千葉市周辺の春(4月)の小さな雑草の花まとめ(外来種か食用か?)

「外来種(外来生物)」とは、生物がもともと生息していた場所から別の場所へ人によって持ち込まれたり、広がったりしたもののことを言います。

前回3月に調査した時には、多くの花が外来種でした。

千葉市周辺の春(3月)の小さな雑草の花まとめ(外来種か食用か?)
都川を上流に向けて進んで、野草や動物達を観察してみました。のどかな休日ですが、植物界では異国の生き物が入り込んで生命を脅かされている状態です。在来種を観察するのが目的です。外来種調査を始めるとキリ...

4月になったので新しく咲いている雑草の花を調べました。

と言うより、新型コロナウイルスで施設・大型店舗は閉鎖、公園でも知り合いに会えないので道端を歩いて楽しむ程度しかありません。

温かい季節になり開花する種類が増えていますが、それに応じて外来種も増えています。

※ 外来種とくに園芸花には詳しく無いので、間違いを見つけたら教えて頂ければ幸いです。

外来種

【外来種】ムラサキカタバミ

南アメリカ原産で、江戸時代末期に観賞用として導入されて以降、日本に帰化しています。

国立環境研究所のサイトに「日本の外来生物 ムラサキカタバミ」として掲載されています。

【外来種】イモカタバミ(フシネハナカタバミ)

南アメリカ原産で、第二次世界大戦後に観賞用として導入されて以降、国内に広く帰化しています。


日本への渡来は、第二次世界大戦後に観賞用として導入されて以降、国内に広く帰化してしまっています。

繁殖力が強いです。

こちらも見た目も鮮やかな野草の花サラダになります。

【外来種】ナガミヒナゲシ(長実雛芥子)

輸入穀物などに紛れて渡来したと推測され、1961年に東京都世田谷区で初めて確認されました。

しかしナガミヒナゲシの実にはあへんの成分はありません。

西アジアにおいては約6000年前には油脂分を多く含む為、生活に欠かせない物ともされていたそうです。

「ポピー」と勘違いしている人が多いですが、生態系に大きな影響を与える外来植物として駆除の協力呼びかけが行われています。

国立環境研究所のサイトに「日本の外来生物 ナガミヒナゲシ」として掲載されています。

【外来種】マツバウンラン

北アメリカ原産。1941年に京都府伏見区で初めて採集されました。

高さ50cmほどになり、直径約1cmの薄紫色の花を穂状につける。

国立環境研究所のサイトに「日本の外来生物 マツバウンラン」として掲載されています。

マツバウンランの葉は揉んで止血に使うことができるそうですが、食用としては聞きません。

【外来種】コメツブツメクサ(米粒詰草)

ヨーロッパ – 西アジア原産で、日本では1930年代に確認された帰化植物です。

コメツブツメクサの葉は小さく,食用の記録はみつかりません。

【外来種】アメリカフウロ(亜米利加風露)

北アメリカ原産の外来種で、国内では1932年に京都で発見されました。

食用としての記録は事例がありません。

近年、ジャガイモやトマトが罹ってしまう「青枯病」の防除に有効な役割を果たすことがわかってきたそうです。

【外来種】ハルジオン(春紫菀)

1920年頃に北アメリカから渡来し、1950年代以降に関東中心に分布拡大したれっきとした外来種です。

花の咲いていない芽の部分や、やわらかそうな葉を選んで、和え物や天ぷらにすると春菊のように美味しいです。

国立環境研究所のサイトに「日本の外来生物 ハルジオン」として掲載されています。

園芸植物から逃げ出した外来種

意図的に園芸植物として植えたけど、管理が行き届かずに種がこぼれてしまった(?)植物です。

【外来種】ヒメツルソバ(姫蔓蕎麦)

日本にはロックガーデン用として明治時代に導入された多年草で、「ポリゴナム」という名前でも知られています。

見た目も鮮やかな野草の花サラダになります。

【外来種】コゴメマンネングサ(万年草)

ベンケイソウ科マンネングサ属マンネングサ亜属の総称で、地面をはう性質があり、グランドカバーに向くといわれる多肉植物です。

【外来種】ビオラ

どこかの庭から逃げ出してきたようなビオラを見掛けることがありますので。

パンジーとビオラは学術的には同じものであり明確な違いはありません。

ただし園芸の世界では、花径が約5cm以上の品種を「バンジー」、それ以下の品種を「ビオラ」と呼んでいます。

あっさり味でビタミンCも豊富です。サラダやスイーツのトッピングとして添えられることもあります。

【外来種】ヒメキンセンカ(姫金盞花)

日本には1597年に渡来したとされます。

帰化種で日本各地で野生化しているとの報告がみられます。

渡来した八重咲きのトウキンセンカ(唐金盞花)がキンセンカとして定着してしまったので、こちらはヒメキンセンカ(姫金盞花)、あるいはホンキンセンカ(本金盞花)と呼ばれるようになりました。

耐寒性が強く、別名フユシラズ(冬知らず)と呼ばれるように、11月頃から春先にかけて咲き、花の少ない時期に良く目立ちます。

欧州では食用されます。

在来種

スミレ(菫)

分類 スミレ科スミレ属
原産地 日本在来種
誕生花 1月5日、1月8日、1月29日、2月21日、3月1日
花言葉 貞節、愛

 

新芽、若葉をサラダなどで生食するほか、ゆでて漬物、和え物、汁の実、酢の物にします。

また、スミレの地下茎を摩り下ろすと「とろろ」のようになるので、卵をかけて食べます。

さらに、スミレ属植物の無茎類の全草を乾燥したものが、紫花地丁(しかじちょう)という生薬となり、心・肝経に働き、解毒、清熱、消腫の効能を有します。

シロノジスミレ(白野路菫)

分類 スミレ科スミレ属
原産地 日本在来種
誕生花 1月10日
花言葉 無邪気な恋

 

ノジスミレ(野路菫)の白色花品種、別名 シロバナノジスミレ(白花野路菫)と呼ぶようです。

カントウタンポポ(関東蒲公英)

カントウタンポポは春しか咲きません。だから識別が問題となるのは春です。

分類 キク科タンポポ属
原産地 日本在来種
誕生花 2月18日、2月19日、3月13日、3月23日、3月29日、5月3日
花言葉 神のお告げ

 

スギナに紛れていますが「カントウタンポポ」らしきタンポポを見つけました。

花の雰囲気もセイヨウタンポポと違います。

とはいえセイヨウタンポポとの違いはガクです。

シロバナタンポポ(白花蒲公英)

日本にはタンポポの在来種が10種類以上あり、そのなかでも白いタンポポは珍しく特定の場所にしか生息しません。

分類 キク科タンポポ属
原産地 日本在来種
誕生花 2月29日
花言葉 わたしを探して、そして見つめて

 

オニタビラコ(鬼田平子)

分類 キク科オニタビラコ属
原産地 日本在来種
誕生花 4月30日
花言葉 仲間と一緒に、純愛、想い

 

花は小さく、綿毛も小さくて可愛い。茎は長く高く直立します。

茎には殆ど葉がついておらず、タンポポに似た感じの葉が地際にだけ広がっています。

因みに、他にもタンポポに似た植物は次のようなものがあります。

キク科なので食べられます。若い葉が食用に向いています。

タネツケバナ(種漬花)

分類 アブラナ科タネツケバナ属
原産地 日本在来種
誕生花 1月24日、1月30日、2月3日、3月1日、3月7日、4月26日
花言葉 勝利、情熱、不屈の精神

 

近種に「ミチタネツケバナ」がいます。こちらはヨーロッパから東アジア原産の帰化植物です。

タネツケバナは果実が横に広がって立っていますが、ミチタネツケバナは果実は茎に寄り添うようにまっすぐに立っています。

食用としては、ナズナのように春先の若芽を摘み取り、てんぷら、漬物。軽く湯通しして水にさらし、汁の実、酢みそ和え、おひたしなど。生のままサラダに添えても大丈夫です。

ハハコグサ(ゴギョウ)

春の七草の1つ、御形(ごぎょう、おぎょう)です。

分類 キク科ハハコグサ属
原産地 日本在来種
誕生花 3月1日
花言葉 いつも想っています、忘れない、無償の愛

 

別名「母子草」と呼び、母親の子供に対する気持ちをあらわしたものだと言われています。

茎葉の若いものを食用にします。

クサノオウ(草の王)

分類 ケシ科クサノオウ属
原産地 日本在来種
誕生花 7月26日
花言葉 私を見つめて、思い出

 

草に約21種のアルカロイド成分を含み、その多くが人間にとって有毒である。

植物体を傷つけると多種にわたる有毒アルカロイド成分を含む黄色い乳液を流し、これが皮膚に触れると炎症を起す。

古くから主に民間療法において薬草として使用されてきた歴史もある。

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