うねり取り手法の概要を調査する:株で儲ける必勝方法

株式トレードは、いかに負けを少なくして利益を得るかを競うゲームだと考えています。

チャートは予測するものではなく選ぶものです。

つまり、大切なのは知識ではなく技術です。

技術を習得するには、(正しい手順による)練習(本人の努力)あるのみです。

テニスで練習なくして試合に挑む人はいませんが、株の世界では多くの人は練習しません。

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株で継続的に勝つためには、市場がもつ不確実性をかぎりなく排除する必要があります。

そして、選んだ銘柄が当たろうが外れようが、つねに勝てる状況を作り出します。

それこそが、株で儲ける必勝方法です。

 

再現性のある手法で儲けている弱小ブロガー、会社の先輩などを調査することで、ある共通の手法を見つけることができました。
 

それは、

「うねり取り手法」

です。

 

しかも、面白い事に本人達は「うねり取り手法」という名前が付いてることを知りません。

個人的には「うねり取り手法」を極める事が、脱サラへの一歩だと確信しています。

うねり取りとは何か?

チャートを見ると、例えば世界経済や財務状況などの、いわゆる材料による急激な変動を除くと、どの銘柄もゆったりとした波を描いています。

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これを季節的変動(アノマリー)と言います。

「うねり取り」とは、材料等に惑わされる事なくアノマリーの波にうまく乗ることで利を得ようとするものです。

実は、プロが使う手法を大きく分けると3つしかありません。

  • うねり取り
  • ツナギ売買
  • サヤ取り

その中でも「うねり取り」はリスクが一番低く、初心者に向いている投資手法と言われており、明治、大正の時代から使われています。

うねり取りは、天井と底は誰にも分からない前提のもと、分割して建玉(=ポジション)を建て、相場の流れに沿って徐々に保有している買い建玉と売り建玉の割合を変化させていくことによって、利益を得ていきます。

つまり、手法の一つという枠組みではなく、相場における勝つための根底に流れる本質論です。

林輝太郎氏(うねり取り入門)の投資法

そもそも、うねり取りは、1960年代に立花義正氏、林輝太郎氏らによって提唱・確立された株式の売買手法です。

その手法の中では、「三月(みつき)またがり60日」と呼ばれる代表的な相場の周期である60日を基本に据えて、更に大きな6ヶ月・12ヶ月(一年)を対象とするものを「うねり取り」と呼びます。

なお、それより短いサイクル、数日~数週程度の波を対象にするものを「リズム取り」と呼びます。

東証一部の優良な銘柄で、株価の動きが好きか嫌いかで銘柄を決めるようです。

  • ①銘柄を一つに決めてそれのみを売買する
  • ②手書きでグラフを書く
  • ③30日、60日、90日と3の倍数の周期に注目
  • ④最初はナンピンとか考えない
  • ⑤空売り(信用売り)も併用する。でも信用買いは絶対ダメ
  • ⑥最安値と最高値こだわらず利益が出たら一度清算すして次のチャンスに備える
  • ⑦株の売買しない期間も必要

板垣浩氏(自立のためにプロが教える株式投資)の手法

林輝太郎氏・立花義正氏・板垣浩氏は、正統派ともいうべき相場師達です。

  • 建設銘柄を20銘柄ほど観察
  • それぞれの銘柄を数十分割で買う(極端な場合は1000株ずつ50000株もある)
  • 銘柄の入れ換えは年末で、ひとつの銘柄の売買は2~10年と長い
  • 玉の入れ方は細かいナンピン
  • うねりの底を細かく買い下がる
  • うねりの天井を売り上がる(細かくせず5~10分割)

半年ぐらいの上げ下げの安いところで細かく分割して購入し、上がると手仕舞いする(上げ相場)

下げ相場は何もしなくて見ているだけで、空売りは殆どやらないそうです。

立花義正氏(あなたも株のプロになれる)の手法

「上昇途中の株価急落をナンピンで買い下がる」という定石を経てうねり取という技術を磨き、終生パイオニア株一筋で生計を立てた人です。

  • 毎日のパイオニア株の終値(取引が終わった時点の株価)を場帳(取引の約定値段、数量、売り方および買い方を記入するノート)に記入する
  • 方眼紙に手書きで株価チャート描く
  • 毎日の新聞の株式欄を綴じ込む
  • 取引があったときは玉帳( 現在のポジション、売買の経緯、取引口座の現金残高などを記入するノート)の更新を行う

板垣浩氏と比べると、区切りをつけるのが早いようです。

上岡正明氏(うねりチャート底値買い投資術)の手法

上昇しては、また元値に戻ってくるので、何度も同じ銘柄で儲けます。

【銘柄選び】

  1. うねりのきれいな150銘柄ほどを選ぶ
  2. きれいなボックスを描きやすいのは鉄鋼株

【買いルール】

  1. 底値に近付くまでじっくり待ってから買う

マツヤンさんの手法(6年5か月で1億円を達成)

ファンドと違い期限の縛りがないので、【時間を味方】につけてリスクをできる限り排除した投資法を構築しています。

要するに、仕掛けたらあとはひたすら時間を味方につけて待つだけです。

ツナギ売りによる建玉操作をしながらの取引は行っていません。

【銘柄選び】

  1. 月足で過去の価格を参考にする
  2. 底値圏でボックスを形成(週足で明確な波を確認できる)している銘柄を探していく
  3. サポートラインとレジスタンスラインが引けないような秩序のない波形はスルーする
  4. 四季報で業績がクロテン(赤字から黒字に変わりそうな企業)かも確認する

※レジスタンスライン・・・上値抵抗線とも言われ、「上値=高値」「抵抗線=上昇するのを押さえる線」

※サポートライン・・・下値支持線とも言われ、「下値=安値」「支持線=下がるのを支える線」

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【買いルール】

サポートライン付近で仕掛ける
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【売りルール】

レジスタンスライン付近で早めに利益確定する

相場師朗氏(株は技術だ!)の手法

【銘柄選び】

  1. 日経225とJPX400採用銘柄の中から選択(GPIF、外国人投資家が買ってるのでダイナミックに動く約400銘柄)
  2. 1日の出来高が100万株以上を選ぶ(板が厚いく綺麗なうねりを形成する)
  3. 3ヶ月、6ヶ月周期がはっきりしている銘柄を選択
  4. 下げ相場で際限なくジリジリ下げ続ける銘柄は除外(乗せのタイミングが分からないため)
  5. 上げ相場で6ヶ月以上上げ続ける銘柄は除外(乗せのタイミングが分からないため)
  6. 昔からプロのトレーダー相場師は、動きの少ない銘柄を選ぶ。値動きが激しいと心が乱れてしまう
  7. 300~400円の銘柄で、月に10円位しか動かない銘柄を大量に購入して取引する
  8. JPX400は、ROEが高い銘柄を集めているので、外人投資家も注目している。ROEが高い方が業績が良いので、JPX400の銘柄を選ぶ。
  9. 貸借比率は全く気にしない。
  10. やりにくい動きになれば、その銘柄は一旦止める
  11. 日経平均連動ETF、日経平均先物は、うねるのでうねり取りには向いているが、レバレッジをかけすぎると、冷静な売買が出来なくなってしまう
  12. 日経平均先物だけに絞らないで、沢山の銘柄を見て、自分の気に入ったうねりを作る銘柄を選ぶ
  13. 米国株や為替は、あまり見ない

周期的なうねりを形成していることを、5日、20日、60日、100日、300日移動平均線や株価の節目から探します。

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【買いルール】

  1. 移動平均線を、またいだ陰線の場合は、売りを入れない。そして、その翌日が陽線ならば買いを入れる。
  2. 移動平均線をまたいだ陰線で、次の日も陰線の場合は、売りを入れる。
  3. 移動平均線を初めて割った場合には、戻す可能性が高いので、売りは入れない。

【売りルール】

記載なし

山中一人氏(人は株のみで食べていけるか?)の往来株投資法

高値と安値がいつも同じ範囲で往復している株が底値に来たら買って天井値に来たら売ります。

【銘柄選定】

  • 1) 東証一部上場の中でも出来れば225銘柄もしくはそれに準じたもの
  • 2) 業種は繊維、化学、造船の中から選び、社歴が古い名門企業
  • 3) 株価は1000円以下が絶対条件で出来れば20年~30年来の定期的な底値が80円~150円位の銘柄を推奨
  • 4) 20年以上の月足チャートで見て、高値と安値がいつも同じ位の値段で往復している銘柄を選択
  • 5) 債務超過や倒産の危険性が疑われる物は禁止

【買タイミング】

  • 1) 上記で選定した株が定期的な底値に下がって来た時に日々株価をチェックして、一旦底打ちをして上げ始めた時に買う

【売タイミング】

  • 1) 買った株が定期的な高値に到達したら売却
  • 2) 高値に到達する前に失速した場合、天井を打った事を確認してから売却 

リスクを軽減する為に、一旦底打ちしたのを確認してから買います。

ダマシの場合には塩漬けの方が結果として報われる場合が多いです。

まとめ

一般投資家の売買が上達しないのは、技術水準が向上しないからです。要するに「当てもの売買」から脱皮できないからです。

うねり取りにおいてはうねり幅の4分の1取れたら大成功であり、これが相場の現実とのことです。

どの人の方法も次のように基礎は同じです。

  • 3月(みつき)またがり60日
  • 移動平均線
  • 固定銘柄で取引
  • うねり取り・分割売買

多くの人は毎日、チャートをみて練習しているようで、明日にでもすぐに始めれる手法ではありません。

次回以降、それぞれの方々の手法を細かく説明していきます。

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