経済評論家である山崎元氏が2024年1月1日、食道がんで亡くなった。65歳だった。
心より哀悼の意を表し、ご冥福をお祈り申し上げます。
食道がんの原因は飲酒だろうな……
熱いものや辛いものが好きだったり、野菜や果物をあまり食べなかったりすることも、食道がんの発生に影響していると考えられています。
漫画の中でも常に酒を飲んでるシーンが書かれるほど無類のお酒好き。
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僕のブログでは、氏の格言を額縁に飾って座右の銘としている。
多くの書籍も執筆されており、一度は目にした人も多いはずだ。
氏は、いまや王道となった
ローコストのインデックス型の投資信託を、NISAを使って、長期で積み立てるのが、効率的である(なんなら、一本でいい!)
という型を強く強く世に広めた立役者であり、日本人の投資人口を増やす仕掛けを作り広めた人物である。
もっと言えば日本の金融業界の中で唯一の正義の人であり、間違いなく僕の投資人生を変えてくれた人物の一人である。
山崎元氏との出会いは2013年「企業型DCは何を買うべきか?」
勤め先で「企業型DC(企業型確定拠出年金)」が開始され、その翌年に銘柄の選び方を学びに講習を受けたのがキッカケで彼を知った。
- 1資産1商品でシンプルに選ぶ
- バランス型は買わない(手数料が増えてしまう)
- 信託報酬が安い方がよい
- 外国債券は不要(為替リスクがある)
- 国内、外国は年々連動しているが1割程度のリスク分散にはなる
- 新興国はリスクある
- 外貨預金は手数料が多いからダメ
- 外貨預金は銀行なので安心するかもしれないが、明らかにダメな商品
- アクティブ運用の平均はインデックス運用に勝らない
と非常にシンプルに「ダメ」「良い」を言い切る人だなぁ……という印象を受けた。
氏は一貫してブレないのが素晴らしい。
全世界株式(オール・カントリー)
僕はあの日以来、企業型DC(企業型確定拠出年金)は彼の忠告を忠実に守り続けている。
実際、初めて投資で利益を得ることができた。
それまでファンダメンタル分析やテクニカル分析の学習に必死に時間を使っていた自分が馬鹿過ぎた。
個別株投資に関しては?
氏は個別株の投資検討することを否定してはいない。
氏は週末ごとに馬券を買う競馬ファンであり、ギャンブルと理解した上で投資でなく教養娯楽費と考えている。
同じく個別株投資を
個別株投資はくめども尽きぬ奥深さを持つ「第一級の趣味」
と語っている。
彼の個別株投資7カ条は以下のとおり。
- 1:東証1部の銘柄で「業種の異なる3銘柄以上」に分散投資する
- 2:なるべく均等のウエイトで投資する(1銘柄の比率を極端に上げない)
- 3:追加資金は「持っていない銘柄」に投資する
- 4:銘柄は「買った理由」が消滅したときに売る
- 5:売買はネット証券を使う
- 6:PER(株価収益率)を同一業種内で横比較して理由を考える
- 7:「利益予想の変化」と株価の反応をできるだけ多く観察する
おわりに(がん保険に関して)
氏はもう一つ「がん保険は不要」論を昔から貫き通している。
僕はこれを信じてがん保険はおろか一切の生命保険に加入していない。
でも、氏はこの記事執筆した一ヶ月後に他界してしまった、末期がんだったようだ。
がんを原因として死亡した場合に給付金を受け取れる保険もあるけど……癌から回復して 保険に入るべきかの総合検証をして欲しかった。
このような結果になってしまうと保険って自分ではなく残された遺族のため……の目的もあるからさ……、加入することを考えたほうが良い気がしてきてる。
65歳という若さで他界されてしまったが、65歳は僕はまだ新NISAやiDeCoの積立途中だ。
氏の教えを胸に億万長者を目指したい。改めてご冥福をお祈り申し上げます。