増田正美氏のMM手法(BB、RSI、ADX、MACD)の期待値検証(システムトレード)

久しぶりにアクセス履歴を確認すると、

 
 

増田正美ますだ まさよし MM法

 
 

というキーワードでGoogle検索で僕のサイトに訪問する客が多い事が分かった。

 
 

えっ……誰?

 
 

あぁ……、4年前にProtraを始めた頃にバックテストした事があったのね。

MM手法(BB、RSI、ADX、MACD)の期待値を検証(システムトレード)
少し複雑な投資手法のバックテストにチャレンジしてみます。MM法増田正美氏が考案した株式投資法です。4つのテクニカル指標を用いて、ある条件を満たした時に「 底である 」、あるいは「 底である可能...

 

ってか、今更だけど「マサミ」だと思ってたわ……!

 
 

写真見たら、定年退職した男性じゃねーか!

 

僕のイメージしていたマサミを返せ!

 
 

【僕のイメージ】

マサミ「私を捕まえてご覧なさい〜♪」

僕「はは!待てよ〜マサミ♪」

 
 

で、「マスダ・マサヨシ」でMM法って事か?

自分の名前を手法につけるなんて羨ましいなぁ……糞。

 

何度も書いてるけど僕のイニシャルなんて

 

KY(空気読めない)

 

だからね。

二言目には上司から

 
 
「だから、お前はKYなんだよ!」

 
 
と、何度怒られた事か……。

 

因みに、ちびまる子ちゃんの「丸尾 末男(まるお すえお)」は

SM

だ。

原作のおまけページp.115で

先生!丸尾スエオ、自分のイニシャルだけは情けなくてかけません

と泣いていたのを覚えてる。

増田正美(ますだ まさよし)氏って誰?

増田正美氏は、1927年生まれ。

大阪大学理学部卒。理学博士。

高エネルギー物理学研究所名誉教授、元東京工業大学教授、元湘南工科大学教授。

と書籍のプロフィールに書いてあった。

大学の教授か……。

で株歴は?

次のように書かれていた。

60歳で株を始め、得意の数字を駆使したMM法を編み出し2002年から講演を始めた。

株屋さんが着目し、毎日新聞に言ったところ「出版しよう」ということになった。

その後、パンローリングさんが目をつけて講演会を催した。……らしい。

なお、2006年4月4日に他界されたと、他のサイトで知った。

享年79歳。この業務の身体・肉体的な疲れもあるんじゃない?

 
 

因みに「MM法」は増田氏のイニシャルだが本人ではなく「ある証券会社の人間」が付けたものらしい。

私が「そんなみっともないことやめてくれ」と言うと、「これ、マネー・メーキングですよ」と答えたので、「ああ、それなら、まあいいだろうと」、こうなっているわけです。

 
 

個人投資家は、ファンダメンタルには頼れない(アナリストミーティングに呼ばれる事はなく、そこで得た情報も裕福層にだけ流される為)。

なのでテクニカルしかないが、テクニカルでは長期分析はできない。

結果、個人投資家は、テクニカル分析の短期売買しかない。

とのこと。

MM法の有効性検証

MM法は取る利確を最大にするのが目的。

そして、MM法はトレンド系テクニカル指標を旗艦きかんとして、他と組み合わせて艦隊をつくる。

前者としてボリンジャーバンド、後者にRSI、DMI、MACDを配備する。

ただし使用する平均日は短期に変更する。

MM法は「順張り」を前提とした手法であって「逆張り」「押し目買い」ではない。

「底で買い、天井で売る」手法をとる。

 

……らしい。

言葉ではいくらでも言える、欲しいのは結果だ。

【基本設定】

  • 1) 株価の低い場合はランキングしない[250]円以下
  • 2) 売買代金の少ない場合はランキングしない(売買代金の[5]日間平均が[100]千万円以下の場合)
  • 3) 単利利用、通年
  • 4) 東証一部のみ(株価の動きが予測できないから)

【買いルール】

  • 株価がボリンジャーバンド(20日)の-2.0σより安い
  • RSI(13日)が25以下
  • ADX(平均1日)で75以上
  • MACD(1日)がGC(ゴールデンクロス)直前

MACDは「シグナルを下から突き抜けたら(ゴールデンクロスしたら)買い」と言われる。

システムトレードで実施するため、MACDが0より下と変更している人もいた。

【手仕舞いルール】

  • 含み益が20%以上(利確)
  • 仕掛けから暦日で60日経過(期限切れ)

なお、売りの場合は次なようになる。

【売りルール】

  • 株価がボリンジャーバンド(20日)の+2.0σより高い
  • RSI(13日)が75以上
  • ADX(平均1日)が75%以上
  • MACD(1日)がDC(デッドクロス)直前

テクニカル指標は何度も説明しているので簡単に紹介しておく。

正直、こんなオカルトを覚えても仕方ないと思ってる。

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)

ジョン・ボリンジャー(John Bollinger)が1980年代前半に考案した手法。

移動平均線と標準偏差で構成されており、移動平均を表す線とその上下に値動きの幅を示す線を加えた指標。

MACD、RSI、BB、DMI/ADXのテクニカル指標の有効性検証(システムトレード)
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RSI (Relative Strength Index) 相対力指数

J.W.ワイルダー(Welles Wilder) が1978年に考案した手法。

  • 指数70%以上で「買われすぎ」で売りシグナル点灯
  • 指数30%以下で「売られすぎ」で買いシグナル点灯

の状態となる。

平均方向性指数(ADX = Wilder DMI)

こちらも、RSIなどを開発したJ.W.ワイルダー(Welles Wilder) が1978年に考案した手法。

ADXは0〜100の範囲にあり、高い値は強気トレンドを示し、低い値は弱気トレンドを示す。

移動平均収束発散法(MACD)

ジェラルド・アペル(Gerald Appel) が1979年に考案した手法。

オシレーター分析とトレンド分析を組み合わせたテクニカル分析の手法。

移動平均線よりも直近の値動きの影響度を高めることでより売買タイミングを早く掴める。

バックテスト結果

オリジナルの結果

計算時間は東証一部だけで3時間30分。

利益曲線は次のとおり。

ボロボロじゃねーか!

手仕舞いルールを変えてみる。

手仕舞いルールを変更した結果

今風に手仕舞いを5日(営業日3日)以内、含み益が5%、含み益が-3%以下で再度確認してみる。

バックテスト計算時間は7時間30分。

簡単な手法なのに時間かかり過ぎ & 3回実装間違ったわ……フザケてる。

全銘柄を対象にしたが、売買代金の少ない場合はランキングしない事で東証一部上場ができる限り選ばれるようにしている。

もうすぐ東証の市場再編(市場区分見直し)があるからね。

利益曲線は次のとおり。

うーん2018年頃までは、ある程度キレイな増加を見せてたんだなぁ……。

増田氏のいう通り東証一部だけにしても、利益曲線にしても結果は殆ど変わらないわ。

とはいえ、システムトレードで今でも使っている人いないんじゃないかなぁ。

やっぱり、テクニカル分析による投資は難しい気がするなぁ……。

空売りの場合

空売り手法もバックテストやってみた。計算時間は4時間。

ソースコードの変更箇所はここ。

利益曲線は次のとおり。

ボロボロだぁ……。

東証一部だけでも、ほとんど変わらず。

おまけ程度に

 
 

空売りは数値を逆にすれば良いです。

 
 

と書いている人は大抵「空売り」の結果を確かめてないからね。

 

昔、「オセロ」ページのサイトに「最弱アルゴリズム」を紹介した際に

「評価関数の値を逆にすれば良い」

と書いたことがある。

オセロプログラム ~接待機能~
このサイトでは、C言語でのオセロ(リバーシ)のプログラム開発方法を解りやすく説明しています。初級者、初心者でも作れるオセロ実装のコツが満載で

真面目に実験された方がいて、抗議のメールが届いたからね。

単に評価関数を符合反転するだけでは、弱いとも強いともいえないレベルになる。

株の手法も同じ。

まとめ

今回も古典をやってみた。

昔と比べてかなりロジック作成が慣れてきたので、これが本当の増田氏の手法を使った際の実力だと思ってる。

まぁ2015年頃までに始めた人は大儲けしていたんだろうなぁ……。

時期が遅すぎたよ……。

でも、おかげで撤退すること無く新たな「聖杯探し」に夢を持つことができているんだけどね。

ソースコード

バックテストには無料OSSの「Protra」を利用した。

TIlib、Utility、TrendCheck、TOPIXライブラリはGitHubに置いている。

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