アイデアの出し方・発想法・手法のまとめ一覧

シリコンバレーには起業精神が根付いているのはその通りで、ミートアップで多くの起業をしている人を見てきました。

小さなアイデアがあれば自分で作る、もしくは仲間を集めて まずはやってみる人が沢山います。

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「どんな事業でも、始めからうまくいくわけがない。この飛行機のすばらしさがわかれば、お客はつめかけてくるよ。」

のび太は「貸しマンション」「地下鉄」「便利屋」「トランクルーム」など、よく事業を始めます。想像を絶する起業家精神&商魂です。

人工知能が爆発的に進化している今、人間に求められているのは柔軟性なアイデア力と実現力です。

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アイデアの出し方

アイデアは何か事に取り組んでいる時にパッと閃くことがありますが、偶然に身を任せるのではなく論理的にアイデアを出す方法を紹介します。

アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない
ジェームス・W・ヤング「アイディアのつくり方」

アイデアを出すための方法、ツールは各種存在します。

ちなみに、アイデア出しのアイテムとして「ポストイット」は非常に重宝されます。

発想方法 具体的な内容
ブレインストーミング グループのメンバーが、ある問題について基本原則に従って自由にアイデアを出し合う方法
シックスハット法 みんなで同じ方向性を持って議論する方法。白「客観的」黒「消極的」青「分析的」赤「感情的」黄「積極的」緑「革新的」
オズボーンのチェックリスト 「転用・応用・変更・拡大・縮小・代用・置換・逆転・結合」の9つの質問に答える方法
ゴードン法 ブレーンストーミング法の応用。テーマについて抽象化してブレストのテーマを決めて発想を広げる方法
エクストリームゴール 「極端に高い設定」に変える(数値設定ができるものは10倍)して連想を広げてアイデアを出す方法
アイデアしりとり テーマに対して、しりとりで次々に出てくる言葉から連想されるアイディアをメモしていく方法
KJ法 収集した多量の情報を、論理的に整理する方法。カードにアイデアを書き記しながらグループ化していく方法
ロジックツリー WHY(原因追究)ツリー、HOW(問題解決)ツリー、WHAT(要素分解)ツリーを作って内容を掘り下げていく方法
マンダラート法 9つのマス目を埋めていき、各マス目の項目を更に9つのマス目を使って掘り下げていく方法
はちのすノート 発散(アイデア発想)法。基本はマンダラート法と同様だが数に制限を持たせない
SCAMPER法 オズボーンのチェックリストを簡略、発展させた発想法。9つのチェックリスト項目(質問事項)を7つに整理・集約する方法
TRIZ法 特許データの分析から導き出された原理パターンに基づく40の端的な質問事項による発想法
欠点・希望点列挙法 テーマの欠点・希望に着目する発想法。思い付く限りの欠点・希望を書き出して、解決法を検討していく方法
特性列挙法 商品や物の特性をキーワードとして洗い出し、列挙したキーワードで問題点や新しいアイデアを発想する方法
ブレインライティング シートのマスにアイデアを埋めたら、シートとローテーションさせ埋めていく方法。発案が苦手な参加者の心理的負担も緩和
マトリックス法 X軸/Y軸のテーマを決めて現状の分析をしたり、新しいアイデアを考えたりする方法
NM法 テーマから似たものの例を探し、性質を考えた上でテーマに当てはめてみるという方法

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上記から抜粋して、いくつか発想法を紹介します。

オズボーンのチェックリスト

ブレインストーミングの父、アレックス・F・オズボーンが作った思考法で、9つの視点から、アイデアを発想できるツールです。

質問に答えていくだけなので、色々と思い悩まずに、ざっくりと頭の中を整理できます。

「入れ替えてみたら」「大きくしてみたら」「逆にしてみたら」などと、1つのお題からアイデアを大量生産することができます。

 転用  新しい使い道は?他分野へ適用はないか?
 応用  似たものはないか?何かの真似はできないか?
 変更  意味、色、働き、音、匂い、様式、型を変えれないか?
 拡大  より大きく、強く、高く、長く、厚くできないか?何か増やせないか?
 縮小  より小さく、軽く、弱く、短くできないか?省略や分割できないか?
 代用  人を、物を、材料を、素材を、製法を、動力を、場所を代用できないか?
 置換  要素を、型を、配置を、順序を、因果を、ペースを変えたりできないか?
 逆転  反転、前後転、左右転、上下転、順番転、役割など転換してみてらたどうか?
 結合  合体したら?ブレンドしてみたら?ユニットや目的を組み合わせたら?

例:豆腐の新規アイデアを「拡大」して考える

<機能的な拡大>

大きさ、長さ、高さ、重さ、時間、面積、回数、強度、材料、範囲、濃度、成分、機能など。

<概念的な拡大>

  • 「もやし豆腐」「そら豆腐」「えんどう豆腐」「枝豆腐」「小豆腐」..etc
  • どんな料理にも耐えられる、ぜったい型崩れしない「強豆腐」
  • 受験で頑張るお子様に!頭が良くなる「DHA豆腐」
  • お弁当を華やかに!レインボー豆腐(赤色、青色、緑色..etc)

アイデアしりとり

「∞プチプチ」を開発したバンダイの会社員・高橋晋平さんが考案した方法らしいです。

【参考】一風変わった企画が欲しいときに使える「アイデアしりとり」を伝授:高橋晋平式アイデアの考え方

  1. 考えたいテーマ(問題)に対して、しりとりで次々に出てくる言葉から連想されるアイディアを考え、どんどんメモしていく。
  2. 100個のアイディアを出し、その中から「候補アイディア」を自分で5個選ぶ。
  3. 5個を、客観的な視点や人の意見などを参考にしたり、さらにアイディアを吟味し企画書に起こすなど、形にする。
  4. これを10セット実施し、10アイディアを企画書にして、さらに吟味すると、そのうち1つは最高のアイディアとなる。

例:Aテーマ「画期的な未来の新機能を持ったデバイス」 × B連想ワード

りんご:フルーツ・野菜の鮮度・成分が分かるデバイス
 ↓
ゴマ:「開けゴマ!」ランプの魔人のように願いを叶えるデバイス
 ↓
回り道:疲れた現代人向けに、癒やしや潤いを提供してくれるお店、アプリ、行動をレコメンド
 ↓
・・・
 ↓
(続く)

ただし、100個アイデア出す前に「これやってて意味あんのか?」と感じてしまったり、「何の目的に対してアイデアを出しているのか?」がよく分からなくなってくる事もあります。

私がやると、しりとりで出てくる内容が小学生レベルで、既に商品化検討中のものしか思いつきませんでした・・(PERES、SCiO、ディープ・ラーニング、Googleサジェスト、IBMのコグニティブ・コンピューティングなどなど)。

マンダラート(9マス発想)

デザイナーの今泉浩晃さんが開発したアイデア思考です。

必ず決められた数のキーワードを出さなければならないため、頭をひねってアイデアを絞りだす必要があり、今までに思いつかなかった
アイデアが出てきます。

  1. マンダラート(9つのマス目)を準備する
  2. マス目を埋める(まず中央に「テーマ」を書く)
  3. 発想をさらに広げる(新しくマンダラートを用意)
  4. 繰り返す

例:Aテーマ「グラス・ウォッチに続く新たしいウェアブルを考える」

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つけ爪、絆創膏、ピップエレキバン、付け歯、エクステ・・・など、マスを埋める必要があるため細かく物事を考える事が可能となります。

KJ法

文化人類学者の川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)がデータをまとめるために考案した手法です。

多くの意見・アイディアをグループ化し、論理的に整序して問題解決の道筋を明らかにしていくための方法です。

KJ法は4ステップからなるます。

  1. カードの作成:1つのデータを1枚のカードに要約して記述する。(※1枚に1つのデータだけ。複数書き込まない。)
  2. グループ編成:数多くのカードの中から似通ったものをいくつかのグループにまとめ、それぞれのグループに見出しをつける。
  3. 図解化(KJ法A型)
  4. 叙述化(KJ法B型)

この、カードの作成にはポストイットが非常に便利です。

kj

今でこそマインドマップが主流になりつつありますが、一昔前は企業・学校で非常によく使われていました。

頭の整理にはとても便利です。

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