少し前に「金融所得課税が30%」という話が X で持ちきりだった。
働いたら税金
食べたら税金
家買ったら税金
車持ったら税金
税金払ったお金を運用したら税金
持ち家を持たない。
週末は無料施設で過ごす。
買い物はせずウィンドウショッピング。
日々の生活の全てに対して節約に節約を重ねて貯めた「お金」を投資に回しているのに酷すぎる。
だけど
政府「国民の皆さん、新NISAの制度で十分でしょ。特別口座で運用する人は金銭に余裕があるので金融所得課税は30%にしますよ」
……ということは十分考えられるので覚悟するしかないのか。
一方で海外に目をやると金融所得が課税されない国もある。
海外に1年以上居住している、もしくは、1年以上居住する予定の人は「非居住者」となり、資産を売却すると現地の課税ルールに従うことになる。
つまり金持ちは海外で資産を切り崩し税金支払を免れる……ということも可能となる。
ただし
原則として海外赴任や海外移住が決まった場合には口座を維持することができない
ほとんどの証券会社では口座の閉鎖が求められる。
が、
投資信託も休眠口座になるがガチホ可能な証券会社もある
結論からいえば「楽天」「みずほ」「野村」「SMBC」証券は海外赴任時も売却せずに保有継続ができる(まだ存在すると思うが未確認)。
そして2024年の神対応により投資信託の取扱数観点では楽天証券一択
昨年、NISAだけでなく特別口座や一般口座で購入している投資商品も維持可能となった。
「SBI」証券の人は「楽天」証券に移管出庫した方が良いだろう。
非居住者のNISA口座の保有は可能か?
NISA口座は多くの証券会社で継続保有が可能(新規購入は不可)。
※「5年後の年末までNISA口座内の株式や投資信託」を非課税で継続保有が可能
非課税制度の観点で新規購入が出来ないのは分かるとしても一部銘柄が保有不可の場合があり意味が分からない。
特別口座・一般口座の保有は可能か?
冒頭で述べたとおり「楽天」「みずほ」「野村」「SMBC」証券は可能らしいので幾つか確認内容を紹介する。
SBI証券(日本株◯、投資信託・外国株✕)
外国株式、投資信託については、NISA口座での預りのみ継続可能。

「出国時に特定口座で保有している商品を一般口座に振替のうえ特定口座を廃止する」となっているが
外国株式、投資信託は継続保有できない
投資信託の代わりに上場投信(ETF)を保有する……という手段はあるのかな?
まぁ一度売却して購入するぐらいなら他の証券口座で運用した方が良いけどね。
信託報酬 | ||
---|---|---|
オルカン | MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信 (2559) | 0.0858% |
オルカン | NEXT FUNDS 外国株式・MSCI‐KOKUSAI指数連動型上場投信 (2513) | 0.187% |
オルカン | MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 (1550) | 0.165% |
S&P500 | i シェアーズ S&P500 米国株 ETF(1655) | 0.077% |
S&P500 | MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信 (2558) | 0.077% |
S&P500 | 上場インデックスファンド 米国株式(S&P500) (1547) | 0.165% |
S&P500 | NEXT FUNDS S&P 500 指数 連動型上場投信 (2633) | 0.066% |
S&P500 | iFreeETF S&P500(為替ヘッジなし) (2247) | 0.077% |
S&P500 | SPDR S&P500 ETF (1557) | 0.1034% |
S&P500レバ | iFreeETF S&P500レバレッジ (2237) | 0.803% |
NASDAQ100 | MAXIS ナスダック100上場投信 (2631) | 0.22% |
NASDAQ100 | NEXT FUNDS NASDAQ-100 連動型上場投信 (1545) | 0.22% |
NASDAQ100 | iFreeETF NASDAQ100(為替ヘッジなし) (2840) | 0.11% |
レバナス | iFreeETF NASDAQ100レバレッジ (2869) | 0.825% |
トップ20 | GX US テック・トップ20 (2244) | 0.4125% |
FANG+ | iFreeETF FANG+ (316A) | 0.605% |
インドNifty | NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty 50連動型上場投信(1678) | 1.045% |
「日本の非居住者となった場合、投資信託よりETFが保有形態として有利」と書いたサイトもあるけど要確認。

SMBC日興証券(日本株、外国株、投資信託◯)
日本国内の居住者ではなくなる場合、取引店へ連絡のうえ、原則として口座の解約が必要。
だけど
「おるすばん口座(1口座につき3000円/年)」を作る事で海外居住者も投資信託を保有できる
なお手続きとして「海外での住所が記載された公式文書」が必要となる。
具体的な手続きや奮闘内容は次のブログが詳しい。


野村証券ネット&コール(日本株、外国株、投資信託◯)
「非居住者は野村證券で投資信託の保有が可能」というのは有名な話。
なので、移管手続きの質問をしてみると次の返答をもらった。
誠に恐れ入りますが、野村ネット&コールでは、以前からお取引があり当社でお買付けされた商品を保有いただいているお客様に対して、非居住者となられる場合において、口座管理サービスを提供しております。
※渡航手続きは手続きが煩雑となる為、お勤め先からの振替等がない場合は原則口座の閉鎖をお願いしております。その為、非居住者となられる方からの渡航手続きを前提とした移管手続きはお受けしておりません。
© ちびまる子ちゃん/さくらももこ/集英社
いやいや……んな馬鹿な。
ということで電話をして確認すると窓口が違うとのこと。
電話番号 0570-055-000(ナビダイヤル)
【ご利用できない場合や海外からのご連絡の場合】042-303-850
受付時間:平日の8:40-17:10
確認したところ
特別口座から一般口座に変更することで無料で口座の保有は可能
その他聞いた内容は次のとおり。
- 売却時の税制は現地に従い、各自で確定申告が必要
- 信用取引はできない
- 出国先の住所が「未定」の場合は後から返答が可能(住居決まり次第書類送付が必要)
- 手続き期間は数日後に書類送付して約一週間程度かかる
楽天証券(日本株、外国株、投資信託◯)
証券会社サイトにログインが必要だけど、「特定口座継続に関する事項」の欄に次のような記載がある。
- 1.出国前に特定口座継続適用届出書を提出し、かつ帰国後に所定の手続きをされた場合に限り、出国時に特定口座から一般口座へ移した商品は、帰国後に特定口座に戻すことが可能です。
- 2.出国期間が5年を超える場合は特定口座に戻せない場合があります。
- 3.出国中に保有銘柄の一部を売却すると、当該銘柄は帰国後に特定口座へ戻すことはできません。
- 4.出国中に株式分割などのコーポレートアクション等があった外国株式につきましては、帰国後に特定口座へ戻せない場合があります。
- 5.出国時に一般口座へ払い出した外貨建てMMFは帰国後に特定口座へ戻すことはできません。

そして継続保有商品の一覧は次のとおり。
なお出国予定日が3か月以上先の場合は、出国予定の3か月以内になってから手続きできないので注意を。
その他、分からない事は次の受付電話番号に連絡。
固定電話(通話料無料)
0120-732-578
携帯・PHS・050で始まるIP電話(通話料有料)
03-6701-5981
受付時間:【平日】8:30~17:00 (土日祝・年末年始を除く)
常任代理人の選定も親族でOK
以前は常任代理人は「士」のつく資格保有者である必要がある。
具体的には、弁護士、公認会計士、行政書士、税理士、司法書士といった資格。
年間10銘柄までの保有で、99,000円/年かかり、さらに保有銘柄が増えると1銘柄毎に9,900円かかるとのこと。
今は親族でも大丈夫。
- ご親族(2親等以内の血族または姻族)
- 金融商品取引等に精通した日本国内の専門家(弁護士、司法書士、税理士、行政書士など)
【番外】住民票を抜かない
YouTubeを見ると過激な動画も上がっている。
海外赴任するから正直に解約するバカはいない
これは未調査だけど「住民票を日本に残す」という選択肢なのかな……。
メリットは2つ。
- 国民健康保険が使える
- 資産(株や投資信託)を、そのまま運用することができる
デメリットは3つ。
- 税金(住民税)がかかる
- 健康保険の支払いが継続
- 国民年金の支払い義務が継続
そういえば、過去に赴任経験あるから国民年金の保険料を払ってない期間があるね(定額で月1万6,610円)。
20歳から59歳までの40年間保険料を納めると、65歳から一生 年間78万900円(ひと月あたり6万5,075円)。
オトクな制度だから話は違うけど、未納期間は確認して支払いしたい。
おわりに
保有している投資信託は次のように多岐にわたり、商品の取り扱い証券が異なる。
ファンド名 | SBI | 楽天 | 野村 | SMBC |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
野村-はじめてのNISA・全世界株式インデックス | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ |
iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | ◯ | ◯ | ✕ | ◯ |
ニッセイNASDAQ100インデックスファンド | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
iFreeNEXT FANG+インデックス | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
Tracers S&P500ゴールドプラス | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
iFreeレバレッジ FANG+ | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) | ◯ | ◯ | ◯ | ✕ |
楽天・プラス・NASDAQ-100インデックス・ファンド | ✕ | ◯ | ✕ | ◯ |
HSBCインド・インフラ株式オープン | ◯ | ◯ | ✕ | ✕ |
全てを満たす証券会社が、そもそも「楽天証券」しかない。
であれば、将来を考えると楽天証券への移管一択になりそうだ。


なお、信用取引で購入した商品は非住居者は保有できる証券会社は調べた限り無かった。
その点では減価は発生するがリバレッジ投資信託などが便利そうだ。