ウォーレン・バフェットは言った。
資産10兆円90歳の私より資産0円20歳の若者の方が価値がある
それだけ若さは重要。その老化に対しては
「老化は病気であり、治療できる」
老化研究の第一人者デビッド・A・シンクレア教授は言う。
不老長寿を研究するスタートアップに特化して投資する「Longevity Fund(長寿ファンド)」も存在する。
最近では、Open AIのCEOであるサム・アルトマンが、
ヒトの寿命をあと10年伸ばす
をミッションとするRetro Biosciencesに1億8000万ドルの出資をしたことも話題となった。
ただし日本人の老化研究の第一人者である今井眞一郎卓越教授は次のように語る。
- 人間の寿命は生物学的には120歳ぐらいが限界
- 長寿の記録は昔から今まで変わっていない
- 最大寿命は生活習慣によらない別のもので決まっている
- 老化細胞の除去技術が実用化されても、その限界は超えられない
人間の寿命は120歳が限界
いやだっ……!俺は死なんぞーっ!
© 椎名高志 / GS美神 極楽大作戦!!
なんとかしてくれ現代科学!!
1999年11月にスタートした「Amrit不老不死ラボ」。
世界中の論文から国内の全国紙まで最先端医学の現状を紹介している。
僕も「死ぬまでに達成したいこと」の一つに
死なない
があるので実現方法を模索中。
過去の関連ブログ記事はこちら。
- 不老不死に向けた研究はどこまで進んでいるか?(2023年版)
- 不老不死に向けた研究はどこまで進んでいるか?(2018年版)
- 右目が疼く厨二病、頭皮が疼く四十二病(加齢臭&老化を抑える)
- 100歳以上の長寿になれる食事法は?14冊の書籍から出た結論
2020/01/21 ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)でマウスの中位寿命を20%延長
最近では多くのサプリメントが登場しているNMN。
ビタミンB3から生成される物質で、元々人間の身体でも自然に作られている。
早期老化マウスモデルにおいて、ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)を補充することにより、
中位寿命を20%延長
かつ、健康な中年マウスの腸管構造完全性を回復した。
特定の年齢の生存者数が半分に減少する年齢。
そして慶應義塾大学は2020年1月21日、抗老化候補物質として期待されるニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)が、
健康なヒトに安全に投与できる
ことを明らかにした。
デビッド・A・シンクレア教授は大量に摂取している。
一方でAmrit不老不死ラボの著者は「非常に効果がショボい(マカとビタミンBの効果程度)」という理由で接種を止めたそうだ。
僕も一旦接種をストップしている。
2014/-/- メトホルミンを使用すると、寿命が約8年も延びた
米国立老化研究所のマウスを用いた研究では、メトホルミンを投与したマウスとそうでないマウスに比べ寿命が5%延びることが明らかになっている。
メトホルミンは1950年ごろから主に糖尿病の治療薬として使用されている。
なのでメトホルミンは糖尿病の場合は保険医療機関で処方可能だが、ダイエットや老化防止目的の場合には美容クリニックなどの自由診療の医療機関で処方してもらうしか無いかもしれない。
次の書籍には「メトホルミンが老化防止の救世主」と書かれている。水分取るな、大人は朝食食べるなとも書かれている。
2023/06/09 タウリンでマウスの寿命の中央値が10~12%増加
マウスに投与したところ、
寿命の中央値が10~12%増加
かつ
中年期のアカゲザルに1日1回、半年間にわたってタウリンを投与したところ、
骨密度と骨量が増加し、膵臓すいぞう や肝臓の機能低下を示す物質が減った
つまり加齢に伴う体の衰えが改善した。
タウリンは「リポビタンD」で「タウリン1000mg配合!」というCMのイメージで「疲労回復・滋養強壮・健康成分」だと思ってた。
効果は次の通り。
【ヒト】
- 肝機能・心機能の改善
- 運動持久力の向上
- 筋肉痛の軽減
- 認知症患者の体内でタウリン濃度が減少
- 尿中タウリン量が少ない人はBMI、血圧、総コレステロール値が高い
【アカゲザル】
- 肥満や骨密度、骨量の改善
- 肝機能の維持や血糖値の改善
【マウス、ラット】
- 寿命が10~12%延伸
- パーキンソン病モデルマウスなどでの神経細胞死抑制
- 皮膚水分量低下およびシワの抑制
- 肥満マウスの体重および体脂肪を減少
人への長寿効果は不明だとしても、昔から栄養ドリンクに含まれているし副作用無さそうなので継続摂取するしかない!
ただし、日本では医薬品として開発・使用されてきた経緯があるため、化学合成されたタウリンは医薬品に分類されており購入できない。
海外輸入品に頼ることになる。財布に優しい「NOW Foods」。iherb、Speed bodyが一番安かった。
最近では栄養ドリンク(タウリン入)もカフェイン入りのエナジードリンクに置き換わり、販売停止業者が増えている。日本人はタウリン摂取が難しくなっている。
なお海産物でタウリンが多いのは牡蠣。殻を開けるとヨダレみたいな液体があるけどこれにタウリンが大量に含まれてる。
その他研究
その他、色々と研究は進んでいる。
既にサプリメントが存在するもの、まだ摂取できるなど色々な状況があるが紹介する。
2021/01/15「glutaminase 1(GLS1)阻害剤」で老化細胞が減少
東京大学医科学研究所の城村由和助教(癌防御シグナル分野)、中西真教授(癌防御シグナル分野)らの研究グループが発見し、アメリカではがんの治療薬として治験が行われている。
老齢マウスにGLS1阻害剤を投与したところ、さまざまな臓器・組織において老化細胞の除去が確認できた
なお、まだ人に対する老化改善のデータはないため、この薬の恩恵をわれわれが受けられるのは、少しだけ先。
2024/01/15「Ppp1r17神経細胞」の動きを強化すると寿命が7~8%伸びる
米ワシントン大の今井眞一郎卓越教授(老化学)らの研究チームが発表。
遺伝子操作でこの神経細胞の働きを強化したところ、何も操作しなかったマウスより
寿命が7~8%延びた
運動量も通常の1.5~2倍に増加
2023/12/01 アッカーマンシア菌を投与すると、寿命が回復
寿命を短くしたマウスにアッカーマンシア菌を投与すると、寿命が回復することを示した論文が発表されている。
この論文を発表した研究グループは、すでにヨーロッパでアッカーマンシア菌の培養に成功していて、サプリメント(健康補助食品)も開発されている。
なお既に世界的に注目されているアッカーマンシア・ムチニフィラという腸内細菌だが、民族によって腸内細菌叢は異なり、残念ながら日本人は持っていない。
2023/11/28 インスリン様成長因子1(IGF-1)を抑制すると寿命が延びる
2015年ごろから論文は見つかる。
インスリン・IGF-1 シグナルによる老化・寿命制御
著者: 小林直樹, 植木浩二郎
インスリン・IGF-1 作用の低下は,線虫やショウジョウバエ,または特定の遺伝子改変マウスなどでは寿命を延長させることが知られている.
出典: 医学のあゆみ Volume 253, Issue 9, 760 – 764 (2015)
そして、2023年11月28日には、サンフランシスコ・ベイエリアで2019年に設立されたLoyalが「LOY-001」というプログラムで大型犬の寿命延長に対する有効性を裏付けるための調査を開始することに米国FDA獣医学センターが同意しと発表があった。
結果が出るのは数年後。
2023/10/19 ERBB4という遺伝子が、犬の長寿に関係する
バナッシュの研究チームはERBB4という遺伝子が、犬の長寿に関係する可能性のあると語ってる。
特に詳しい情報はこれ以上は見つからない。
おわりに
残念ながら120歳の寿命を延ばす薬の研究結果は見つからなかった。
まずは
100歳まで元気に生きる(癌は治る病気になってもらう必要あり)
これにより50年程度の猶予期間ができるので、その間に120歳の寿命を延ばす方法も発見されることを期待してる。
今回の研究では、タウリンの血中濃度が低いと短命となり、 そこにタウリンを外から餌で加えてあげると、寿命を延ばせることがわかった。
僕は今、タウリン1000mgを毎日摂取して延命して生きている。