母校に戻りスーツを着て教育実習(数学)(2/4)

教育実習が始まって早一週間…。
 

 
ぼちぼち授業にも慣れ、ホームルームでも好き勝手やらさせてもらっている。
 

 
どちらにせよ、教師にはなりたくてもなれない。
 
200人中2人しか合格しないなんて馬鹿げているにも程がある…。
 

 
ちゅうことで、「教育実習で無茶苦茶してくる」ことが目標だったので、満足、満足~!
 

 
ただ、ここで一つ言っておかないといけないことは、
 

 
前回の日記で「ゆとりある教育では無い!」と書いたが、学校的にも苦労しているようなので、補足を…。
 

 


 
実は広島県は国内でも滅茶苦茶な指導体制で有名だったのです。
 

 
それが、袋町中学校から予算案の意見が出たのが発端で、
 

 
平成11年2月に国歌問題での「世羅校長の自殺」をきっかけに立入り検査が入りました。
 

 
これにより是正指導の取組みが始まったのです。
 

 
これには13項目あり、代表的なものを挙げると
 


  1. 卒業式・入学式の国旗掲揚・国歌斉唱
  2. 人権学習の改善(内容が薄くなった)
  3. 国語の時間割統一(曖昧さ禁止)
  4. 授業時間及び単位時間(1単位35時間確保)

などがあります。
 

 
国歌斉唱は、我々の時代も「歌いたく無かったら歌うな!立つな!」と言った英語教諭が飛ばされました。
 

 
人権学習も広島は徹底的に行っていたにも関わらず、今は本当に簡素化したものになっています。
 

 
国語に関しては、広大などは国語IIまで学んでいるにも関わらずセンターを「国語I」で受けれるなどズル(?)が禁止になりました。
 

 
単位時間も年間35時間取らないと1単位出ない形となっています。これは単純にはいかず、


  • 夏休み縮小
  • 0時間目、7時間目の導入
  • 振り替え休日廃止
  • 行事イベントは昼からの実施

など、かなりキツイ体制へと向かうしかありません。
 

 
生徒も不満があるかもしれないけれど、一番苦労しているのは、実は教員かもしれません。
 

 

「公の教育の場では個人の心情は捨て、公正な指導」

 

 
教員だって人間です。
 

 
決して学生を苦しめたくて、改革をしたので無いことを忘れないで下さい…。
 

 


 
知っているところで、生徒の負担が減るわけでも無しアレだけど…。
 

 
修学旅行も「スキー旅行」が「大学めぐり」に変更するとかで、生徒から悲鳴は出るわ出るわ…。
 

 
せめて、教育実習中に生徒の不満をぶつける場を提供してあげたいと思っている。
 

 
そして、出来る限り授業も難易度を下げ、生徒が興味を持つような雑談を混じらせるように心がけている。
 

 
そんな中で、生徒自身が高校生活の中での「生きがい」を持ってくれることが何よりの
願いです。
 

 
教育実習中学んだ名言
 

 

「さぼって単位取るのも芸のうち~」

※ 教育実習は教員を志す学生のために教員がボランティアで指導するものです。指導を希望する先生は少ないと認識した上で教育実習に望みましょう。

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