雨天の日は紙と鉛筆で自宅ゲーム(バトルシップ、ヒット・アンド・ブロウ、ラビリンス)

しとしとと終日寒雨かんうの降りしきる日などは、家に引きこもっても、手持ち無沙汰となる。

そんな折、
 

子供「ゲームやりたい。お母さんはタブレットで銃ゲームを遊んでいた!」
 


・・・・。

やめようよ・・・・子供の前でテレビ見てたら怒るのに、自分はゲームするのさ・・・。

そうだ!紙と鉛筆でもゲームができるよ。

ほらほら楽しいよ?
 

子供「銃でバンバン敵をやっつけるゲーム無いの?」
 

・・・・。
 
 

今年最後の日記。

本年も大変お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願い致します。

紙と鉛筆で遊ぶゲーム

松田道弘氏といえば、私の中ではマジック本の著者だ。

しかし「世界のゲーム事典」(松田道弘・編、東京堂出版 1989年)という書籍も執筆されている。

その本の中に「紙と鉛筆で遊ぶゲーム」の章があり、12種類のゲームが掲載されていた。

  • バトルシップ(Battleship) : 戦艦ゲーム
  • ヒット・アンド・ブロウ(Hit and Blow) : マスターマインド
  • ボックス(Boxes) : スクェア(Squares)、フィールドアンドフェンス(Fields and Fence)
  • 虫食いゲーム(The Worm) : スネーク
  • スプラウト(Sprouts) : トポロジーのゲーム
  • コル(Col) : 地図塗り分けゲーム
  • フットステップ(Footsteps)
  • クリスタル(Crystals)
  • ラビリンス(Labyrinth)
  • アグレッション(Aggression) : 陣取りゲーム
  • スクェア・イン・ライン(Squares in Line)
  • ブラック(Black)

いずれも、紙と鉛筆だけで遊べるもので、サイコロ等は一切使わない。消しゴムも使わない。

以下3つほど紹介するが、書籍は実家にあり手元にないので説明文は書籍内容とは異なる。

ヒット・アンド・ブロー(Hit & Blow)(マスター・マインド)

かなりやった。

マス目を書いたりという事前準備も不要で簡単にできるのもオススメ。

このゲームは古くから存在し、Bulls and Cows や Hit and Blow、そしてマスターマインドなど様々な名前で呼ばれている。

マスターマインドにおける最適な戦略の再検証 信州大学工学部 中村 玲音

ボードゲームも存在する。

老若男女問わず、推理力・分析力を鍛えるには最適なゲームだと思ってる。

ゲーム内容

【ゲームの目的】 相手の作った4けたの数字を先に当てる

【人数】 2人

【用具】 紙と鉛筆

【準備】 特になし

【プレイ】

1)相手が4けたの数字を0から9で書き出す(書き出す数字はダブりはNG)
2)プレイヤーは、相手の4つの数字を推測して、相手に伝える
3)相手はプレイヤーの推測した数字に応じて次を伝える

  • Hit(ヒット):数字と位置があっている数
  • Blow(ブロー):数字があっている数(※ヒットした数字は含まれない)

例)

相手「0142」
プレイヤー「4126」
→ 1は数字も場所も合っているのでHitは1
→ 4と2は数字は合っているが、場所はちがっているのでBlowは2
相手は「1Hit 2Blow」と答える

4) 交互に言い合い、少ない回数で相手の数字を答えらたら勝ち

実際にやってみる

大人であれば5回以内で数字を予測できるようにしよう。

1976 年に D. E. Knuth は、最も小さい最悪手数が 5 手であることを明らかにし、それを達成する戦略を一つ与えている。

D. E. Knuth,“The Computer as Master Mind”, J. Recreational Mathematics, Vol.9(1), pp.1-6, 1976-77.


 

小学生低学年は、最初は15回以上ぐらいかかるかもしれない。

が、4、5回練習をすれば きっと10回以内になれるはず。

ハンデをつける際には、子供は2回連続で答えてもよい事などが良い。

 
 

因みに、我が子は運が良いのか3回~6回目で答えを発見できるようになり、ハンデ無しでボロ負けした・・・・。

2回目で

「0 Hit 4 Blow」

の連続出し・・・・って道理を超えてるでしょ。

戦艦ゲーム(Battleship)

これはGB(ゲームボーイ)でも存在していたゲームだ。ほぼ一緒。

海戦ゲームNAVY BLUE(ネイビーブルー)

GB(ゲームボーイ)なんて、今、40代以上のオッサンしか知らないかもしれない。

海戦ゲームNAVY BLUE(ネイビーブルー)

GBといえば「鬼忍降魔録ONI」「魔界塔士Sa・Ga」が楽しかったなー。

貧乏だから買ってもらえず、どれも一週間限定で試験勉強期間中にしか知り合いから借りれなかった・・・・。

それでも、成績はいつもクラスで5本の指に入っていたけどさ。

 

因みに、これもボードゲームも存在する。

更に、2012年にはバトルシップを原作に映画が作られた。

世界中にファンを持つゲームだ。

ゲーム内容

【ゲームの目的】 先に相手の艦隊を全滅させたほうが勝ち

【人数】 2人

【用具】 紙と鉛筆(方眼紙があると少し楽)

【準備】

1) プレーヤーはそれぞれ10×10マスを2つずつ書く
2) 縦にA-J、横に1-10の番号&数字をふる
3) 自分の艦隊を左側のマスに書く

艦隊の構成は次の通り。

  • Aircraft carrier(空母) – 5マス
  • Battleship(戦艦) – 4マス
  • Cruiser(巡洋艦) – 3マス
  • Destroyers(駆逐艦) – 2マス
  • Submarines(潜水艦) – 1マス

【プレイ】

1) 交代でマス目を「英数字」で伝え、自分の艦隊に

  • 当たったら”Hit!”
  • 当たらなかったら”Miss!”

を、知らせる。

例)上図が相手の紙(プレイヤーからは見えてない)とすると

プレイヤー「B2」
相手「Hit!」

この際、自分の攻撃は右側のグリッドに「×」で記録しておき、Hitのときは「⊗」などとしておくと分かりやすい。

実際にやってみる

小学生低学年とやる時は

  • 5×5マス
  • Cruiser(巡洋艦)、Destroyers(駆逐艦)、Submarines(潜水艦)の3艦隊

などが良いだろう。

運ゲーム要素が高いように感じるが、子供は何度やっても親には勝てなかった。

大事なのは「艦隊をどのように配置するか?」。

子供の癖を見抜いて配置を工夫すれば、一撃も爆弾を喰らわず勝利することも出来る。

中間試験の勉強期間にやり込んだ親の実力を見たか!

ラビリンス(Labyrinth)

これは今まで遊んだことがなかった。

ただし子供は迷路が好きなので、やってみた。

 

ラビリントスを進むテセウスとミノタウルス(Edward Burne Jones, Theseus_and_the_Minotaur_in_the_Labyrinth)

 

ラビュリントス(ラビリントス)は、ミノタウロスが出てこられないように、名匠ダイダロスが渾身の設計を凝らした大迷宮。

テセウスに恋をして糸を渡して助けたのがクレタ島の王女「アリアドネ」。「アリアドネの糸」として有名。

因みに、ダイダロスの息子が「イカロスの翼」有名な「イカロス」。

 

右も左も分からぬ中で大迷宮の出口を探すのは、

FC(ファミリーコンピュータ)の

 
「ポートピア連続殺人事件」山川邸地下迷路

を思い出す。

月風魔伝も・・・意味不明だった。

ファミコンのソフトって迷路好きだよね・・・・トラウマでしかない。

 

玩具を調べてみてと似たものは存在する。

似ているけど違う。このゲームは紙が最適だ。

ゲーム内容

【ゲームの目的】 相手の作った迷路のFの位置に、先に到達すること

【人数】 2人

【用具】 紙と鉛筆(方眼紙があると少し楽)

【準備】

1) プレーヤーはそれぞれ6×6マスを2つずつ書く
2) 縦にA-F、横に1-6の番号&数字をふる
3) 自分の艦隊を左側のマスに書く

1つのマスは、自分が設計して相手をさまよわせる迷路
もう1つのマスは、相手の設計した迷路を自分が推理するためのもの

4) 迷路を設計する。スタート(S)と目的地(F)を好きな場所に決めて、壁を立てる

壁の数は例えば20というように決めておく。迷路はゴールできるように作ること。

5)迷路を作り終わったら互いにスタートの場所と目的地の場所を伝え、それぞれ右側の盤面に書き込む。

【プレイ】

1)自分が先手の場合、「A6からB6」と移動を宣言する。

相手は次のように答える。

  • 壁がなくて移動可能であれば「Yes」
  • 壁があって移動できなければ「No」

2)答えが「No」になるまで、続けて移動可能。「No」と言われたところで交替。

例)

先手「A6からB6」 後手「Yes」
先手「B6からC6」 後手「No」 (ここで交替。先手はB6とC6の間に壁を描き込む)

後手「B5からB4」 先手「No」 (ここで交替)

先手「B6からB5」 後手「Yes」
先手「B5からB4」 後手「Yes」
先手「B4からB3」 後手「No」 (ここで交替。先手はB4とB3の間に壁を描き込む)

実際にやってみる

迷路を作る部分が鍵だ。

大人は、どういう迷路が難しいか経験で分かっているので子供が勝つのは容易でない。

たとえば、既出だけど、こんな感じとかね。

・・・・・。

と思ったら、子供が遠回りしてドンドン進まれてボロ負け・・・。
 

子供「お父さんの頭の中を読んだの。絶対、そうすると思ったの。」

悔しい!!

まとめ

どれもプログラミングを使ってWebゲーム化できそうだし、既にスマホゲームなどが存在している。

特に「ヒット・アンド・ブロー」はルールが簡潔なので、BASICで組まれたプログラムが過去数多く発表された。

でも、コミュニケーションが目的の一つ。学校でも出来る。

肌寒い風が吹く年末年始。皆さんもコタツやリビングでファミリーで楽しんでみては?

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