2023年トレンドは?(メタバース、BMI、AI、量子コンピュータなど)

まず例題。ここに2枚の時代の異なるニューヨークの写真がある。

この13年で大きく変わったところはどこか?

 

ハイ!写真の撮り方が違う!
ハイ!写真の色が違う!

 

残念。

これは1907年にフォード・モーター社がモデルT という車を発売したことにより 10年で街の風景が一変したことを表しているんだ。

 

じゃぁ本番。ここに2枚の時代の異なる電車内の写真がある。

この13年で大きく変わったところはどこか?

 

ハイ!吊り革の形が違う!
ハイ!乗車人数が増えてる!

……

……

同じ傾向の問題なんだけど……アップル社が2007年にiPhoneを発売したんだよ。

我が子は、こういう問題がとても苦手だね。

ITトレンドEXPO2024 を金曜日だけ聞いていけど、日本総研の「未来を変える!注目の先端技術トレンド2024」以外は興味が湧かなかった。

2024年のことを語っていたが、先の事なんて分からないから、そちらも興味がない。

2023年のトレンドは「メタバース(XR関連)」「Brain Machine Interface(BMI)」「ブロックチェーン」「量子コンピュータ」「AI」「プライバシー強化技術」とのこと。

因みに2024年の注目の先端技術と概況は次の通り。

  • メタバース
  • ブレインテック
  • ソウルバウンドトークン
  • Web3と分散型金融
  • RWAトークン
  • ステーブルコイン
  • 量子コンピュータ
  • テキスト生成AI
  • 画像生成AI
  • 音声合成AI
  • 責任あるAI
  • AI公正性
  • SE4AI
  • AIの持続可能性
  • ディープフェイク対策
  • 汎用AI(AGI)
  • プライバシー強化技術

AIはよく紹介しているので昨年・今年とトレンドになっている「量子コンピュータ」に関して記載しておく。

なお「Brain Machine Interface(BMI)」は以前紹介した。

Yahooの4月1日ネタが現実に!見ている夢を画像として取り出す技術紹介
2003年頃にYahoo Japanのニュースに次のような記事が公開されたことがある(検索しても全く見つからず、覚えている人は教えてください)。脳で想像した内容を画像化することに成功※ 私が覚えている記事...

量子コンピュータとは何か?

量子コンピュータと言われて、よく写真で見るのが「IBM」の「IBM Q (IBM Quantum)」。

金持ちのシャンデリアの間違いじゃない?

これがコンピュータ?

量子コンピュータとは、「量子重ね合わせ」や「量子もつれ」といった量子力学の現象を利用して並列計算を実現するコンピュータ。

EPRパラドックス、シュレディンガーの猫、ラプラスの悪魔……とか話題豊富な量子力学だけど 学生時代に履修科目になかったし、そもそも物理で躓いた僕の脳みそでは理解不能。

いわんや 量子力コンピュータをや……である。

 

量子コンピュータは汎用型「量子ゲート方式」、特化型「量子アニーリング」に大別でき、量子ゲートが世界標準

量子アニーリング方式は、人員シフトの最適化、CM配信の最適化などで実用化済。IBM Qがそれ。

量子ゲート方式 量子アニーリング方式
解ける問題 汎用演算 組み合わせ最適問題
動作原理 状態ベクトルユニタリ変換 エネルギー最小化
実用化時期 NISQ(誤り訂正なし) FTQC(誤り訂正あり) 一部実用化
数年以内? 10年以上?
演算規模 1000+量子ビット(IBM) なし 5000+量子ビット(D-Wave)
開発企業 IBM、Google Intel、Microsoft D-wave、NEC

量子ゲート方式

従来のコンピュータの「ビット」を「量子ビット」に置き換えた方式。

前述どおり量子ビットは0と1の状態を同時に持つ「重ね合わせ」や、複数の量子ビットの状態が絡み合う「量子もつれ」といった性質を利用して、従来のコンピュータでは困難な計算を高速に実行する。

特徴

  • 汎用性の高い量子計算が可能
  • 任意の量子回路を構築できる
  • ソフトウェア開発が比較的容易
  • 現時点ではハードウェアの実現が難しい
  • 実用化までに時間がかかる

量子アニーリング方式

量子スピンと呼ばれる物理現象を利用して、組み合わせ最適化問題を解く方式。

組み合わせ最適化問題は、物流や金融、製造業など様々な分野で重要な役割を果たしており、量子アニーリング方式はこれらの問題を従来のコンピュータよりも高速に解くことが期待されている。

特徴

  • 組み合わせ最適化問題に特化
  • ハードウェアの実現が比較的容易
  • 実用化に向けた取り組みが進んでいる
  • 汎用性の高い量子計算には向かない
  • 解答の精度が量子ゲート方式に比べて劣る場合がある

おわりに

うん。全然分からないね。

日本総研の人は前述通り1907年にフォード・モーター社がモデルTを発表したことを話題に挙げていた。

でもモデルTの成功って「各パーツ生産を厳密に管理して互換性を高めるとともに、流れ作業によって作業時間を大幅に短縮したこと」であり、技術革新が理由では無いって書いてある。

結局セミナー聞いても、それがどう使われて我々の生活がどのように豊かになるのか全く分からなかった……

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