丼が楽しめる食べ放題を始め、地魚や海鮮料理を堪能できるスポットです。

なめろうや、大穴子や金目、かじめなど沢山あって迷ってしまいます。

煮穴子丼(1350円)。いわゆる千葉・富津の名物「はかりめ丼」かな?

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温泉は大人750円。子供200円(チーパス使えます)。

なお、外に足湯もあって無料で入ることができます。

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駐車場(24時間)も230台と広く、日帰りや食事に立ち寄る方が多いので駐車場の回転も早いです。

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ちなみに地元で捕れたタコを売ってました・・・。

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3000円ですね・・・、岩場で見つけたあのタコ・・。

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