日本では1941年に野村證券がはじめて投資信託業務の認可を受けた。
それ以来、投資信託は長い時間をかけて少しずつ進歩してきたが……
- 自社の系列である投資信託会社(投信を設定して運用する会社)を設立
- 自分たちが手数料をかせぐための投資信託(ファンド)をどんどん設定
- 証券会社が売るに売れなくなった株式を、系列の投資信託会社が運用しているファンドに入れ込み販売
という状態だった。
このため、今から2015年頃までは、投資信託のことを、業界関係者は
ゴミ箱
と呼んでいた。
そんなこんなで「投資信託だけで良い」と気づくのが随分遅くなってしまった。
投資話題になると周囲の人は何故か語らなくなるからね、今聞くと皆インデックス投資をやってたわ、言えよww
インデックス投資は、若い人は全世界株でOK。
理由としては
- 世界経済はトータルで成長
- 世界分散することでリスク低減
- 米国一強が今後続くか分からない
- 全世界株は全米にも投資してる
勝つより「負けることを回避」というところを手間なくできるのが「全世界株」。
だから僕は確定拠出年金、NISAは「世界株」中心に運用している。
でも、特定口座では「S&P500」や「NASDAQ100」を多く保有している。
僕の定年までの投資期間は長くないので、もっと利益の高い商品は常に探してる。
NASDAQ100を超えるリバなし投資信託はどれ?
最近はNASDAQ100のリバレッジ(レバナス)が「つみたてNISA」非対応ということもあり、それ以外の商品を模索しているX(旧Twitter)やブログを見かける。
その人たちが注目しているのが
FANG+
アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグル(親会社アルファベット)の頭文字をつないだ「FANG」に、6社を加えた計10社。
2021年までの残りの6社の顔ぶれは次のとおり。
- アップル(電子機器)
- エヌビディア(半導体メーカー)
- テスラ(電気自動車(EV)メーカー)
- ツイッター(ソーシャルメディア)
- アリババ(ECサイト)
- バイドゥ(検索エンジン)
2022年からはツイッターの代わりにマイクロソフトが含まれていた。
- アップル(電子機器)
- エヌビディア(半導体メーカー)
- テスラ(電気自動車(EV)メーカー)
- マイクロソフト(ソフトウエア)
- アリババ(ECサイト)
- バイドゥ(検索エンジン)
そして、2023年は「アリババ」「バイドゥ」は「アドバンスト・マイクロ・デバイス」「スノーフレイク」に置き換わった。
先月9月には「アドバンスト・マイクロ・デバイス」が「ブロードコム」に置き換わり、今の採用銘柄は次の通り。
- アップル(電子機器)
- エヌビディア(半導体メーカー)
- テスラ(電気自動車(EV)メーカー)
- マイクロソフト(ソフトウエア)
- ブロードコム(AVGO)(半導体メーカー)
- スノーフレイク(データウエアハウス開発・提供)
この「FANG+」を扱ったインデックス商品は「iFreeNEXT FANG+インデックス」がある。
ただし信託報酬0.7755%と高い。
因みに過去10年間の平均年利=30.41%、リスク(標準偏差)=27.04%。
5年だけ見てみると、レバナス(NASDAQ100 リバレッジ)よりFANG+のリターンが高い。
死ぬまでレバナス……とかTweetしてた奴らはFANG+に乗り換えてたわww
投資先はどうやって決めているのか?
昨年まではICEが相談して決めていたが、2022年の12月より算出方法が明確になった。
まず
FAANMG
Facebook(META)、Amazon、Apple、Netflix、Microsoft、Google
の6社は変わらない。
残りの4社は、米国証券取引所(NYSE、NASDAQ、NYSE American)に上場している全ての株式の中から
- 時価総額(50億ドル以上)
- 流動性(6ヶ月間の平均売買高が5000万ドル以上)
- 上場後60日経過
でスクリーニングし、次の4指標をランキング化し上位4銘柄を採用する。
- 時価総額(35%)
- 1日平均売買高(35%)
- 直近12ヶ月株価売上高倍率(15%)
- 直近12ヶ月売上高成長率(15%)
FANG+が投資先として魅力的な点
ブログを書いていた9月末、SBI証券の公式チャンネルに「資産運用フェア2023」での風丸氏と節約マスク氏の動画が公開させていた。
説明を抜粋する。
40代、50代は運用期間が短いので市場平均をアウトパフォームをするというのは非常に意義がある。
それには
- レバリッジをかける
- 選択と集中する
必要がある。選択と集中という観点ではFANG+は優位性の高い投資信託。
オールカントリーだとリターンがショボい、人生はそんなに人生は変わらない。
今までもビッグテック7社がアメリカ経済(S&P500)を牽引してきた。
アマゾンはAWS、マイクロフトはAzureというクラウドを持っている。
また、マイクロフトはChatGPT、グーグルはGemini、テスラも自動運転のDojo、メタもLAMA2というAIを出している。
ようするに、(動画17:00より)
歴史上類を見ない巨大覇権企業の誕生を凡人は受け入れられないだけ
凡人の予測に反して今後も彼らは果てしなく大きくなっていく。
そこに集中的に乗っかった勇者だけが富裕層になれる。
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今までの富裕層もそうやって金持ちになった。
【節約マスク氏の質問】FANG+が微妙な点
長期積立をしていくのであれば、今後も、構成銘柄に入れてほしい企業が除外されて、
「これはちょっと・・・」
という企業が入ってくる可能性も大いにありえる。
たとえ、そう思っても買いたくない企業が1社含まれると全体構成比率の10%を占めることになる。
2社含まれたら20%も強制的に持たされてしまう可能性がある。
S&P500は分散投資目的だから好みでない企業が入っていても受け入れられる。
選択と集中で好みでない企業を10%を持つのは本末転倒ではないの?
【風丸氏の答え】FANG+が微妙な点
これに絶えれない人はFANG+は辞めたほうがよい。
ただし個人株でこれらの銘柄を集めるには非常に大変。
- 個別株は金額での買付ができない
- 一株あたりの値段も高い
- リバランスも面倒
- 再投資も自分でやらないといけない
前述より、ようするに積立には不向き。
おわりに
現時点の結果をみると魅力的だけど、これは過去の話。未来は分からない。
なおFANG+以外に似た指標はいくつかある。
呼称 | 呼称に該当する企業 |
---|---|
FANG+(ファング プラス) | フェイスブック(FB)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、ネットフリックス(NFLX)、グーグル(アルファベット)(GOOGL)+6銘柄の合計10銘柄 |
FANG MANT(ファング マント) | フェイスブック (FB) 、アマゾン・ドット・コム (AMZN) 、ネットフリックス (NFLX) 、グーグル(アルファベット) (GOOGL) 、マイクロソフト(MSFT)、アップル (AAPL) 、エヌビディア (NVDA) 、テスラ (TSLA) の8銘柄 |
GAFAM(ガーファム) | グーグル(アルファベット) (GOOGL) 、アップル (AAPL) 、フェイスブック (FB) 、アマゾン・ドット・コム (AMZN) 、マイクロソフト (MSFT) の5銘柄 |
もっと真面目に調べようと躍起になっていたが、次のような記事を見つけた。
多くの個人投資家は、利回りを1%上げる努力をするよりも、毎月の投資に回すお金を増やすことにその労力や時間を使ったほうが確実かつ効率的。
完全否定キタ……