乃木坂46の山崎怜奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」より。
【質問】
あなたは、おとぎ話の主人公です。旅の途中で、村を苦しめる鬼を倒してあげました。村はそれほど裕福ではありませんでしたが、村人たちからはお礼にと、お米の入った大きな壺を渡されました。さて、お米はどのくらい入っていましたか?
1.壺の半分ほど
2.壺の7~8割くらい
3.壺いっぱい
4.そもそもお礼を断った
この心理テストでは、あなたが「お金持ちになれるか」どうかがわかります。米の入った壺は、ズバリ「財産」の象徴。
- 1.壺の半分ほど……お金持ち度20%
- 2.壺の7~8割くらい……お金持ち度45%
- 3.壺いっぱい……お金持ち度90%
- 4.そもそもお礼を断った……お金持ち度5%
監修:池袋占い館セレーネ所属・草彅健太
(C)板垣恵介/グラップラー刃牙
僕なんて「お金持ち度90%」だけど、20%割引のお惣菜が30%割引になるまで、ずっとスーパーマーケット内で待ってるわ。
こういう心理テストを知れば知るほど、こじつけ学問だな……と思う。
今回テーマにするのはこれ。
吊り橋効果
この実験はものすごく有名だし、デートの場所としてジェットコースターやホラー映画が人気がある理由をうまく説明するので、恋愛の心理学では頻繁に紹介されまくっている。
ただ文系の研究は統計に基づいてなかったり、前提が曖昧で結論前提なものを時々見かける。
皆が注目していない新解釈を発表できたら成功
みたいな風潮があるよね。
……大学時代からずっと感じていた。
吊り橋理論(Suspension Bridge Effect)って何?
有名な理論だけど、この研究内容を知っている人はどれだけいるだろう?
1974年にカナダの心理学者、ドナルド G ダットン(Donald.G.Dutton)とアスール P アロン(Arthur.P.Aron)によって発表された。
「SOME EVIDENCE FOR HEIGHTENED SEXUAL ATTRACTION UNDER CONDITION OF HIGH ANXIETY(高不安環境下における性的魅力の高揚に関するいくつかの証拠)」
論文を読んで理解した具体的な内容は次のとおり。
【実験対象】
- 18歳から35歳までの独身男性159名
【場所】
- バンクーバーにある高さ70メートル長さ140 mの吊り橋(木製の吊り橋)
- 揺れのない普通の橋
【実験方法】
- 独身男性をランダムに2組に分ける
- 橋の中央部分で魅力的な若い女性に「心理学のクラスで、景色が創造的表現に及ぼす影響の実験をしている」と話しかけられる
- 男性に、いくつかの短い質問に答えてもらった後、写真に基づいたドラマチックなストーリーを書いてもらう
- 最後に女性が「時間がある時に実験について詳しく説明しますので電話してください」と紙の端を破り、インタビュアーの名前と電話番号を書いて被験者に渡す
- この実験は、女性インタビュアーと、男性インタビュアーの両方で行われた
【結果】
- 被験者159名中、90名がインタビューに答えた
- 電話番号を受け取った割合は、安全な橋もつり橋もほぼ同程度で、女性インタビュアーの場合は約75%、男性インタビュアーの場合は約30%
- 電話をかけてきた割合は、女性インタビュアーの場合のみ、有意な差が見られた
- 揺れのない橋を渡った男性から女性への電話は16人中2人から電話がかかってきた(13%)
- 揺れる吊り橋を渡った男性から女性への電話は18人中9人から電話がかかってきた(50%)
【詳細内訳】
女性インタビュアーの場合
橋の種類 | アンケート返答者数 | 電話番号を受け取った数 | 電話をした数 |
---|---|---|---|
安全な橋 | 22/33人 | 16/22人 | 2/16人 |
吊り橋 | 23/33人 | 18/23人 | 9/18人 |
男性インタビュアーの場合
橋の種類 | アンケート返答者数 | 電話番号を受け取った数 | 電話をした数 |
---|---|---|---|
安全な橋 | 22/42人 | 6/22人 | 1/6人 |
吊り橋 | 23/51人 | 7/23人 | 2/7人 |
【考察内容】
- 男性が揺れる吊り橋を渡ることで生じた緊張感(ドキドキ)が、その女性への恋愛感情と誤認され、女性に電話がかかってきやすくなった
個人的な見解
「女性」と「男性」を別々に実験して考察した事はあまり知られてない。
この結果は別の見方もできる。
女の子を40人程度ナンパすると一人ぐらいは連絡をくれる
さらに
渋谷の通路でナンパもクラブでナンパも成功率は変わらない
場所はどこでも良いって事だ。
そういえばコロナウイルスを感染させられた(疑いのある)マッチョ男が
渋谷で50人ぐらいに声をかけたら、1人は確実に落とせるよ!
と、糞な発言をしていたが体を張って理論が正しいことを証明してくれている。
一方で男性は女性インタビュアーに電話する人が多いという結果が出ている。
そもそも電話番号を受け取る時点で女性より比率が圧倒的に多いよね。
だって、女性から
私に電話してね♥
と言ってきてるんだよ。
男なら迷わず電話をするでしょ。
※ただし美人にかぎる
吊り橋を渡った時のような状況では、脳内にドーパミンやアドレナリンが放出され、交感神経が刺激されて興奮状態となる。
ようするに「腹側被蓋野」は、恋に落ちると脳内物質(ドーパミン)を大量に放出する。
心臓は脈拍が上がりドキドキするが、恋愛のときもこれと同じことが脳内で起きる。
だから、吊り橋を渡るとそのドキドキを脳が勘違いする。
……と、学んだ気がする。
でも、この話ってさ……
吊り橋効果が「男にだけ有効」な時点で嘘じゃね?
ドーパミンやアドレナリンの放出が男女の脳によって違うって話になるわww
もう、全く信じられない。
どこが嘘っぱちなのか?
研究者の中にも
「この実験手法では結果を一般化できないのではないか」
との批判が出て真偽が疑われている。
たとえば、
被験者になった独身男性がランダムサンプリングされていない(吊り橋のある国立公園にいた独身男性に声をかけた)
電話することと「ときめき(恋愛感情)」は別だ
などが指摘されている。
ただ、心理学研究の再現性は低いというのは有名らしい。
なので再現性が低いから全くの嘘とは言えないとか……。
本当かよ……じゃあ、どうやって正しさを証明するのさ。都合が良すぎ
この部分を掘り下げる予定だったが、海外のWikipediaに全く同じ話が記載されていた。
アメリカのメリーランド大学(University of Maryland)のグレゴリー・ホワイト(Dr. Gregory L. White)(1981)によって、次のような実験が行われた。
- ①被験者を走らせて心拍数を上げ、ドキドキ状態を作る
- ②ある女性の自己紹介ビデオテープを被験者に見せたあと、その女性の魅力度に関する質問をする
- ③回答から、被験者から見た女性に対する魅力度を測定する
比較対象として、心拍数を上げていない状態でビデオテープも見せる。
なお、ビデオテープに映る女性は2種類用意される。
- 1人は美しい女性
- 1人はあまり美しくない女性
結果、ドキドキ状態の時は
- 「美しい女性」に対する魅力度は上がった
- 「あまり美しくない女性」に対しては魅力度が低下した
ようするに、吊り橋の緊張感を恋愛感情と誤認するには、
※ただし美人にかぎる
だってさ。
意味ねーーー。
まとめ
繰り返すけど、心理学の研究においては再現性がないからといって実験結果が否定されたわけではない……らしいよ。
だったら適当な理論を言い放題じゃん!
と素人的には思っちゃうけどさ。
結局さ……
美人は何をしても許される
って事しか語ってないよ、この論文。