動画配信のビジネスモデル(ライブ配信SHOWROOM、YY編)

前回はYoutubeのビジネスモデルをまとめました。

今回は、新しいビジネスモデルで話題のライブ配信サービスをまとめます。

「ネットで稼ぐ」と考えたときに、真っ先にみなさんが思いつくのはブロガーです。なぜブロガーなのかを、真剣に考えたことはありますか?

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[引用]まだブロガーで消耗してるの?

すべてのネット副業の中心に位置するブロガーは、「広告/商品/販売/労働力」など「ネットで稼ぐ」を網羅的に体現する存在なのです。

その、ブロガーやユーチューバーに次に来るものとして注目されているのがライブ配信サービスです。

勢いのあるサービスとして、次のようなものがあります。

サービス 利用者数 配信者層
SHOWROOM 25歳前後がメイン
Tik Tok 4,580万人 10代の認知率70%
MixChannel 1,000万人 年齢層は20代前後
LINE LIVE 6,500万人以上 中学生や高校生
Stager Live 配信者数・ユーザー数はまだ少ない 10代を中心
CHIPS 女の子
17Live 3,000万人 女の子

勢いのあるサービスは始めの段階ですぐユーザーに成功体験を与えるから広がっていきます。

例:

  • メルカリ→出品したらすぐ売れた!
  • VALU(バリュー)→上場したらすぐ購入された
  • Airbnb(エアービーアンドビー)→部屋掲載したらすぐ予約入った

2017年10月にマクロミルが調査したライブ配信アプリの利用調査によると、約7割の人がライブ配信アプリによる動画を視聴したことがあり、配信に関しては約3割の人がしたことがあると答えています。

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ライブ配信アプリで利用者が多かったのは、1位「ツイキャス」32.9%、次いで僅差で「Youtube LIVE」が29.1%、3位にInstagram Storiesが26%と大手SNSがやはり強い状況です。

SHOWROOMのビジネスモデル

ディー・エヌ・エー(DeNA)傘下のSHOWROOM(ショールーム、東京都渋谷区)は、仮想ライブ空間で2013年秋にサービスを開始しました。

15年夏には事業会社として設立され、ソニー・ミュージックエンタテインメントからも出資を受けています。

SHOWROOM

SHOWROOMではAKB48グループや乃木坂46、欅坂46といったアイドルのほか、一般の女子中高生らが自分でチャンネルを開設し、日々ライブ配信を行なっています。

最初の「SHOWROOM」のiOSアプリは、モバゲーをつくった川崎修平(DeNAの元CTO)が、約2週間で開発しました。

コンセプト:

CDとか、いわゆるパッケージを買ってもらうのではなく、人間関係をベースにして「頑張ってね」って応援してもらうモデルというのが、今あんまり存在しないと思っていた。

「共感できること」っていうのがキーワード。夢を諦めたというユーザーの方が自分の夢の一端を授けているというか。そういう感じで応援してる方もすごいいる。
コンテンツに対してお金を払うといったときの、コンテンツの質の定義が変わってきている。

単なるコンテンツ消費から、ストーリー消費というところに移ってきている。これは「スナック化」と呼んでる。

スナックに行ってハイボールを頼んだときに、それはハイボールを求めているわけじゃなくて、ママとの近接性というか、関係性がそこに存在しているから、どんなに経済的に商店街が立ちいかなくなっていっても、最後に残るのはそのスナック。

【引用】前田裕二氏の説明

SHOWROOMのビジネスモデル

配信者を視聴者が「応援」するための課金(=「ギフティング」と呼ばれる投げ銭システム)が、SHOWROOMの主な収入源です。

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ファンは動画にコメントを投稿するほか、花束や東京タワーなどの形をした有料アイテムを購入して、それを贈る「ギフティング」と呼ばれる仕組みで配信者を応援します。

有料アイテムの収益の一部は配信者に分配され、多くのギフトをもらえる配信者は、SHOWROOMでの存在感も高まり、さらに活躍できる構図が作られています。

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配信者に対する利益:

人気者になると月100万以上稼いだり、芸能界デビューする人もいます。配信者は人気アイドルやアーティストをはじめ、アマチュア枠もあり一般人でも配信可能です。

SHOWROOMではさまざまなイベントが開催されており、エントリーしたイベントで上位入賞すると、モデルになれたり歌手デビューできるものもあり、有名人になる道が開ける可能性も広がります。

視聴者の利益:

ギフティングやコメントによる支援ポイント数が多いアバターは、よりステージの前列や中央に表示され、上位に行くと順位も付きます。

それにより、お気に入りの配信者に自分の存在を気づいてもらいやすい、コミュニケーションが取りやすいなどのメリットがあります。また、支援ポイント数に応じて、視聴者もレベルが上がる仕組みになっています。視聴者は、レベルが上がると特定のアバターがもらえるといった特典もあります。

ビジネスモデルの懸念:

投げ銭において仮に1万円のアイテムを投げて、「そのうちの20パーセントが演者さんに戻ります」と、はっきり言ってしまった場合、銀行(送金業務)業と見なされます。要するに80パーセントの手数料を取る送金業務扱いになります。

現在、戻る金額の明確化を避けています。

有料ギフトを購入するには、まずShow GoldというSHOWROOM内の仮想通貨を購入します。

このShow Goldをギフトの購入に使います。Show Goldの単位はGです。

SHOPROOM

2016年9月にSHOWROOMで始まった、生配信からECサイトへ誘導することを目的としたサービスです。

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視聴者が配信からECサイトで購入した場合、その購入代金の一部が配信者に還元される仕組みになっています。

配信者のマネタイズTips

SHOWROOMで稼ぐには、熱意を持って応援してくれるファンが必要です。しかし、ただ配信するだけではファンはつきません。

こファンを作るために重要な3つのポイントについて紹介します。

  • ポイント1:配信回数は多めに
  • ポイント2:コミュニケーションを積極的にとる
  • ポイント3:ほかのSNSで拡散する

ユーザーは約7割が男性で、30〜40代の年齢層がボリュームゾーンとなっています。

要するにWebマーケティング技術とコミュニケーションが大事です。

YY music

中国の「YY」は一言でいえば、「ネットアイドルになるために自分を売り込む動画サイト」です。

中国では自分撮りが人気です。

中国の掲示板やSNSを見ると、自分撮りの写真を公開している人が明らかに日本より多いです。

中国青年報社会調査中心が3万5000人ほどを対象に実施した自分撮りに関する調査レポートによれば、回答者の66.5%に自分撮りの習慣があり、そのうちの31.1%がサイトに自身の写真をアップしてもいいとしています。

テクノロジー:

YYには、驚くほどエンジニアの数が多いです。

アップロードもダウンロードをリアルタイムで最適化する技術のブラッシュアップに、全力を注いでいます。

ダウンロード側の回線が悪い時にはそちら側の画質を下げるなど、とにかく配信面のテクノロジーが競争優位性の一つとなっているためです。

日本のSHOWROOMよりももっと進んでいて、すごくスムーズにアップロードでき、ダウンロードもできるようになっています。

YY musicのビジネスモデル

SHOWROOMのビジネスモデルはYYを参考にしています。

動画ウィンドウの右側には花束アイコンがあり、配信者に花束を贈ることができる。花束は人気のバロメーターとなっています。

懸念点:

法律上は、YY Musicが著作権所有者の許可無しにこのような方法で利益を上げているとしたら、これは違法と認識されています。

しかし、音楽業界からは、YY Musicのおかげで全ての人がポップミュージックを手に入れられるようになり、また良い宣伝方法でもあると考えられています。

17 Live(イチナナライブ/17直播)のビジネスモデル

台湾で生まれ、中華圏随一ともいわれるライブ配信アプリです。

2017年9月に日本法人を設立して、世界で3,000万ダウンロードとSHOWROOMの約20倍、毎月3万人がライブ配信を行っています。単純計算で1日あたり1,000人がライブ配信をしてます。

YouTuberは動画編集における技術が求められます。テレビ制作のように、一般の方には敷居が高い側面があります。

ロイヤリティは13%ぐらいです。

その他のライブ配信サービス

Stager Live:

『PFLS』テクノロジーで、優れたストリーミング技術を使用し、よりスムーズ且つ低コストの体験を提供しています。

より少ない通信データ量(30% – 40%減少)、より速いスピード(40%速い)を実現しています。

美肌機能も充実し、リアルタイム美肌テクノロジー(Real Time Beauty Techonology)で、より美しく映ることが実現できています。

付録:クラウドファンディングの現状

クラウドファンディングの認知度は60%はあるが、実際に行った人は6.1%。

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どのような目的のクラウドファンディングを支援するか?

年齢・性別で大きく異る結果となっており、20代においては男女で支援の目的が大きく異なる。

20代男性「途上国の子ども支援」
20代女性「被災者支援」
40代女性「個人・団体の夢の応援」

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クラウドファンディングで支援を行うのはどのような理由か?

「目的に共感した」が男女共どの年代でももっとも多い。

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