小学校3年生、4年生頃に「オリジナルのストーリー」を作るという授業があった。
当時、盛り込みすぎた設定のために原稿用紙10枚超えても終わらず、授業&宿題にしても完了することができなかった記憶がある。
子供の書いた宿題の作文を添削をしている中で、ふと当時書いた作品の概要を思い出した。
当時の文章は残ってないので4コマ漫画で紹介してみる。
当時は「①」「②」「③」までしか書けてない。
「隕石」「ロケット故障」「宇宙戦争」などなど……色々と盛り込みすぎてストーリーが収束できなくなり、どう終わったら良いのか分からなくなっていた。
今、この話に「オチ」をつけるとすると、上記のような4コマ漫画になる。
30年かけてようやく自分の書いたストーリーに終止符を打てた。
因みに、このストーリーは子供の頃の愛読書「タロ船長のぼうけん」という児童書からインスピレーションを受けている。
海の水でご飯を炊いて食べたり、船を運転したり、マグロ釣ったり、船に寝泊まりしたり……釣り好きだったので好きだった本だ。シャチが怖い生き物だと知ったのもこの本だった。
そもそも太陽から地球までロケットでどれだけの期間が必要なのか?
当時は本にも書いてないし、人に質問しても分からなかった。
今でもYahoo知恵袋の一般人の回答は
ロケットの速度は目的によって違います
ロケットで太陽には行けません。燃えるから
そんな事を聞いてるんじゃないんだよ!
とはいえ、今ではググって順位が5番目とか10番目以降で答えを手に入る事ができる。
シャトルの速度は秒速7.7キロメートル
太陽までの距離は1億5千万キロメートル
単純計算で……
225日
※ ( 150000000÷7.7 ) ÷ 60(秒)÷60(分)÷24(時) = 225.468975469
つまり、このストーリーのように何十年もかからず、450日(一年半)あれば到着できる。
30年前の話だけど、スペースシャトルは1984年から存在するので速度に極端な差は無いと思う。
4コマ漫画「罪と罰」であらすじ紹介
ドストエフスキーの小説「罪と罰」は、19世紀を代表するロシア文学の最高傑作。
原作は読みにくいけど手塚治虫の書いた漫画もある。
漫画は「ラスコーリニコフがソーニャに説得され大地に接吻して罪を告白する」シーンで終わってた気がするが原作に忠実だったのでオススメ。
手塚治虫は医学にも純文学にも精通していてマンガの神様と呼ばれるのだから凡人には雲の上の人。
一方で私は純文学が大嫌いで世界的名作といわれてる本でもどこが面白いのかさっぱりわからない文学音痴。
ゲーテもトルストイもちんぷんかんぷんで、全部忍耐力が続かず途中放棄。
それでも「罪と罰」だけは最後まで読んだ。
キッカケは大学の教員免許取得向けの集中講義。
手を上げて教授に質問したところ、次のように言われた。
あー君は、ドストエフスキーの「罪と罰」を読んだことがあるのかね?
ありません。
そんな青二才が私に質問するなど10年早い!!
こわっぱーー!!
© 柄本明/半沢直樹/TBS
何それ……理不尽!
仕方ないので急いで読んだ記憶がある。
あらすじは次の通り。
- ①青年ラスコーリニコフは「天才は人を殺しても良い」の信念のもと、高利貸しの老婆殺害。しかし老婆の妹も意図せず殺害してしまう。
- ②事件後の体調悪化に煩わされ、周囲の人たちと衝突。そして幾度となく予審判事のポルフィーリとの神経戦を繰り返す。
- ③娼婦ソーニャと出会い、貧しい家族のために自己犠牲に尽くす彼女の生き方に心を奪われる
- ④説得によりラスコーリニコフは自首を決意しシベリア流刑8年となった。服役中も気を塞いだままだったが、シベリアに移住したソーニャの愛で、遂に人間回帰の進路を歩み始める。
さて4コマ漫画を作るか……
と思ったら、既に存在してたので引用する。
© 『罪と罰』読書感想文の書き方の例文/読書感想文の書き方.com
味のある絵を書けるの才能は羨ましい。
他にも主要登場人物として妹ドゥーニャ、そして過去に妹を雇用していた主人スヴィドリガイロフ(妹に想いを寄せている)などがいる。
さて、罪と罰のあらすじを単的に言うと次のようになる。
「俺はナポレオンになれる!大物になれる!」と中2病レベルの理屈で老婆を殺したけど、やっぱり、怖くなって警察に自首した話。
この犯罪者の精神過程を、長々と、他の登場人物を交えつつ、思考の流れ、心理などを描いている。
中2病レベルの理屈で人を殺したラスコリニコフの堕落した魂を、ソーニャがどうやって救うか?
ラスコールニコフの人生にとって彼の殺人は
「罪」ではなく「罰」なんだ
ということに気づくと、重苦しいものを感じる作品。
ただし、教授が「読め」と言った理由は未だに全く分からない。
読んでる間に1週間経過し質問内容を忘れたので、それが目的だったのかな……。
4コマ漫画「オズの魔法使い」であらすじ紹介
1900年にライマン・フランク・ボームが発表したアメリカの長編童話。
これ、原作を読み切るには子供には長すぎて断念した記憶がある。
今では簡単に読める本も売ってる。
あらすじは次のとおり。
- ①ある日、ドロシーと愛犬トトはカンザスからオズ王国中のマンチキンの国へ家ごと飛ばされた。
- ②ドロシーはカンザスへ戻るため、東の魔女の教え通り願いごとを抱えているかかしやブリキのきこり、ライオンとともにオズのもとへ向かった。
- ③オズから指令を受け、ドロシーたちは力を合わせておそろしい西の魔女を倒した。しかしオズの正体は魔法使いではなかった。
- ④オズは「オズの魔法がなくても、かかしたちの願いはもう叶っている」と伝えた。最後に南の魔女の魔法でドロシーも無事にカンザスへ帰ることができた。
たしか③まで読んで断念。結末知らずに時が過ぎた。
この童話を4コマにしたら、次のようになる。
重要な登場人物の名前は入れたつもりだ。
オズの正体は手品師とか詐欺師とか作品によってバラバラだ。
この作品は、
夢や願いは叶えてもらうものではなく、自分で現実にしていくもの
と伝えてくれる。
原作者のライマン自身も、新聞記者、演劇業界、セールスマンを経て、40代で童話の創作を始めているしね。
4コマ漫画「南総里見八犬伝」であらすじ紹介
「南総里見八犬伝」は、江戸時代の文豪曲亭馬琴が28年もの年月をかけて著した長編小説。
原作を読むのは骨が折れるが、これも児童書がある。
あらすじは次の通り。
- ①里見義実は冗談で犬の八房に「敵将を殺せば伏姫を与える」言う。結果、首を取った犬は伏姫と山の中に去ってしまう。
- ②金碗大輔が犬を発見し銃で撃つが、伏姫にも当たる。伏姫の死によって首の数珠から「仁、義、礼、智、忠、信、孝、悌」の霊玉をもつ八犬士が登場。
- ③出家した金碗大輔は八方に散った八犬士(犬塚信乃、犬川荘助、犬山道節、犬飼現八、犬田小文吾、犬江親兵衛、犬坂毛野、犬村大角)を探す旅へ。連れて帰った八犬士は里見家の家臣として危難を救う。
- ④八犬士は、義実の八人の孫娘をそれぞれ娶る。そして、子どもたちに家督を譲って、富山の山中にこもり仙人になった。
漫画にすると次のようになる。
さて、南総里見八犬伝を一言でいうと、
玉梓の成仏物語(玉梓の怨念が里見一族に付きまとい、八犬士と壮大な戦いが繰り広げられる話)
ちなみに扇谷定正は実際の人物で「上杉定正」という名の武将・守護大名。
八犬士と里見家の最大の敵ラスボスだけど、簡易作品では、この辺りが描かれない、あるいは大幅に省略されることが多い。
主要登場人物が多くてしんどいが、4コマ漫画に入れてみた。
おわりに
とりあげた物語は、多くの人が原作を途中で読むのを諦めてあらすじが曖昧になってそうな作品だ。
面白かったので、他の文学作品も4コマ漫画にしてみるかな。
長編小説や漫画って、何処まで事前に考えて書いてるのだろう?
文学作品や漫画を書ける人は純粋に尊敬できるね。