一つ線を抜けば辛さになるのはわざとなんでしょうか?

TikTokで人気のアーティストであるヨルシカの「ヒッチコック(2018年リリース)」にこんなニ文があります。

幸せの文字が¥を含むのは何でなんでしょうか。

一つ線を抜けば辛さになるのはわざとなんでしょうか

作詞:n-buna 作曲:n-buna

校長先生が朝のスピーチに使いそうな問いかけです。
 

 

この「幸」「辛」を使ったメッセージは他にもいくつかあります。
 

 

例えば、都田中学校の中央廊下黒板には次のように書いてあります(2013年2月12日時点)。

「幸」って
逆さまにしても「幸」
だからしあわせの反対は
不幸なんかじゃない
だけど
「幸」から
一本取ると
「辛」いになる
今の当たり前の幸せが
何か一つ欠けたら辛い
だから今
幸せと思っていることを
大切にしないと
いけない

 

 

更に気どった男性先生は、悩んでいる女子生徒に次のように諭すかもしれない。

そっか、辛いよね。
でも、辛いとき、一歩踏み出すと幸せになれるんだよ。

【引用】なかとかくみこ「塩田先生と雨井ちゃん」

 

 

親の次に関わる「頼れる大人」として学生の成長を見守る先生。

そして、まだ社会を知らない成長途中の複雑な心を抱える生徒。

先生との禁断の恋に心ときめく女子高生は少なくない。

【引用】先生と生徒の恋愛はアリ?ナシ? みんなの声より

通常は互いに理性を働かせるけどね。。

 

 

余談だが、塾の講師の場合は完全に治外法権。
 

某大手の人気英語講師曰く、、

 

なぜ喰うかって?
外で知り合えば、ただのオッサン。
でも、塾で知り合えば「先生」の関係だからだよ!

 
 

糞な武勇伝を飲み屋でよく聞かされた・・・

 

 

なんだよ「幸せ」って・・・

 

 

そう。

「幸せ」とは一体何なのか?

今回のテーマです。

 

 

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「幸せ」が一つ線を抜けば「辛さ」になる理由

偶然の一致か?運命の合致?

【引用】おしゃかしゃま RADWIMPS
 

「幸せ」の文字の生い立ちに注目してみる。

古代中国人は何を「幸せ」と定義したのか?

「幸せ」の語源から探る

「幸」という字は象形文字であり「甲骨文字」が使われた時代から存在する(殷・周時代)。

 

 

当時の中国では罪人は死刑が当たり前で

  • 火あぶり
  • 鼻そぎ
  • 肉そぎ

など残酷な刑がたくさんあった。

そんな刑に比べて
 

  • 足枷(あしかせ)
  • 手枷(てかせ)

 

で拘束される刑は、まだ幸せな状態といえる。

なので、その足枷・手枷で拘束されている状態を
 

「幸」

 

と定義付けした。

この刑具は、切り取って作った木の中に腕を閉じ込め、両手の間に木の棍棒を差し込み細い枝ででくくるように利用する。

 
その象形文字が「幸」である。

要するに「幸(さち、しあわせ、さいわい、さき、こう)」は「運が良い」「若死にをまぬかれる」の意味

※罪のレベルは決まってるので、運じゃない気がするが、その時の気分で刑を決めていたのかな?(誰か教えて)

 

 

ここから言えることは、

 

 

「幸せ」というのはなるものではなく、感じるもの

 

 

何でもないような事が 幸せだったと思う

【引用】ロード THE 虎舞竜

五体満足で生きている

それがどれだけ幸せなのか、この漢字には込められている。

そう考えると、現代の人間は「幸せ」に多くを望み過ぎな気がするなぁ・・・。

「辛い」の語源も探る

こちらも象形文字が語源。

「取っ手のついた大きな針」である。

これは「入れ墨」の際に用いられていた。

この針で入れ墨をされる時の痛さが「辛」(つらい)になった。

ではどういう際に、この針を用いて入れ墨を施したかというと、
 

 

辛+女=妾
(元々は、罪を犯した女性に入れ墨を施して神への奉仕を行わせた)

辛+目+東+土=童
(元々は、罪を犯した男性は目の上に辛で入れ墨の刑を受けた)
 

 

例えば、受刑者(童)は、結髪を許されず、ざんばら髪であった。そのため、同様の髪型をしていた子供のことを、後に「童」(わらべ)と呼ぶようになった。

※今では童謡というと子供の歌と思われているが、元々は受刑者の労働歌である。

 

 
要するに、「幸」は刑罰用の手かせ、「辛」は刑罰用の針が語源です。
 

 

両方とも刑罰道具がモチーフになっている事を考慮すると、「幸せ」と「辛さ」は遠い関係でも無さそうです。

てか、罪人目線に限って言えば・・・だが。

幸せの文字が¥を含むのはなぜか?

こちらは、言うまでもなく偶然の一致である。

¥を円マークとした由来は諸説ある。

しかし、どの諸説も時代は明治。
 

日本と交易を行った英米人により、日本の通貨である「円」は「en」ではなく「yen」と綴られていた。

このため、ドルに合わせて二重線を入れた¥を円マークとした・・というのが一般的である。
 

 

「幸せ」と「円マーク」は単なるでっち上げだが、

 

【引用】めぞん一刻(高橋留美子)

お金じゃ愛は買えないけれど、お金があったほうが愛は潤います。

 

古代中国でも死刑を逃れるために、賄賂を贈って罪を軽くした罪人も多くいたことだろう。

その点では、矛盾してるが、
 

「幸せ」は「お金」で買える(=感じるものだけでなく、なれるもの)
 

というチート者も、世の中には一定数はいると思える。

地獄の沙汰も金次第。

まとめ

漢字のこじつけで名言っぽく語る話は、頭の弱そうな人をだまそうとする啓発ネタにしか思えない・・・

と記載されているブログもあった。
 

 

語る側はそうだろう。

でも語呂合わせで漢字を覚える・・など用途に応じては面白い。

もっと色々な漢字を紹介した日記だったが、文章が長すぎたので分割した。

他の漢字はまたの機会。

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