子供の頃、祖母の家には臼(うす)と杵(きね)があり、正月には餅つきをしていた。
ある頃から餅つき機に変わったが、作る餅の数は50個ぐらいはあった記憶がある。
1kg = 約6.7合 = 10~12個 ぐらいの餅ができるので、50個ならば 5kg = 33合。
臼だろうが餅つき機だろうが子供時代の自分がやることは変わらない。
餅をひたすら丸める。
あんこ餅と丸餅を3:7ぐらいで作りつつ、もち粉を引いた木箱(もろぶた)に入れていく。
これで一週間ぐらいの餅の生活が続く。これはこれで貴重な文化体験。
さて、断捨離時代に必ず処分対象になりそうな「もち作り道具」。
今の時代の一般家庭に餅つき機や、臼・杵などない。
でも餅は作れないのか?
と調べると炊飯器と麺棒で作れるらしい。さすがインターネット!
また、100均一ダイソーで「浅型万能トレー」という「もろぶた」のようなものは売っている。
ということで早速試してみた。
材料(2~3人)
一度に1合以上のご飯を食べる家では、もち米は増やした方がよい。
- もち米(3合)
- 片栗粉(もち粉)
- きな粉・砂糖(きな粉餅用)
- 醤油・砂糖(醤油餅用)
もち米は1kgで500円前後。これで10個できるから、1つ50円。切り餅買うより多少安い。
もち米を1kgで350円と書いてる人もいたが、そんな値段では見つからなかった。
必要機材は次のもの。
- 炊飯器
- 麺棒
- ボウル
- 大皿(浅型万能トレー)
では、順に作っていく。
もち米を洗い、水に浸ける(1時間)
もち米を洗うのは、素早く研いで水を捨てる。
もち米は浸水が早いため、時間をかけるともち米が研ぎ汁を吸って、ヌカ臭くなる。
餅つき機でつくときは、5時間以上水に浸けておく。
炊飯器でつくる時は1時間ほど浸ければよい(炊き上がりがベチャベチャになるから浸水時間は不要と書かれているものもある)
普通にお米を炊く(1時間)
もち米なので「もち米」「おこわ」「お赤飯」を炊くコースがあれば、そちらを使う。
ない場合は「もちもちコース」を選んでスタートする。
少なくとも「急速モード」は使わない方がよいだろう。
標準はもち米1カップ(約150g)に対して、水(180cc)を入れる。
とは言え、あまり気にせず、いつもの水量で問題ない。
炊き上がったらボウルにもち米を移す(1分)
炊き上がり近くになると、いつものお米の匂いとは明らかに違い餅の香りが広がる。
ボウルに移すと、見た目は少し柔らかいご飯と一緒。
麺棒でもち米をまんべんなくつく(10~15分)
麺棒でもち米を突きます。
規模は小さいですが、ここが餅つきの醍醐味!
ペッタン。
ペッタン。
きちんとつけば、10分程度でお餅になる。
頑張ってつけばつくほど、お店の味になるので、20分ぐらいはついた方がよいと思われる。
【オプション】餅を丸める
丸める際、手にも片栗粉をたっぷりとつけると良い。
ここで片栗粉をけちると餅がへばりついて、うまく作れない。
日記にするにあたり頑張って丸めたが、片栗粉が少なかったのと、明らかに柔らか過ぎる。
置いてもべちゃっと広がります・・・。
子供と一緒に餅をこねる・・・という夢は諦めた方がよいだろう。後片付けもとても大変・・・。
もちが柔らかめだった人は、砂糖醤油や大根おろし、お汁粉でそのままスプーン等ですくって食べたらよい。
食器洗いを減らすために、そのような家庭も多いと聞く。
まとめ
予想以上に簡単。普段の米炊きがもち米に変わるだけ。
そして、餅つき機でなくても、餅の味は楽しめた。
ただ、餅だけでは思ったよりお腹に入らない・・・。
まあ、米と一緒でオカズがいるよね・・・。