「すき家」のたまかけ朝食は、幾度となく値上げを繰り返してきた。
年代 | 値段 | その他 |
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2007年頃 | 190円 | たまごかけごはん朝食。店舗限定(副菜:お新香) |
2012年5月15日 | 200円 | 全国販売開始。ご飯大盛り無料(副菜:しらすおろし) |
2012年8月 | 200円 | たまかけ朝食と名称変更 |
2015年4月 | 220円 | (副菜:ひじき) |
2016年11月 | 250円 | (副菜:マヨポテ) |
2021年12月23日 | 280円 | (副菜:ひじき) |
2023年2月22日 | 290円 | (副菜:ひじき) |
昨年の280円の時は辛うじて「ごはんミニ」にして食べていたけど、小遣い制の僕にはそもそも朝食をわざわざ外食する必要が無いので、食べれなくなってしまった……。
仕方ないので他店に行くか……他店のタマゴ朝食の値段を調べてみた。
- なか卯「こだわり卵朝食(250円)」
- 松のや「玉子かけごはん定食(250円)」
- すき家「たまかけ朝食(290円)」
- 松屋「Wで選べる玉子かけごはん(290円)」
- びっくりドンキー「卵かけご飯(330円)」
- 吉野家「納豆定食(399円)」
「松のや」は未だ頑張っている……けど近くに店舗がない。そして吉野家は悪そびれる気もなくコスパが悪い。
もうね、だったらレトルトの味噌汁、スーパーマーケットでポテトサラダを買ってくれば良いじゃない?
たまご:25円
味噌汁:25円
ポテトサラダ:90円
海苔:10円
ご飯:50円
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合計:200円
ポテトサラダをスーパマーケットで買うと高い……。
全体的に高く見積もると200円前後。各チェーン店は頑張っていたんだけどね……。
なお、たまごが好きで毎日「タマゴご飯」を食べているが、数は1日1個と決めている。食べ過ぎも体に良くない。
タマゴを食べはじめたのはいつか?値段は?
そもそもは仏教の影響下で、たまごを食べること=殺生、とされていた。
平安時代(794〜1185年)の説話書「日本国現報善悪霊異記(日本霊異記)」には、「鳥のたまごを食べると悪いことが起きる」といった記述も残っている(中巻第10縁)。
卵が食材として文献に登場するのは古いところでは江戸時代初期の寛永3年(1626年)。
後水尾天皇の二条城行幸の際に供された献立記録「後水尾院様 行幸 二条城御献立」に天皇の饗応に用意されたカステラの材料として「玉子」が登場する。
※ 九月六日の七五三御本(最高級のもてなし)と九月九日の朝の献立の中……らしいが見つからず。
江戸時代中期になると、卵は庶民へと普及し、様々な玉子料理が生まれ、文献にも登場する。
ただし当時の値段は1個20文(今の価値で400円)
※ 一文=20円、銀一匁=2000円、金一両=12万80000円 換算
幕末の「守貞漫稿」(1853)には、湯出鶏卵売りについて次のように記載がある。
鶏卵の水煮を売る。価大約二十文、詞にたまごたまごという。必ず二声のみ。一声も三声もいわず
タマゴ一つで400円だから、定食食べると600円とか800円とかレストラン並の食事になってしまう……。
大正13年頃(1924年)には卵一つが7銭(500円)
カレーライスが同じ7銭のため、一個500円~600円程度で江戸時代と値段の変化は無かった。
なぜならニワトリの原種は年に10~20個ほどしか卵を産まない。
なので、滋養ある食べ物として暫くは貴重品扱い。
その後、品種改良は行われて値段低下が急激に加速した。
それにより「タマゴ」が一般家庭で広く食べられ始めたのは高度成長時代の昭和30年以降のこと。
卸売市場価格で一個約14円(今の価値で200円)
これは現在の値段とほぼ同じ。
物価上昇のあおりを受けながら品種改良を重ねて値段をキープしているタマゴは物価の優等生。
卵かけご飯を食べ始めたのはいつか?
「TKG]こと「卵かけご飯」が食べられるようになったのは、明治時代以降、もっといえば戦後に広まった食べ方。
とはいえ、
江戸時代の中期頃、文化2年(1805年)に浅野高造が著した「素人包丁」に、卵かけご飯に似た料理が載っている。
その料理は「玉子飯」と名付けられており、炊いた飯に溶いた卵をかけて、蓋をして蒸すというものである。
また、江戸時代後期の天保9年(1838年)には鍋島藩(佐賀県)の「御次日記」に、客人への料理として「御丼 生玉子」の記述がある。
※ p.171 「小城鍋島藩「御次日記」の天保九年(一八三八)客人に出された献立に「御丼 生玉子」とある」と参照。
おわりに
生タマゴが食べれるようになったのは近年。
そして、食中毒の原因の一つであるサルモネラ菌による卵の汚染があるため、そもそも生卵を食べるという習慣は、世界でも珍しい食文化。
日本マンセー!!